信託銀行
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信託銀行
信託銀行も、銀行同様に、定期預金、普通預金を扱っている。
が、このほかに、信託預金も扱っている。
貸付信託、金銭信託というのがそれである。
また、これを個人ユーザー向けに、ビッグ、ヒットなどとして商品化したものもある。
貸付信託は、長期の信託預金で、一般に、2年、5年の期間であり、半年毎に利息が支払われる。
これを複利運用するものが、ビッグである。
金銭信託は、期間の指定がなく、一定期間を過ぎればいつでも出金できる。
これの個人向けが、ヒットであり、一定期間が一ヶ月とされ、一定期間を一年としたものがスーパーヒットである。
これら信託は、資金運用を信託銀行に託す、すなわち信託し利回りを稼いでもらうというのが味噌である。
預金の場合は、同様に銀行が融資などによる利益から利息を支払うから、若干意味合いが異なる。
従って、利回りは、預金のように預け入れ当初に利率が確定するのではなく、予定配当率とされる。
ただ、一般に、予定配当率は達成されている。
信託された資産は、株式や大口預金、保険、その他に投資され、比較的高利回りが確保された。
予定配当率は、信託資産運用の状況により、貸付信託の場合、半年毎に見直される。
そして、この景気低迷時代、順次低下し、定期預金との差異もなくなった。
これにより、ビッグの扱いをやめてしまう信託銀行も出始めている。
同様に、スーパーヒットやヒットも取り扱いをやめてしまう信託銀行も出始めている。
また、注意しなければならないのは、貸付信託は預金保険の対対象となっているが、ヒットは対象となっていないのである。
もっとも、全額債務不履行となるリスクも少ないだろうし、実際これ以上の金融機関の倒産というのも、そもそも問題が多い。
これらの各種条件は、パンフレットや約款に記載されている。
が、おおむねリスクに関する面は、基本的に小さくしか記載していない。
約款を熟読する人は少ないだろう。
銀行員とて、約款を熟知しているものは少ない。
説明を求めても、細かく説明を受けることは難しいだろう。
しかしながら、熟知していなければ、正しい権利の行使と運用は出来ないのである。
さて、2005.10頃における貸付信託のレートは0.02%と言う。
1000万円を5年置いたとして、10000円(年2000円)にしかならない。10000円で10円、しかも税引き後は8円か。
定期預金の長期物でさえ、0.1%程度だから1/5である。
変動性であるから、将来上昇すれば連動するとはいえ当面は期待できない。
1年間は解約できないが、それ以降の中途解約には、信託財産留保金が解約手数料的に差し引かれる。
が、これもレートに連動するため、現在は0.01%で、10000円に対して1円である。
数値的には、半年分の利息が食われるわけだが、これほどの低金利の満期を全うする価値もないだろう。
そもそも信託銀行の窓口でさえ、投資信託を勧める。
新規作成日:2005年4月14日/最終更新日:2005年10月17日