株式累積投資

尚、本情報の利用に関する責任は、当方では一切関知いたしません。


株式累積投資
「るいとう」と呼ばれることもある。
毎月投資継続することにより、証券会社で株式を按分で買い付けてゆくものである。

毎月一定株数を買い付ける「普通買い付け」と、毎月一定額により買い付ける「ドル・コスト平均法」がある。

株価が、1000円、1250円、800円、1000円と推移した場合、
「普通買い付け」により、毎月10株づつ買い付ける場合、
「1000円 x 10株 = 10000円」+「1250円 x 10株 = 12500円」+「800円 x 10株 = 8000円」+「1000円 x 10株 = 10000円」=「40株=40500円」となり、平均買い付け値段:1012.5円となる。
「ドル・コスト平均法」により、毎月10000円づつ買い付ける場合、
「1000円 x 10株 = 10000円」+「1250円 x 8株 = 10000円」+「800円 x 12.5株 = 10000円」+「1000円 x 10株 = 10000円」=「40.5株=40000円」となり、平均買い付け値段:987.65円となる。
この例では、「ドル・コスト平均法」が優れているように見えるのだが、あくまで価格推移によって変動する。

株式累積投資によって買い足された株式は、1株単位からいつでも時価で売却出来る。(*1)
銘柄の変更も可能だし、金額の増減や、休止、中止など、随時可能である。(*2)

株式累積投資によって買い足された株式は、単位株に達した段階で、実質株式として登録される。
以降は実質株主としての各種の権利や特典が得られる。

細かく見れば、単位株を自分で売買する場合に比べ、指値が使えないなど、自由度が少ないが、大まかに見て、単位株を分割で買い増すと見て差し支えない。

狙った株が上昇すれば、買い増す株数が減少し、狙った株が下落すれば、買い増す株数が増える。
運用方針は各自の自由だが、狙った株が上昇すれば、買い増すのをやめて売却することにより利ざやを取り、狙った株が下落すれば、買い増す株数を増やすと言うのも面白い。
しかもこの場合、単位株を特に意識する必要もなく、投資金額に比例して投資が出来ると言うお手軽さもある。

尚、言うまでもないことだが、各社ごとに、取引条件は細かく異なり、また、税制などの扱いも異なる要素がある。
ここの試算も、細かい条件は簡略化している。
公示されている数値に嘘はなくとも、実際の手取りで比較すれば大差ない場合も少なくない。
また、為替変動や国際情勢により、先のことはわからない。
リスクを含んでいることを前提に考える必要がある。

特に、取り扱い運用に期限が設けられた場合、その時点で清算する必要が生ずるため、端株分等が否応無しに確定してしまうリスクも潜在する。


(各種注意事項)
対象株式は、取扱証券会社によって異なるが、主要企業をある程度網羅する形にはなっているようだ。
買い付け価格は市場価格(成り行き)のため、比較的高値となる場合がある。
買い付け手数料は、対面取引の約定手数料となるため、他の割引サービス等に比べると高い場合がある。
資金引き落としと、買付日にはかなり余裕がとられており、事前に資金を必要とする。

(*1)
売却価格は市場価格(成り行き)のため、比較的安値となる場合がある。

(*2)
銘柄の変更、金額の増減や、休止、中止などは、手続き上、1,2ヶ月かかる場合がある。
強制的に止めたい場合、銀行引き落としの場合は、残不足など、引き落とし不能となるように、引き落とし口座側で止める方法もある。

InfoCode: O3



戻る TOPに戻る

新規作成日:2005年4月15日/最終更新日:2005年4月15日