単元未満株(ミニ株/まめ株/S株取引)
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単元未満株(ミニ株/まめ株/S株取引)
ミニ株/まめ株/S株とは、単位株未満の1株単位で売買が出来る仕組みであり、証券会社によって名称や取扱の詳細は異なる。
また、一部の証券会社のみの扱いで、売却のみの扱いしかしていないところもある。
一株単位で売買できるもの、単位株の1/10ごと、など、様々である。
最大の利点は、単位株未満の数量で売買できることである。
資金が少ない場合でも、株式投資に参加できるわけである。
制約としては、
・指値が使えず、寄付きのみの売買値となる。(*1)
・多少多目の資金準備が必要。(*2)
・前日等、場の前に注文しなければいけない。
・売買できる銘柄が限定されている。
・取引手数料が、割高となる。
指値が使えず、寄付き/引けのみの売買値(*1)となる点と、前日等、場の前に注文しなければいけない点については、急激な価格変動には弱いということである。
したがって、売却の場合はある程度の価格幅(利ざや)が確保できた時点でないと、元本を割る場合もでると言うことになる。
注意点としては、制限値幅で、前日終値の株価に対して制限値幅が決まるため、ストップ高をつけた次の日に、ストップ安となると、一昨日の値よりも大きく割り込む場合がある。
例えば、
2,000円以上 3,000円未満 の値幅制限は400円
3,000円以上 5,000円未満 の値幅制限は500円
なので、2800(+400) --> 3200、3200(-500) --> 2700 である。
また、寄付きで買うため、制限値幅上限の資金準備がないと買い注文が出せない。
手数料が割高になるのは、最低金額の都合からも致し方ないのだが、僅かな利ざやを取ろうとする向きには、薄利を削る要素ではある。
単位株で買えば、その後の損益に対する原価が固定するが、分割で買い付けることになれば、原価が平均化することになる。
また、「株式累積投資」とは異なり、買った時点で、実質株主となることが出来、株数分の株主としての権利が発生する。
(一部の扱いでは、配当などは持分割でもらえるものの、実質株主にはならないものもある)
また、同一口座内で単位株が揃えば、以降、単位株分は、通常の株取引として売買が可能ということになる。
「株式累積投資」に比べて、ミニ株/まめ株/S株の方が自由度は高いと言うことになる。
単元未満株には、
1.証券保管振替機構に預託されている単元未満株
2.発行会社の株主名簿に登録され、発行されていない登録単元端株
3.本券で所有されている単元未満株
などがあり、この、ミニ株/まめ株/S株は、「1.」となる。
現状では、「2.」の場合、単元未満株として、買増、買取などの手続きが必要であり、はなはだ面倒であるが、今後、ペーパーレス化となった場合、「2.」「3.」は、株主名簿の登録株となり、これを移管できれば、かなり便利になる。
また、現状でも、別々の口座管理であるから、売買単位として一単元には出来なくとも、株主名簿/実質株主名簿の上では一単元にまとまることは可能で、この場合、議決権など、株主としての権利は一単元として扱ってもらえる。
従って、端株を持っている場合、株主優待や議決権として、一単元にしたい場合、買増によらず、この「ミニ株/まめ株/S株」で、対応できるということになる。
(*1)
買付価格は市場価格(成り行き)のため、比較的高値となる場合がある。
売却価格は市場価格(成り行き)のため、比較的安値となる場合がある。
(*2)
買付価格は市場価格(成り行き)のため、制限値幅上限の資金がないと注文が出せない。
新規作成日:2005年5月2日/最終更新日:2007年7月26日