投資資金

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資金を捨てても良いという人は多くはないだろう。
投資は、あくまでリターンを期待してのものである。
もちろん、リスクが付きまとう。

ノーリスクをいう人は、投資は向かない。
低金利の銀行預金に甘んじるしかないだろう。

リスクを負うといっても、より最小限のリスクにしたいのは当然だ。

さて、ここで問題となるのが、投資資金の性質である。
直近の生活費を少しでも増やしてやろうという考え方は、生活に困っても良いということを覚悟しなければならない。
3食を2食に削るのは覚悟の上としても、家賃が払えずホームレスになるのを覚悟するのは馬鹿げている。
あくまで余裕資金であるべきだ。

その余裕資金にも、期間があるだろう。
今月の生活費は論外だが、年内の長期休暇の旅行資金、数年内の各種資金、十年単位先の資金など、色々だ。
また、資金の目的も問題だ。
長期休暇の旅行が行けなくなっても面白くないだけだが、マイホームや老後の資金がなくなっては、首を吊るしかなくなってしまうこともあるだろう。
本来の余裕資金は、最低限度必要な資金を除外したものを言うのだ。
マイホームが3LDKが2DKに落ちるのは覚悟としても、賃貸はともかく、ホームレスとはならない額がしきい値だろう。
こういったことを勘案し、金額、用途、期間に応じた投資を考えるべきだ。

投資対象は値動きが大きい。
安いときに買って高いときに売れば損をしない。
が、短期間のうちに利ざやが稼げる保証はない。
ここで、期限のある資金であれば、元本を割った状態でも、諦めざるを得ない局面もあるということだ。

値動きの激しいもの、投機的なものは、ハイリターンが期待されるとともに、ハイリスクである。

短期資金、期限限定資金の投資は、回収が安定しているものを対象とすべきだ。
当然のことながら、リターンも少ないのは致し方ない。
MMFや社債投信、国債などがそうだろう。

逆に、ある程度の元本割れを覚悟するなら、短期資金、期限限定資金であっても、よりハイリスク・ハイリターンの商品に打って出ることは可能だ。

また、全くの余裕資金であれば、先物など、投機的な運用も可能だろう。

投入資本は大きいほどリターンも大きくなるが、欠損額も大きくなるリスクを含む。
\100 --> \90 でも-10だが、
100万 --> 90万 なら、-10万である。
ここで、一点投資が良いか、分散投資が良いかは、判断が分かれるところだ。

余裕度が高ければ、一点投資が面白そうだが、リスクを避けるなら、分散投資が良いことは言うまでもない。

小額で取引できるものも多いが、一口二口では手間賃にもならない。
\100 --> \150 になってもたった50円だ。
が、小額から初めて、経験を積むということも無駄ではない。

ただ、
\100 --> \150
で50円の儲けを喜び、いきなり100万円単位で投資するのは馬鹿げている。
段階というものもあるだろう。
段階を無視するのも自由だが、この場合は当初の小口の投資が無意味でもある。

良く、投資対象によって、ハイリスク、ローリスクを言うのだが、考えようによっては、ハイもローも区別はつかない。
しいて言えば、投入額の大小によって、損失額も比例することから、真のハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンは、投資額の大小に対していうべきかも知れない。

資産配分を考えておくことが肝要だ。
資産総額を、資産の種類ごとに分類し、精査することだ。
それぞれの資産の用途目的と、その運用方法が合致しているか。
余裕度がどのくらいかを見直せば、自ずと効果的な配分が見えてくる。

リスクとリターンの傾向
(上)ローリスクローリターン〜(下)ハイリスクハイリターン
預貯金
債券
外国国債
ハイイールド債券
エマージング債券
REIT(不動産投資信託)
株式
外国株式




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新規作成日:2005年5月17日/最終更新日:2005年12月24日