立会外分売

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立会外分売


通常の株式の売買は、証券会社を通じて、証券取引所で行われる。
かつては、売買が実際に立会で行われていたことから、立会取引とも呼ばれる。

これに対して、立会外の取引がある。
この立会外分売は、売買立会外で、大量の売注文を分売する売買方法をいい、上場会社の株式分布状況の改善、特に個人株主の増大を図るための方策として広く利用されている。
持ち合い解消や、自社株放出などで利用されている。

大株主が株を一度に売りたいとき、通常取引中に市場に大量の株式が放出されると需給を著しく阻害し、株価が大きく値下がりする危険があり、立会外分売は、それを防ぐための制度である。

取扱としては、証券会社等の取引参加者が、顧客から分売により執行することを条件とする大量の売注文を受託・執行する場合、証券取引所に届出を行ったうえ、売買立会終了後に分売の条件を発表し、翌日の午前8時20分から午前8時45分までに買付けの申込みを受け、売買を成立させる。
分売は届出日の最終値段を基準にした固定値段で行われる。

投資家側は、事前に申し込みし、抽選の結果を待つことになる。

一般に、前日終値の数パーセントディスカウントで、売買手数料も不要である。
申し込み制のため、成立するかどうかは抽選のようなものだが、価格的においしい要素がある。
成立した後は、通常の取得分と同様に売却が可能である。




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新規作成日:2005年12月1日/最終更新日:2005年12月1日