手形・小切手・為替

尚、本情報の利用に関する責任は、当方では一切関知いたしません。


手形・小切手・為替は、直接の金融商品ではないのだが・・・。

一般に支払いや送金などのために使用される。


手形

約束手形は、代金の支払いの約定として発行するもので、支払期日が定められている。
支払期日に金融機関に呈示することにより、資金化する。
が、一般に、月単位の先日付であり、期日到来までは現金化できない。

しかし、金融機関において、手形貸し付けという制度を利用することが出来る。
これは、手形を担保に融資を受ける形を取る。
一般に、額面の何割かが割引かれ、割引手数料を差し引かれ、残りが現金化する。
支払期日に清算され、万が一支払い元からの資金がなかった場合、不渡りとなって手形が戻ってくるので、融資を受けている金額を返済しなければならない。
手形そのものの債権債務は、あくまで支払人と受取人の間のもので、金融機関との間には、単なる担保融資の関係でしかない。
不渡りとなった手形は、債権として清算されることになる。


小切手

小切手は、金融機関や個人が振り出すものである。
小切手を金融機関に呈示すれば、資金化される。

小切手の呈示を、交換呈示といい、即日支払われるものと、交換所を経由して資金化するために、日数を要するものがある。
一般に、自金融機関同一支店の場合は即日。
同一区域内の交換所の場合は翌日。別区域の交換所を経由する場合、翌々日に資金化する。

個人や企業が振り出す場合、支払い資金は当座預金に確保されなければならない。
残高不足などにより、支払不能となった場合、不渡りとなる。
これを二回繰り返すと、停止措置がとられ、金融機関の利用が出来なくなり、事実上倒産となる。
小切手の振り出しは、資金残高と非同期的に行うことも出来るが、残高を超えて呈示が集中すると不渡りとなってしまうので注意が必要である。

また、金融機関が発行する小切手の場合、資金は金融機関が確保している。
銀行小切手といい、信頼性は高い。
この場合、個人、もしくは企業は、金融機関に対象資金を納付し、同額の小切手を発行してもらう。
一般の金融機関のほか、郵便局でも扱っており、扱いは同じである。
支払い手続きは、他の小切手と同じである。

小切手の期日は明示されていないが、振出日より3ヶ月とされている。
ただ、振出人の承認により、期日後でも支払いが行われる場合もある。
また、期日を過ぎた場合でも、券面金額の債権とは独立しており、単に小切手が紙切れになっただけで、債権は残存する。
金融機関での資金化においては、一般に無料であるが、期限後などの場合、費用がかかる場合がある。
また、外国小切手の場合は、かなり高額の手数料が必要である。

郵便振替の場合、当座預金ではないが、小切手の振出ができる。
また、郵便為替による支払いも出来る。

現金の場合、なくなればそれまでだが、小切手の場合、事故扱いによって、権利確保できる場合がある。


トラベラーズチェク

金融機関が発行する個人用の小切手。
ドル建てが有名だが、円建てもある。
利用者が、金融機関より、買いつけ、その券面を、店舗等に渡すことにより、現金同様に利用できる。
お釣りは現金で戻されるほか、両替など、全額の現金化も可能である。
一般に、買い付け時に券面に署名し、支払い時にも署名することによって、本人確認としている。
発行手数料は、券面金額の1%程度。
紛失盗難などの場合、再発行もしてもらえる。
外貨建ての券面の払い戻しの場合などは、外貨現金よりも、高いレートで換金できる。


為替

為替は、電信為替、文書為替があり、電信は電信で、文書は郵送により送付される。
金融機関に申し出て、宛先を指定して送達される。
銀行小切手同様、資金は既に納められているため、不渡りの危険は少ない。

このほか、郵便局では、郵便為替、定額小為替というものもある。
銀行小切手に準じたものだが、郵便局でしか支払いが出来ない。




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新規作成日:2006年1月19日/最終更新日:2006年1月20日