IPO 新規公開株

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IPO 新規公開株
IPOとは Initial Public Offering の略


これも株式投資の一つであるが。

未公開株をはじめて市場に登録する場合、新規公開株となる。

本来、未知数の株式ではあるが、ご祝儀相場もあって、上場直後は高値をつけることが多い。
が、経済状況が悪かった一時期は、公開価格を大きく下回ることも多かった。

新規公開株の動きは

まず、企業が目論見書を発行し、幹事証券会社を通じて、引き受け先を割り当てる。

そして、ブックビルディングが行われる。需要申請とも呼ばれる。
ここで、新規公開株を買いたいと思う投資家が、申請を行う。
この申し込み時つける応募価格によって、公開価格が決められる。
申し込み時の価格は、個別の購入価格に指定されることはないが、公開価格以上のほうが割り当て確率が高い。

これに対して、新規公開株式数を超えた申し込みの場合、抽選で割り当てられる。
また、余った場合には、補欠枠が設けられる。

抽選方法は証券会社によって様々で、単純に申し込み数量に連動するものや、申込者数で抽選し、余れば余分に割り当てるところもある。
大昔は、有亮顧客への優先割り当てばかりだった。

次に、購入申込となる。
この段階で、購入資金を用意(払い込み)する必要がある。
(証券会社によっては、抽選段階で資金が必要。)
原則的に申込者は購入することになるが、この段階で購入を辞退することも出来、別段のペナルティも発生しない。
また、購入に当たって、売買手数料は発生しない。
これは、売買委託ではなく、新規公開株の買い付けであるためである。
(細かく言えば、引受価格との差額が証券会社の利益になる)

上場日(新規公開日)においては、一般の銘柄同様に、売買が可能となる。

ここで、初値がつく。

この上場段階で売却し、公開価格との利ざやを稼ぐことを、売り抜けるとも言う。

2005末に世間を騒がせた、ジェイコム事件は、この段階で発生したものである。


バブル崩壊後は株価低迷で、新規公開株の妙味も薄れ、公開価格を割って新規公開時の市場価格が推移することも多かったが、市況好況をえて、新規公開株の人気も高まっている。
そのため、公開株式の割当による買い付けの、上場直後の売りぬけのみならず、セカンダリと呼ばれ、上場直後に買い付け、上昇を狙う妙味も高まっている。


2006.1前後の状況としては、もちろん銘柄にもよるわけだが、初値は概ね2倍前後。上場後数日は堅調に上げ、一週間前後上昇は続くようである。
中には伸び悩むものもあるようだが、ほとんどは好調なようだ。

ただ、2月に入ってからの外人売りの流れでの軟調な地合では、初値後の上昇は厳しく、公募価格同等の初値や、公開日に公募価格を割る局面も増えている。


新規公開株は、いわば未知数である。
各社の思惑で公募価格が決まるが、市場価格は必ずしも連動せず、難しい。
判断基準は、一般的な情報のほかに、直近に新規上場された銘柄の動き、既上場の同業他社の動き、が参考となる。
PER倍率、PER倍率で価格帯を想定するが、上場相場はご祝儀相場もあって難しい。
が、余りにもかけ離れていると、乱高下する要素がある。
会社の信用度は、監査法人がどこかによっても信頼性が分かれる。
粉飾決算で賑わした監査法人などは論外である。


上場初日に寄り付かない場合、上場日の気配は公募価格の二倍で止まるのか。。。
この場合、翌日は即金規制がかかるようで、見せ掛けの注文は激減するようだ。




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新規作成日:2006年1月27日/最終更新日:2007年12月27日