短期トレードの手法
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短期トレード、ここではデイトレ〜一ヶ月程度を想定した短期トレードの手法を研究してみたい。
2008初頭の海運株ように「上昇トレンドのようであるが、市況全体の不安などでいつ反落するかも知れず、ぼんやりホールドできる環境ではないものの、短期には稼げそうで、できれば場中に整理して、持越しも局限したい」というような局面を想定している。
デイトレとそれ以外では、リスク管理の概念が異なるが、ここでは規定しない。
短期、すなわち、手短に利ざやを稼ごうとするもの。
銘柄選択が重要だが、それは別項に譲る。
売買手数料は安いに越したことがない。
たとえば、800円1000株が、+10円で810円になれば、10000円の利ざやが得られるが、ここで手数料が片道4000円もかかっていたのでは、2000円しか利益にならない。
しかし、ネット証券では、かなり格安な料金体系が整っている。
とはいえ、価格帯には気をつけないと、無駄に手数料が発生し、利益を圧迫する。
デイトレの場合、当日の往復手数料は、片道無料という扱いのところもあり、活用したい。
100万円ごとに手数料が1000円であれば、98万円(980円1000株)なら1000円で済むが、101万円(1001円1000株)なら2000円かかってしまう。
その意味では、単価も考慮したい。
通常は、現物の買いから入ることになる。
が、信用取引であれば、売りから入ることもできる。
下げ相場の場合、売りからはいれるのはポイントであるが、反転急騰で踏まれる恐れもあるので注意したい。
寄りからはいるべきか、まずは様子見か。
これもなかなか難しい。
とりあえず、ということであれば。。。。
買って、+5円(1000株)あたりで売り注文を出し、様子を見て、値を動かす。
板情報を見れば、気配値と数量が見え、値動きが観察できる。
ここで、つきそうな値段を求めてゆく。
上昇してゆきそうなら、気配値が上がるにつれて、指値を上げてゆく。
が、あまり欲張ると、急に値崩れして行くことがあるので注意が必要だ。
また、
売り気配値(1000株単位)
101 10000
100 1000
99 0
98 3000
となっている場合、
もちろん98円が一番つきやすいわけだが、順番としては、4個目になる。
ここで、99円で指しても、順番としては、4個目。
買い方が98円より上がらなければ仕方がないし、もみ合って98円より下げてゆけばサヨウナラだが、そうでなければ、98円の売り玉がなくなれば、おのずと次に順番が回ってくるから1円稼げる。
また、100円で指せば、順番としては5個目になるし、101円でさせば順番としては15個目になる。
これはあくまで一例だから、各銘柄において、出来高や注文数量を見て判断する必要がある。
株価というのは、実にさまざまな値動きをする。
直近の状況は、板を見ていればわかるのだが、その先どこまで行くのかまではわからない。
その意味では、対象の株価のみならず、業界、日経平均、TOPIXなどの値動きや、為替、ニュース情報にも注意しておきたい。
ここで、過去数週間のデータを活用する。
数週間のデータ(4本値)により、平均値として、翌日の予測値を出すのである。
これはあくまで算術的平均値であって、その範囲内の確率が高いというだけのことで、上がるか下がるかの方向までは規定できない。
が、何もわからないよりははるかにマシである。
翌日の寄付きの範囲、場中〜引けの間の値動きの範囲を出しておく。
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そして、保有株と買い付け価格、売買予定価格などを表にし、場中に更新してゆく。
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そして、寄り付き前の板を見て、即断する。
ここで、売りが建てられるのであれば、あらかじめ、買いと売りを入れておく。
約定すれば、直ちに反対取引の注文を差し替える。
前述の値動きの範囲は、あくまで触れ幅であって、片側にしか触れない場合もあるし、上げ下げどういう順序かも規定できない。
場中、ある程度まで上げたものの、小康状態となることがある。
ここでいったん利益確定もよし、そのまま待つのもよし。
利益確定、すなわち反対売買での清算というのがひとつだが。
ここで、いったん値が戻る場合、反対を建てて望むかどうかということになる。
すなわち、場中の、上げ、下げに、常に追従して、建てて行く。(下図:左)
綺麗に決まれば、往復何度でも美味しい。
ただ、反転の場合は、買って入っている場合は「売り」+「売り建て」、売って入っている場合は「買戻し」+「買い」という、二つの注文を処理しなければならない。
ここで、全体の方向に確信があるなら、場中の反転においては、反対売買で清算してゆくのではなく、反対を建てて臨むというほうが効率がよい。
すなわち、当初の想定方向の範囲内は、ごく短期の利ざやを稼ぐわけである。(下図:右)
下図では、左のほうが有利に見えるが、上げ下げの方向転換の判断はそれほど簡単でもないし、直ちに約定するかどうかや、値幅が完全に取れるかどうかの要素があり、図示されているほど幅は取れず、手間の割にはリスクが増える要素がある。
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両建てによる手法。
株価というものは、一直線に推移することはまれで、微妙に上下を繰り返してゆく。
その意味では、買値〜終値だけではなく、その中間での上下幅も取れてゆくとなかなか都合が良い。
デイトレは、まさにこの部分だが。
下図のように、株価の推移に対して、各下値(緑)で買い、各上値(赤)で売りを入れてゆく。
そうすると、上下の幅ごとで利益を生んでゆく。
現物の場合は、売ってしまったら持ち駒がなくなるので、買い戻すまで、ポジションはなくなる。
信用口座が利用できる場合は、各下値(緑)で買建て、各上値(赤)で売建てを入れてゆく。
すべてを建てていては利益確定ができないばかりか、資金限度や、金利負担ばかりのしかかってゆくから、適宜、返済を入れてゆくことになる。
両建てのミソは、想定とは異なって動いた場合のリスクヘッジにある。
想定では、もっと上がるはずだったが、反落してしまった。。。。
このとき、売建ては高値で確保してあるわけだから、ドンと下がってくれても問題はない。
逆に、両建てで建てたものから、かなり値が外れてしまえば、一般に、現引き、現渡しで清算すれば、売買手数料はかからない。
数量が多い場合は、同日に処理すると、単価が平均計算されてしまうが、トータルでは同じである。
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上昇トレンドにある銘柄は、短期移動線(5日平均線)より上を継続進行する。
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ボリンジャーバンド+2σ線上をトレースする。
高値圏で始まった場合、陰線をつける。ACDF
安値圏で始まった場合、陽線をつける。B
長い陽線の翌日は、続伸の気配を見せるも、半値落ち。AF
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新規作成日:2008年2月6日/最終更新日:2008年2月18日