高株主優待率銘柄

尚、本情報の利用に関する責任は、当方では一切関知いたしません。


株主優待は、株式配当とは別に、株主定着策などとして実施されている。
また、株式配当と異なり、保有株式数に正比例するものではなく、株主一律、或いは、ある程度の数量ごとでの段階を持って行われる。
従って、優待を受けるに必要かつ十分な条件があり、これに達していなければ意味がなく、また、不必要に超えていても、株主優待に対しては価値はない。
更に、株主優待換算額は、受益者の価値観にもよるわけで、使い道のない入場券や割引は、その人の換算額としては「ゼロ」である。
また、企業の原則としては、株式配当があり、受益利回りとしては、合わせて勘案すべきである。
また、株主優待の内容によっては、企業側にとって直接コスト負担のないに等しいものもあり、この場合は、配当を補う観点からばら撒かれている要素もある。
さらには、株式配当とは異なり、企業サービス的要素が強いことから、簡単に内容変更もありうるわけで、株主優待そのものに固執した投資は禁物である。


高株主優待率銘柄、すなわち、株価に対して、比較的高い株主優待がもらえる銘柄である。
計算式としては、「年間株主優待換算額÷株価×100(%)」であり、数字の大きいほど高株主優待率ということになる。
ちなみに、昨今の定期預金は、0.3%程度(税引き後0.27%程度)である。

注意点は、株価は日々変動するとともに、企業業績等によっても上下する。
株主優待は、基本的に、企業利益によってもたらされるから、業績悪化すれば、減額、或いは廃止にもいたる。
更に業績が悪化すれば、倒産等もあるわけで、この場合、元本を全て失う場合もありうる。
逆に、好業績、好調の企業は、利益増大によって高配当、さらには、高PERによって株価上昇にも繋がる。
この辺りが、預金と株式の大きな違いである。
また、定期預金の場合は、金利(額)は預入機関に比例するが、株式の場合は、株主優待基準日の保有が基準で、例え一日でも、基準日に保有していれば株主優待がもらえ、逆に、例え一日でも、基準日に持っていなければ、株主優待はもらえない。
従って、権利そのものを言えば、株主優待基準日のみ保有していれば、投資期間に対する効率は良いが、その権利日に対して株価も上昇するから、株価株主優待率としては低くなってしまうとともに、権利落ちによって株価が下がれば、資産は目減りする。

その意味では、長い目で見て、堅実な銘柄を、比較的株価の安い時期に取得し、長期保有することによって、比較的安定した、株主優待を得ることが出来る。

例えばサンリオ株の場合、\1563(2007.6.22)で100株単位なので、約16万円になるが、これで年2回、サンリオピューロランドのチケット3枚づつくれるので、考えようでは、約\25000分ですから、数年で元取れます^^
銀行に20万円10年預けても、利息\2000にもなんないしね^^
20万円の貯金からチケット買ってたら50回も行けませんが、株主だと、毎年6回、(潰れずに現行条件が維持されれば)永久に行けます。

以下の表は、2007.7.4昼における一例で、世の中の全ての銘柄を対象としてモノではなく、たまたま当方の一覧に計上している銘柄である。
株主優待額は、当方調査によるもので、信頼性はあまり高くはない。
従って、実際の銘柄選択に当たっては、各自、調査再計算する必要がある。

細かい話だが、買値は低いほど、高株主優待「率」として反映する。
新興企業系は、業績も株価も触れ幅が大きい。

株価は水物で、10%程度は簡単に上下する。
従って、例え高株主優待率といっても、高々3%程度では、株価下落で簡単に割り込んでしまう数字である。
逆を言えば、株価上昇で、簡単に数年分の利回りを得ることも出来る。
業績の硬い高優待率銘柄を、株価の安いときに拾い、じっくり値上がりを待つというのが上策だろう。
株価が2倍になるような局面では、株主優待額も向上していると思われ、仮に株主優待額が2倍になったとすれば、買値に対して、株主優待率も2倍となるわけで、優良な資産となる。

銘柄コード.市場コード 銘柄名称 現在値 優待率 優待年換算 優待内容
9152.T 関西汽船 229 21.83406114 5000 割引券
8136.T サンリオ 1542 7.802340702 12000 優待券
7522.T ワタミ 1886 6.362672322 12000 優待券
7550.T ゼンショー 1224 4.901960784 6000 優待券
2698.T キャンドゥ 95300 4.407135362 4200 優待券
2702.Q 日本マクドナルドHLDG 1948 3.696098563 7200 優待券
9887.T 松屋フーズ 1450 3.448275862 5000 優待券
9943.Q ココスジャパン 3010 3.322259136 10000 優待券
9861.T 吉野家ディーアンドシー 222000 2.702702703 6000 優待券
9760.T 進学会 750 2.666666667 2000 割引券
9205.T 日本航空 231 2.164502165 5000 割引券
2873.T 加ト吉 698 2.148997135 1500 製品詰合せ
2893.T ローマイヤ 140 2.142857143 3000 製品詰合せ
3048.Q ビックカメラ 149000 2.013422819 3000 優待券
7627.Q なか卯 1265 1.581027668 2000 優待券
9202.T 全日本空輸 466 1.502145923 7000 割引券
9952.T ドトールコーヒー 2410 1.037344398 2500 優待券
8864.T 空港施設 970 1.030927835 1000 優待券
2818.T ピエトロ 994 1.006036217 1000 製品詰合せ
2809.T キユーピー 1171 0.853970965 1000 製品詰合せ
4661.T オリエンタルランド 6370 0.784929356 5000 優待券
2830.T アヲハタ 1809 0.552791598 1000 製品詰合せ
8153.T モスフードサービス 1606 0.311332503 500 優待券
2897.T 日清食品 3890 0.231362468 900 製品詰合せ



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新規作成日:2007年7月4日/最終更新日:2007年7月4日