1116 横浜港 平成16年度大型客船火災消火救助訓練

1116 横浜港 観測記 平成16年12月10日 金曜 晴れ 12:30〜16:00

今日は、クルーズ客船飛鳥を想定被災船にした救難訓練が行われるので出動。
大桟橋到着は12:20で訓練には楽勝だが、消防車が予想より多く集まっていて、早くくれば良かったかなと。今回は取材申請で船内へ。が、他の報道は、テレビ神奈川のみのようだ。去年までは報道の移動にあわせて訓練時間を調整していたらしいが、今回は実働訓練を優先するということで、追いかけは取材陣次第という。13:00訓練開始、
第一想定は、羽田空港沖合航行中における火災発生を想定。
第二想定は、横浜大桟橋埠頭着岸作業中における爆発火災発生を想定。
スーパーピューマのダウンウォッシュは相変わらずものすごい。

大型客船火災消火救助訓練は、平成11年5月21日のマレーシア沖での「サン・ビスタ」号火災沈没事故、同年7月27日の高知県での「フェリーむろと」座礁事故が相次いで派生したことを踏まえ、海上保安庁第三管区海上保安本部、社団法人 日本外航客船協会、海上災害防止センター、などにより、平成11年から実施され、今回で6回目である。

おもな参加部隊
(日本郵船)客船 飛鳥
(神奈川県警本部) 警備艇 みうら、そうぶ、ヘリ おおやま、車両、機動隊
(横浜市消防局) 消防艇 よこはま、あけぼの、ヘリ はまちどり1、車両、消防隊
(横浜市港湾局) 港務艇 ひばり
(東京消防庁) 消防艇 みやこどり、ヘリ ちどり
(横浜港振興協会)
(海上保安庁/横浜海上保安部、羽田航空基地) PL31いず、PM89たかとり、PC01 まつなみ、PC22はまぐも、PC23あわなみ、CL36 きりかぜ、CL はまかぜ、CL129 やまゆり、ヘリ スーパーピューマ MH805

訓練項目
情報伝達・通信体制の確保 (飛鳥、海上保安庁)
自船消火 (飛鳥)
乗客の避難誘導 (飛鳥、横浜市港湾局、横浜港振興協会)
船内負傷者吊上げ救助 (海上保安庁)
海中転落者の捜索救助 (神奈川県警察、横浜市消防局、海上保安庁)
派遣消火 (横浜市消防局、海上保安庁)
船内行方不明者の捜索救助 (神奈川県警察、横浜市消防局)
消防船艇による一斉放水 (横浜市消防局、海上保安庁)

過去の訓練
平成11年度 1999.11.5 東京港 商船三井客船ふじ丸
平成12年度 2000.12.14 東京港 日本クルーズ客船) ぱしふぃっくびいなす
平成13年度 2001.11.13 東京港 郵船クルーズ 飛鳥
平成14年度 2002.10.21 横浜港 日本クルーズ客船 ぱしふぃっくびいなす

大型客船火災消火及び人命救助訓練の流れ
第一想定(羽田空港沖合航行中における火災発生を想定)
1.「飛鳥」乗組員による初動措置(1300-1315)
・「飛鳥」乗組員が、緊急通報により関係機関への救助要請を行う。
・「飛鳥」乗組員が、「飛鳥」船内消火栓により初期消火活動を行う。
・「飛鳥」乗組員が、乗客の避難誘導及び負傷者の手当てを行う。
2.行方不明者の捜索救助、負傷者のヘリコプターによる吊り上げ救助等(1315-1340)
・海上保安庁特殊救難隊がへリコプターから降下し行方不明者の捜素活動を行う。
・東京消防庁ヘリコプターが、負傷者1名の吊上げ、搬送を行う。
・巡視艇「あわなみ」が行方不明者2名の搬送を行ない、海上保安庁へリコプターが行方不明者(負傷が判明した者1名の吊上げ、搬送を行う
3.船内消火及び船外からの消火(1330-1345)
・「飛鳥」乗組員及び海上保安庁職員が、協力して、「飛鳥」船内消火栓により船内消火活動(船外への放水)を行う
・東京消防庁消防艇、巡視船艇(「たかとり」及び「あわなみ」)が船外からの消火活動(海面への放水)を行う。

第二想定(横浜大桟橋埠頭着岸作業中における爆発火災発生を想定)
・「飛鳥」乗組員による初動措置(1345-1350)
・「飛鳥」乗組員が、緊急通報により関係機関への救助要請を行う。
2.現地指揮本部等の設置(135O-1355)
・神奈川県県警本部、横浜市消防局及び横浜市港湾局が岸壁上に現地指揮本部を設置する。なお、海上保安庁は、巡視船「いず」を船隊指揮として指定する
3.乗客の避難誘導、負傷者の救助(1355-1405)
・「飛鳥」乗組員、神奈川県警察本部職員及び横浜市港湾局職員が、協カして、乗客30名を船内から岸壁上の仮避難所へ避難誘導を行う。
・3名の負傷者を神奈川県警察本部救助隊が担架により、5名の負傷者を横浜市消防局救助隊が梯子車により救出、仮救護所へ搬送を行う。10名の軽傷者は自ら仮救護所へ向かう。
4.行方不明者の捜索救助(1405-1415)
・海上保安庁職員、神奈川県警察本部職員及び横浜市消防局職員が、行方不明者合計6名の捜索救助を行う。
5.船内消火(1415-1425)
・「飛鳥」乗組員及び海上保安庁職員が、協力して、「飛鳥」船内消火栓により船内消火活動(船外への放水)を行う。
・横浜市消防局職員が、「飛鳥」船内消火栓により船内消火活動を行う。
6.落水者の捜索救助、負傷者のヘリコプターによる吊上げ救助等(1425-1455)
・神奈川県警本部警備艇が、落水者2名の救助を行う
・海上保安庁潜水士並びに巡視艇及び横浜市港湾局港務艇が落水者1名の救助を行なう。
・神奈川県警察へリコプターが負傷者1名を、横浜市消防局ヘリコプターが行方不明者(負傷が判明した者1名)を吊上げ、搬送を行う。
7.船外からの消火(1455-1500)
・横浜市消防局消防艇及び巡視船艇(「たかとり」、「あわなみ」及び「はまぐも」)が、船外からの消火活動(海面への放水)を行う。


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新規作成日:2004年10月30日/最終更新日:2004年10月30日