1159 東京港 スペイン復元帆船ビクトリア見学

1159 東京港 観測記 平成17年5月9日 月曜 晴れ 13:20〜15:30

今日は、スペインの復元帆船「ビクトリア」がプレ公開されるので出動。13:00受付開始で油断したら遅くなってしまった。西小山⇒目黒⇒/12:45浜松町13:15?国際展示場駅前。
13:30前乗船。13:30から中央甲板で関係者の挨拶。船首楼、船首船室、船長室、船尾楼、などを見学。15:00過ぎ、下船。

マゼランの名は一切出ず、サン・セバスチャン・エルカノの名前が出ていたが、マゼランはポルトガル人であるためと、途中で亡くなっており、サン・セバスチャン・エルカノが世界一周を成し遂げたためであるとの事。
日本ではマゼランの名のみで、サン・セバスチャン・エルカノの名前は出てこないが、スペインでは並列に扱われていると言う。
今回の航海は、16,17世紀当時の航海の研究がテーマであり、冷蔵庫等の電気製品は使用せず、当時の保存、調理法方で航海している。こういった乗員の健康状態の変化も、今回の航海における研究テーマのひとつとされている。その為、保存に適した豆類が多用されている。
当時の航海は、47名が乗船していたが、政府関係者や職人も多く乗船していた。
今回の航海では、航海関係者が研究を兼任し、17名で来日の航海を果たした。
船首の旗は、スペイン4王国を現し、黄色の旗は当時の航海の出航時に掲げられていたもの。

当初、愛知万博開幕にあわせて来航の予定であったが、来日がかなり遅れていた。そのため、名古屋、東京、その他各港の寄港の計画も大幅に狂い、まずは東京来航となった。それも30日の最終予定が更に狂い、29日に入港していた。

スペインの復元帆船「ビクトリア」
史上初めて世界一周をしたという、スペインの帆船「ビクトリア」の復元船。
1992年、スペインのセビリア万博開幕を記念して建造された。
全長25.9メートル、最大幅6.72メートル、排水量170トン、当時と同じ材質と大きさ。
愛知万博に向け、スペインのセビリアを出港。サンルーカル・デ・バラメダ、テネリフエ、カルタヘナ(コロンビア)、パナマ運河、アカプルコ(メキシコ)を経由して日本に来航した。
船の雰囲気は、以前復元されて神戸に保存されている「サンタマリア」に似ているが、船体の木材の処理の為か、焦がしたような匂いがしている。
16世紀のマゼランの航海では、「サン・アントニオ」「トリニダード」「コンセプシオ」「サンティアゴ」「ビクトリア」の5隻で出港、南米を経由して太平洋を渡り、インド洋から喜望峰を回って帰港している。この間、フィリピンでマゼランが先住民に殺されており、「ビクトリア」のみが世界一周を達成している。



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新規作成日:2005年5月9日/最終更新日:2005年5月9日