1287 ロシア艦隊寄港 観測記
1287 ロシア艦隊寄港 観測記 平成18年10月2日 月曜 〜 平成18年10月6日 金曜
1287 ロシア艦隊寄港 観測記 平成18年10月2日 月曜 〜 平成18年10月6日 金曜
2006秋にロシア海軍艦艇が来日し、親善訓練を行うという噂があった。ロシア大使館に確認してみると、なにやら気配はあるようだ。
果たして、2006.9.26を過ぎて海上幕僚幹部広報より開示された。
当初の予定では、期間中に東京港に客船が寄港したりもするのだが、ことロシア艦艇といえば、優先順位は決まる。早速調査を開始、移動と宿は何とかなりそうだ。
テーマはロシア艦隊のスケジュールだが・・・。
夜行バスでは舞鶴到着が7:40で、8:00過ぎの現着だが、バスが遅れると困ってしまう。
また、入港から出港、訓練は、停泊期間中の期間が長く、その間どうするか。
往復の料金を考えれば通算の滞在のほうが面倒がない。
現地のホテルには、ネット回線の設備が整っていたり、貸し自転車もあるようで好都合だ。
平成18年10月1日 日曜 雨
◎移動開始
舞鶴発の時刻表と読み間違えていたので、ちとゆっくりでよくなった。
荷物のほうは相変わらずで少ないとはいえない。
カメラのほうをフルセットで動員したい都合から、カメラバックも正規のものを考えていた。が、中間で歩き回るには重いし、そのためにお手軽バックを持とうかと思ったが、荷物が増えるのも邪魔だし、コンパクトなほうが緊急時のダッシュも効くので縮小。
21:40頃発。果たして重い。
22:15?浜松町。22:35浜松町発、0:40頃、富士川SA、以降順調に進行。
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平成18年10月2日 月曜 曇り/雨
◎ロシア艦隊入港、赤レンガ博物館見学
・ユニバーサル造船在泊
バラ積み貨物船、DD154あまぎり、PLH08えちご
・前島埠頭
PL103わかさ、水産庁傭船 漁業取締船 しんせい
・洋上警備
京都府警 警備艇 京2 たんご、CL74ゆらかぜ、PS202ほたか
・自衛隊北吸桟橋
救助用タグボート SB522、ディーゼル潜水艦 DPL B345
大型対潜艦 BPK548アドミラル・パンテレーエフ、小型対潜艦 MPK350ソビエツカヤ・ガヴァニ
DDH141はるな、DDG172しまかぜ
DD126はまゆき、DD124みねゆき
PG825わかたか、PG828うみたか、PG824はやぶさ
YT64、YT72、YT92
・支援船桟橋
YW23。YO33、YO31、YO38
YT87
YG204
YF2138、YL14
YF2153
YL115、YB101
・自衛隊桟橋
MSC670あわしま、MSC680ながしま、MSC678とびしま
6:24福知山、6:45綾部、7:13西舞鶴、7:26中舞鶴、7:35東舞鶴、と若干早く到着。
ホテルで荷物を預け、自転車を借りて自衛隊桟橋へ。8:10桟橋。
当初、8:30には着岸が開始されるということで、7:40東舞鶴、8:00桟橋では余裕がないところだったが。先着隊の情報から、ロシア艦はまだのようだ。が、逆に、遅れているようだ。
ホストシップのDDH141「はるな」は、昨日出港したと思ったら、沖で礼砲交換をしたようだ。
8:30 DDH141「はるな」、8:40 DDG172「しまかぜ」が順次着岸。
続いて、大型対潜艦 BPK548「アドミラル・パンテレーエフ」が入港、8:42に見え始め、9:10着岸。以降、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」、救助用タグボート(SB)「SB-522」、ディーゼル潜水艦(DPL)「B-345」、で10:30の入港歓迎行事が始まる時間となった。
10:30-10:47入港歓迎行事。11:00-11:05記者会見。
続いて、11:10-11:45大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」を乗艦見学。ヘリ甲板には、Ka-27の対潜型が係止されていた。順路は、右舷側を艦首へ出て、左舷側を戻って下疳。
11:45下艦後、桟橋を一巡し、係留艦艇と、支援船を確認。
13:00出場。赤レンガ街を一巡し、13:35フェリー埠頭へ。市制記念館に行くが、月曜休館。14:30-16:15赤レンガ博物館へ。続いて、16:40まいづる・ベイプラザへ。6階に展望室があるということだったが、一応外が見れるというもので、特にという感じ。
16:50ホテルへ。
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平成18年10月3日 火曜 曇り/晴れ
◎エル・マールまいづる、引揚記念館、ロシア艦隊一般公開、舞鶴市制記念館、赤レンガ倉庫夜景
・海上保安学校
PL22みうら
・洋上警備
京都府警 警備艇 京1 ゆら
今日は、午後からロシア艦隊の一般公開なので、それまでは舞鶴港の探索。
が、朝起きると、濃霧・・・。
とりあえず、エル・マールまいづると、引揚記念館を目標に出発。
以前は湾内定期船があったので便利だったが、道路が整備されたことに伴い廃止となってしまった。
8:30出発。と、パラパラ雨も降ってきた・・・。以前に比べて体力も落ちたのか、上り坂がしんどい。当然、想定した時間では進捗しない。9:05舞鶴クレインブリッジ。9:30灯台の撮影ポイント。一個目のトンネルは地図を確認し橋の方へ曲がったが、二個目はイージーに進んでしまったものの、1500mもある・・・、確認すると、大丹生の方へ抜ける道で、そのまま進んで回ってきてもよかったのだが、トンネルが下り坂の分その後が上り坂だといやなので反転。以降海岸沿いに進行。9:47浮島丸の碑。10:00に迫ってきて、次の入り江になければ断念かと思った頃、10:05到着。10:20-11:00見学。
エル・マールまいづるは、船型の構造物だが、関西電力のPR館で、プラネタリュウムがメインという案内だったが、舞鶴港の親水公園ということで、船に関する展示が実質メインで、無理してでもやって来てよかった。
続いて11:55-12:35引揚記念館へ。今回も、引揚桟橋は見送り。
さて、自衛隊桟橋へ、門前は行列ができ始めている。13:45頃入門。が、ロシア側が準備が整わないということで、待ち。荷物検査の後、入場。が、艦の前で再び待ち、と、かなりの行列ができている。やがて乗艦が始まったが、20名づつでアテンドをつけてのツアーで、4組程度しかアテンドがおらず、戻ってくるまで進まない。やがて若干アテンドが増員された。14:30乗艦。順路は、大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」の右舷側から艦首甲板を見て、左舷側を戻り、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」の甲板を一巡。この、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」のツアーだが、アテンド担当者の「資格」によるのか、乗艦せずに降りる組と、乗れる組と、明暗が分かれている・・・。
小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」の案内の航海長?は、「お会いできて光栄です、(戦いの中で)お会いできない事を祈ります」と面白い。
15:55の下艦時、ロシアの展示パネルが出ているのだが、興味深い写真が多く、時間不足。
売店へよって出場。
本日の一般公開見学者数は707名。
16:35-17:00舞鶴市制記念館を見て、赤レンガ博物館を経由して、食料調達の後、一旦ホテルへ。
食事や整理とともに、ここまでの撮影分を一旦処理。バッチ処理を投入して、赤レンガ倉庫の夜景撮影へ。と、トンネルがいい感じで、お☆様写真のレンズを取りに戻る。19:45-20:00北吸トンネル。赤レンガ倉庫のライトアップは、いくつかのところで実施されている。20:05-20:47赤レンガ倉庫街、20:51-20:57舞鶴市制記念館、21:01-21:17赤レンガ博物館。21:30フェリー埠頭のところへ行くと、既にフェリーは入港しているが、船が新しくなったためか、向きが逆で出船で着いている。23:15作戦終了。
戻ってデータ処理の続きをするのだが、3:00を回っても完了しないので、打ち切り。
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平成18年10月4日 水曜 曇り/小雨
◎海上保安学校、ロシア艦隊一般公開
・舞鶴警備隊桟橋
LSU4172のと
舞鶴の朝は霧なのだろうか。昨日のデータ処理の続きを一部処理。
今日は、午後からロシア艦隊の一般公開なので、それまでは舞鶴港の探索。
今日は先ずは、北吸トンネルから回って前島埠頭。と、海上保安学校と連絡が取れて見学へ、10:40-11:45見学。実習艇の「いつもり」は、海上保安大学校へ移管、小型の実習艇にCWが増えている。小型船舶操縦士免許の実習体系の変更によるもののようだ。昨日係留されていた「みうら」は今日は出港済みで残念。
海上自衛隊舞鶴航空基地側からユニバーサル造船側を抜けて戻り。
少々早いので、13:08-13:25旧北吸浄水場配水池の赤レンガの建物を見に行く。
さて、自衛隊桟橋へ、今日は入門後、受付で行列を作っている。14:00荷物検査の後、入場。やがて乗艦が始まったが、30名づつでアテンドをつけてのツアー。14:10-14:30乗艦見学。順路は、大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」の右舷側から艦首甲板を見て、左舷側を戻り、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」の甲板を一巡。
ロシア海軍の音楽隊は、今日は艦のそばで演奏している。
昨日出されていた、ロシアの展示パネルき今日は出ていなかった。
15:20-16:15 DDH141はるな、DDG172しまかぜ 乗艦見学。当初16:00までの予定だったが、ロシア艦見学者がさばききれなかったためか若干延長となったようだ。
本日の一般公開見学者数は671名。
16:25出場。食料調達の後ホテルへ。
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平成18年10月5日 木曜 小雨
◎海軍墓地、田辺城、西舞鶴港
・西港
LS223まいひかり、CL108あおい
CL74ゆらかぜ
PS202ほたか
京都府警 警備艇 京1 ゆら
京都府 みずなぎ
今日は、まずは9:20-9:50海軍墓地へ。明日午前に海上自衛隊も参加する慰霊祭があるとかで、設営作業中だった。他の軍港に比べて、こじんまりしている。
ちょうど、慰霊の関係の方も見えていたが、旧軍では鳳翔にも乗艦し、航路啓開隊、海上保安庁では特別掃海隊で朝鮮半島にも出向き、Y機関を経て、海上自衛隊では初代むらさめに乗艦したという方だった。
10:57/11:11?東舞鶴⇒11:18?西舞鶴。ここも近代的な駅舎になっている。周辺状況を確認。自転車を借りてもよかったが、徒歩で移動。まずは11:45-12:45田辺城。続いて12:50郷土資料館。13:10高野川倉庫群はすでに面影はほとんどない。13:22港へ。ロシア船がメインで、北朝鮮の船も来ている。港湾合同庁舎の、第八管区海上保安本部、舞鶴海上保安部、舞鶴海洋気象台へよって、再び埠頭へ。PS202ほたかが戻っている。
道の駅とれとれセンター。
16:02/16:25?西舞鶴⇒東舞鶴。食料調達の後ホテルへ。
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平成18年10月6日 金曜 雨
◎ロシア艦隊出港、DDH141はるな航海、日露共同訓練
・ユニバーサル造船在泊
バラ積み貨物船、DD154あまぎり、PLH08えちご
・沖留め
救助用タグボート SB522、ディーゼル潜水艦 DPL B345
大型対潜艦 BPK548アドミラル・パンテレーエフ
小型対潜艦 MPK350ソビエツカヤ・ガヴァニ
・自衛隊北吸桟橋
DDG172しまかぜ、DDH141はるな
DE232せんだい
DE229あぶくま、DE234とね、DE231おおよど
PG828うみたか、PG824はやぶさ、PG825わかたか
・自衛隊桟橋
MSC690みやじま、MSC687いずしま
5:20起床、6:00チェックアウト、6:30集合で桟橋へ。7:00 DDH141はるな乗艦。はたかぜに続き、7:35はるな出港。続いてロシア艦隊も順次出港。
8:10エル・マールまいづる沖を抜けて、湾外を出て、はるな、大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」、しまかぜの順で単縦陣。
当初の予定は、午前中に信号訓練と陣形運動訓練、午後に捜索救難訓練で、フェアウェル。
が、雲がはっていて、取材ヘリは飛べない可能性が濃厚。
うねりもあって、波は3mとか。はたして「はるな」も相当がぶっているのだが、それ以上にロシア艦がすごい。大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」の艦首の波切はかなり打ち上げているし、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」に至っては、波に突っ込んでいる。
ディーゼル潜水艦(DPL)「B-345」と救助用タグボート(SB)「SB-522」は、湾外に出たもののさっさと停船したと言う。
10:00過ぎ、信号訓練の陣形を形成するに当たって、小型対潜艦(MPK)「ソビエツカヤ・ガヴァニ」が付いてこられない。やがて何とか陣形を整えたが、あまり芳しい信号訓練とはいえないうちに10:35終わってしまった。
陣形運動訓練だが、まずは単縦陣を、左一斉回頭で、単横陣にするところが、大型対潜艦(BPK)「アドミラル・パンテレーエフ」が回頭しない。やがて回頭はしたものの、陣形は整わない。
そしてロシア側は、反転し舞鶴に入港したいといっているらしい。
既に戦意喪失とも言うが、この海洋条件下での隷下艦艇の性能とに鑑みれば指揮官としては当然の判断とも言える。(実際、太平洋側では何件もの海難事故が発生していた)
ということで、訓練は中断。
とりあえず11:55昼食。さて、ここまでの撮影枚数もかなりとなったので、データ処理。
やがて、反転する方向で調整に入ったようだが、手続きが難しい。
入港が遅れた場合は、行事等をずらせばすむのだが、一旦出港したものが、予定外に戻る場合、警察や海上保安庁の警備も臨時召集が必要だし、外交上の手続きも難しい。
結局、天候不良による避泊ということで、湾内に沖泊めし、上陸は許可しないということで落ち着いた。
14:00-14:20 SH60J一機が搭載解除で発艦。15:00前、舞鶴湾口へ。15:50着岸。16:30下艦。
問題は取材陣の今後の予定だが・・・。
当初、翌日入港ということで、艦内宿泊の予定だったが、当日帰港してしまった場合、ホテルシップでもないので下艦解散となる。
また、訓練が順延なのか、ロシア艦隊がいつ出港するかも定かではない。
下艦し、取材の人に東舞鶴駅に送っていただき、調整。ホテルも夜行バスもありそうだ。
天気予報では、今日の波が3m、あすは3〜4m、明後日は4mのち2m。ということは、出港は明後日の午後以降か。訓練も、親善が目的であるから、どうしても実施しなければならないものでもない。とすれば、今日の夜行で撤収しろという思し召しかもしれない。
ということで、夜行バスの変更で、本日撤収。
西舞鶴21:05なので、マックで一服。データ処理をしようと思ったが、容量満杯のため中断。
西舞鶴21:05のバスで撤収。
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平成18年10月7日 土曜 曇り/晴れ
◎東京帰着
6:15頃浜松町バスターミナル、6:25/6:33浜松町、7:00頃帰宅。さっそく荷物整理を始めるが、一日掛かっても整理は終わらなかった。
総撮影枚数は約5600枚。
◎海軍記念館 (0773-62-2250) 〒625-8510 舞鶴市字余部下1190 舞鶴地方総監部内
東郷コーナーなど
◎日立造船舞鶴館 (0773-62-8700)
9:00-16:00 要予約。造船技術の歴史、舞鶴工場の歴史を紹介。
◎舞鶴市政記念館 (0773-66-1096) 〒625-0080 舞鶴市字北吸1039番地の2
\0 月曜祝翌日休館
◎赤れんが博物館 (0773-66-1095) 〒625 京都府舞鶴市字浜2011
\300/400舞鶴引揚記念館共通券 9:00-17:00 年末年始休館 エジプトなどの4大文明を始め世界各地のれんがを展示。館建物自体我が国に現存する最古のもの。
◎舞鶴引揚記念館 (0773-68-0736) 〒625-01 舞鶴市字平 引揚記念公園内
\300/400赤れんが博物館共通券 9:00-17:00 月曜休館
◎エル・マールまいづる (0773-68-1090) 〒625-0135 京都府舞鶴市千歳(舞鶴親海公園内)
\0 9:30-17:00 水曜休館 関西電力のPR館。船型の海上構造物の施設。日本初の海上プラネタリウム。「船の体験館」として客船のポスターや各種展示。
◎舞鶴湾めぐり遊覧船 (0773-77-0344)
\1300 10:00-15:00(約6便)
●舞鶴観光周遊バス プリーズ号 (0773-66-1024)
\100 4/1-11/30の土日休日運行 一日6便、主要観光ポイントをめぐって運行される。
●ビジネスホテル ウェーブ舞鶴 (0773-62-1112) 〒625-0036 京都府舞鶴市字浜1239
\4980〜 LAN接続、貸自転車有り。
●ポートシャインホテル (0773-62-1079) 京都府舞鶴市字溝尻144-1
\6000〜 LAN接続、貸自転車有り。
◎田辺城資料館 (0773-76-7211) 〒624 京都府舞鶴市字田辺15−22
\0 9:00-17:00 月曜休館
◎舞鶴市郷土資料館 (0773-75-8836) 〒624 京都府舞鶴市北田辺51
\0 9:00-17:00 月曜休館
新規作成日:2006年10月11日/最終更新日:2006年10月17日