1405 横須賀港 防大1年生海上実習(体験航海)取材 DDH142ひえい航海

1405 横須賀港 観測記 平成20年7月8日 火曜 曇り/小雨 8:00-17:30

在泊の艦船
米軍基地: USCG WLB 215 HOLLYHOCK、WPB 1331 WASHINGTON
追浜沖: PL109 しきね

今日は、防大1年生の海上実習(体験航海)が行われるので、取材に出動。
平成18年のときは、観艦式とあわせて実施されたりしたため、私にとっては平成17年7月12日以来だ。
果たして今年は芳しくない天気予報が出ていたが、なんとかなりそうだ。
5:00起床、5:41西小山⇒5:47白金高輪⇒6:03三田⇒6:08/6:18品川・特急⇒7:08汐入。7:13ヴェルニー公園経由で7:20?横須賀基地正門、7:25?入場。7:35 DDH142ひえい乗艦。
平成16年は海上自衛隊総力支援の映画「亡国のイージス」撮影スタッフが多数乗船していたが今年は雑誌取材陣4社5名のみ。当初予定より2名キャンセルらしいが、内1名は風邪とかで、自己管理が足りない。まあ、雨男晴男の明暗がはっきりついたようで、陸上は大雨のようだが海上は降ってもわずかで収まった。
飛行甲板で待機、8:00自衛艦旗掲揚。DDG171 はたかぜ、DD113 すずなみ、8:28 DD105 いなづま に続いて、8:40 DDH142 ひえい出港。米軍基地はかなり在泊。
DDH142ひえいには、第四護衛隊群司令が座乗し、今回の指揮を執っており、マストには海将補旗がたなびく。
ASE6102 あすか、MST464 ぶんご が入港していった。
防大生は複数の班に分かれて艦内の見学へ。浦賀水道航路を出る頃からかなり波がある。雲が低く、鮮明度はかけるものの、指定はある程度確保できる天候だ。
浦賀水道航路を出て、相模湾へ。陣形を整え、DDH142ひえい、DDH171はたかぜ、DD113 すずなみ、DD105 いなづま の単縦陣を構成。
11:00 格納庫上でSH60K 発艦を撮影。11:07-11:12 SH60K,SH60J 編隊飛行。11:13-11:15 SH60K ソナーディッピング。11:20 SH60K ベアトラップにより着艦。
11:38-11:51 UP3Cフライパス。
学生は、食堂で喫食。今日のメニューはカレー。旧海軍では週末はカレー曜日とされ、海上自衛隊でも金曜日のメニューはカレーであり、今日は週末ではないが伝統のカレーということだ。
士官室で一服。その間に反転。例年、実費負担でカレーが用意されていたが、今回は防大生の乗艦数が多いため、昼食は各自用意となった。が、デザートだけいただけた。
SH60K ソナーディッピング。
13:35-13:50 近接運動。ハイラインは行われなかったが、索は渡されていた。間隔は約30m。単独航行の写真と比べるとわかりやすいが、両艦によって構成される複合波のため、喫水線が垣間見えるようなうねりを作っている。
14:15-14:30 武器操法展示。
今回は、潜水艦の参加がなかったため、潜水艦航行、潜入、潜水艦 信号弾、シュノーケル航行、浮上は実施されなかった。
今回乗艦の防大生も、制服と団体行動と言う点以外は一般の体験航海と変わらない。
食堂で休憩。15:00浦賀水道航路へ入り、第二海堡を転舵、吉倉沖、16:30 防大1年生下艦。つづいて取材陣も下艦。
アメリカ沿岸警備隊の船が来ているので、マンションの山から写して、作戦終了。
17:42?安針塚⇒金沢文庫・特急⇒三田経由で撤収。


防大1年生の海上実習(体験航海)は、防衛大学校学生に対して、陸海空自衛隊の活動の一環を体感させるためのもので、後年度では、艦内宿泊を伴う実習も行われる。
防衛大学校学生は、1年次では陸海空の要員分けは行われておらず、それぞれの環境を体験してもらって進路選択の判断に資する事が主な目的である。
従って、この日が船に乗るのも或いは見るのも初めてという学生も少なくない。
また、統合部隊運用が叫ばれる中、陸海空の他の環境を体感しておくことは、その後においても大切な経験となる。
ただ、海上自衛隊側の「リクルート」的観点から見れば、天候、とりわけ波に左右される部分が多く、海上が時化(しけ)ていた年次は、船酔いによって、海上要員を志望する学生が激減するという。
今回は、天候こそ曇天ですっきりしなかったが、全体の実施には雨の影響もほとんどなく、比較的快適に実施されたようだ。


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新規作成日:2008年7月31日/最終更新日:2008年7月31日