1806 東京周辺観測記 平成25年4月
1806w1 東京 JPタワー、KITTE、JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
1806w1 東京 観測記 平成25年4月20日 金曜 曇り 12:15-14:35
今日は、お出かけのついでに、JPタワー、KITTE、JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクへ。
JPタワーは、旧東京中央郵便局の敷地に立った複合施設。
旧東京中央郵便局の集配局の機能はよそに移っているので、東京中央郵便局と言っても、多少大きい窓口のみとなっている。
商業施設は、KITTEとしてオープン。
旧局長室も公開されていた。
JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテクもできている。
これは、東大の博物資料を展示していて、一部は、東京大学 小石川植物園の総合研究博物館 小石川分館から持ってきているようだ。
このほか、「1日で巡るお遍路さん in 丸の内」が開催されていた。
会場には、88体の本尊が一堂に集結。すべての本尊をお参りすると、四国八十八ヶ所霊場の巡礼と同じ功徳があるとのことだが。。。
四国八十八ヶ所霊場の巡礼は、歩いて巡って拝んで初めてご利益があるべきもので、バスツアーで巡ったり、ましてや、ご本尊を一箇所に集めていっぺんで終わらせては、手間を省いた分、ご利益も割引じゃないのかなぁ。。。
JPタワー
郵便局株式会社(現・日本郵便)と東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱地所の共同事業により、旧東京中央郵便局敷地に建設された超高層ビル。
建築物としては、旧東京中央郵便局舎を一部保存した低層棟と最高軒高200.0mの高層棟から構成される。
2012年5月31日に竣工し、同年7月17日より東京中央郵便局、ゆうちょ銀行本店および郵便事業銀座支店JPタワー内分室(現・銀座郵便局JPタワー分室)がJPタワーに移転、オープンした。
2013年3月21日に低層棟の商業施設「KITTE(キッテ)」がオープンしたことにより、JPタワー全体のグランドオープンとなった。
KITTE(キッテ)。
日本郵便が初めて手がける、地下1階地上6階、98の店舗から成る商業施設。
切手、来て、を文字ったという。
JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
東京大学は明治10(1877)年の創学以来、数多くの学術文化財を蓄積してきた。これらは、たしかに過去の遺産である。しかし、同時にそれは、われわれが現在から未来に向けて活用すべきリソースでもある。このことを実証してみせるべく、われわれは歴史的な遺産を可能な限り収集し、それらを現代のニーズに叶うよう、「ReDESIGN+」すなわち装いを改めて再利用することにした。「インターメディアテク」が旧東京中央郵便局舎という、かけがえのない歴史遺産の「転生」と「継承」の上に建つように、古い建物を改修し、新しいミュージアムへと生まれ変わらせる。これもReDESIGN+である。しかし、だからといって、ReDESIGN+を、ただ単なる装いの改変と考えてはならない。ReDESIGN+は、日本語の「デザイン」という言葉がそうであるように、見かけの問題であると同時に、モノの見方や世界の見方に関わる認識論的な問題提起でもある。展示物の配置にあたっては、来館者導線を想定するという常套的手法をあえて採用しなかった。自分の眼で見て、発見し、驚くという体験の場を、来館者、とりわけ若い世代に体験させる場としてのミュージアム空間。「インターメディアテク」の目指すものはそこである。
展示スペースは、旧局舎が昭和初期を代表するモダニズム建築であるという与件を踏まえ、レトロモダンの雰囲気を醸し出す空間演出をデザインの基調としている。展示空間内は、建物のオリジナル・デザインを尊重し、21世紀の感受性に働きかける折衷主義的様式美??仮称「レトロ・フュチュリズム」??の実現を企図した。このことにより、19世紀から21世紀まで、足かけ三世紀に亘る時代を架橋して見せる。それが「インターメディアテク」のデザイン戦略の基本となっている。この企図に従い、博物館に保存蓄積されてきた戦前の木製什器をReDESIGN+し、積極的に再利用した。一方、モダンの感覚を生み出しているのは、肉厚グリーンガラスを主材料とする組み立て式展示ケースである。それらは「インターメディアテク」オリジナルのプロダクト・デザイン研究の成果の一部である。
このような基本理念としての「ReDESIGN+」と基調としての「レトロ・フュチュリズム」のうえに、常設展示の中核をなすのは、総合研究博物館の研究部ならびに資料部17部門の管理下にある自然史・文化史の学術標本群である。ミンククジラ、キリン、オキゴンドウ、アカシカ、アシカの現生動物、さらには幻の絶滅巨鳥エピオルニス(通称象鳥)などの大型骨格については、本展示が最初のお披露目の場となる。また、(旧)医学部旧蔵の動物骨格標本と教育用掛図も、本格的な公開は今回が初めてとなる。
もっとも体重が重いとされる絶滅鳥エピオルニス、もっとも身長が高いとされる絶滅鳥モアの巨大卵殻、世界最大のワニと目されるマチカネワニの交連骨格、さらにはペルーのクントゥル・ワシ遺跡で発見された南北アメリカ大陸最古の金製王冠、人類進化の歴史を塗り替えたラミダス原人化石歯の第一号標本、19世紀に制作された巨大ダイヤモンド・コレクション、世界最大金塊、世界最大白金塊、弥生時代の名称の起源となった第一号壺型土器など、専門研究の枠を超え、社会的に大きなインパクトを与えた歴史的標本は精巧なレプリカで見ることができる。
歴史的な標本として博物館資料部岩石・鉱床部門所蔵の「被爆標本」も特記に値する。被爆直後に東京帝大の学術調査隊が長崎浦上天主堂で回収した「獅子頭」は、「被爆標本」コレクションのなかでも、出自来歴を確認することのできる貴重標本のひとつである。総合研究博物館小石川分館に収蔵されていた、明治・大正・昭和前期の歴史的な学術文化財コレクションも、収蔵用什器を含め、展示に供されている。
また、学外の機関・団体からのコレクションの寄託ないし貸与もいくつか実現した。主なものとして、財団法人山階鳥類研究所の所蔵する本剥製標本(多くは昭和天皇旧蔵品)、江上波夫収集の西アジア考古資料コレクション、岐阜の老田野鳥館旧蔵の鳥類・動物標本、江田茂コレクションの大型昆虫標本、仲威雄収集の古代貨幣コレクション、奄美の原野農芸博物館旧蔵の上記マチカネワニを挙げることができる。
資源獲得やエネルギー供給に限界が見え始めた現代社会にあって、蓄積財のReDESIGN+活用は人類にとって喫緊の課題のひとつであるといっても過言ではない。そうした認識に立って、われわれは先端的なテクノロジーと伝統的なモノ作り技術の融合を図りながら、今後の活動に取り組んでいくことになる。われわれが謳う「Made in UMUT」の掛け声には、来るべき世代に向けてのささやかなメッセージが込められている。
常設展示 | COLONNADE 2 COLONNADE 3 /MADE IN UMUT-東京大学コレクション 2013.03.21-
特別展示 | GREY CUBE /インターメディアテク建設 2013.03.21-
特別展示 | FIRST SIGHT /コスモグラフィア(宇宙誌) 2013.03.21-
新規作成日:2013年5月29日/最終更新日:2013年5月29日