540 東京港 DD106さみだれ 進水式

540 東京港 観測記 平成10年9月24日 木曜 曇り 14:30〜17:30

今日は「DD2235番艦」の進水式の日だ。当初、日本郵船のクリスタルハーモニーが横浜に寄港するので、早朝からの1日出動を考えていたが、天気の具合やらでめげて、こちらのみの出動となった。16:40開始で16:50進水と言う事なので、15:00フレックスでも良いのだが、午後半休で出動。13:30⇒1340頃/13:45渋谷⇒有楽町⇒14:25晴海埠頭。竹田氏と合流し、晴海埠頭から確認。なんと「みらい」が寄港している。
で、15:00入場。控え室で待機。まあ、主だったところが集合、でも割と少数。15:30船台へ。今回は「進水式観覧券」も発行されていて、結構な観客。撮影位置と言うと、報道席からは、屋根の天幕が結構障る。
ふと、IHI広報のビデオ撮影のお姉さんが難儀をしていたので「社員さんなので、この下へ入れてもらえるのでは」と言ったところ、我々も良いと言う事で、左舷正面に布陣。当のお姉さんは、撮影目標の関係か、結局そのままの位置だった。
進水式は、当初16:40〜の予定だったが、潮の関係で10分延期された。天気の悪い秋の夕方なので、撮影の都合から言うと10分でも早くして欲しいところだが、そうは行かない。 しかし、天も味方してか、そこそこの明るさが維持できた。真正面だと18-35mmのレンジだが、良く考えると、船体はたちまち後方へ進んで行くし、薬玉の割れる頃には28-70レンジだ。しかもレンズ交換の暇も無いし、数十秒で200-300m進むので、もう一台は100-300mmでスタンバイ。

「DD106 さみだれ」の進水式の様子は次の通り。
16:50頃から式は始まり、国家奏楽、政務次官による命名、進水準備発令「ただいまより進水作業を行う」「進水準備」「腹受盤木取り外し始め」盤木を取り外す作業「進水作業始め」安全確認発令「安全ピンを外せ」)16:57頃支綱切断、シャンパンが割れ、船体はゆっくり、そして物凄い轟音と共に加速され滑走、タグの祝賀汽笛(と煙火?)の中、進水。タグに伴われ中央岸壁へ(17:25?)着岸。途中で分離した竹田氏とのコンタクトが悪かったが、豊洲⇒有楽町⇒目黒で撤収。

艦名だが、本艦は「さみだれ」となった。しかし、「あめ」の名前は、色々と憶測を呼ぶ。もともと、名前が少ないのである。先代の護衛艦「むらさめ」「ゆうだち」「はるさめ」はすでにリバイバルを果たし、「きりさめ」が加わった。あと「雨」を考えると「さみだれ・五月雨」「しぐれ・時雨」「ながあめ・長雨」「しゅうりん・秋霖」「おおあめ・大雨」「こさめ・小雨」「あきのながあめ・秋の長雨」なんていうのが有るが、「わたあめ・綿飴」なんかと変わらないような程度のものも有るから、実際艦名に成るのは難しい。そう、8隻ものシリーズの名前としては、元々困難だったのである。が、先日の三菱長崎の進水式では5番艦が「いなづま・電」となった。されば当然「いかづち・雷」と来るだろうと思った。そうすれば、その先は、リバイバルで「あけぼの」や、「ありあけ」「ゆうぐれ」と来るかもしれないと。しかし、先を越した予想に反して「さみだれ」であった。うーむ、読めない。


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新規作成日:1998年9月24日/最終更新日:1998年9月29日