639 横浜港 ロシア国境警備隊警備艇ユジノサハリンスク見学、海上保安庁観閲式 いず航海

639 横浜港 観測記 平成12年4月30日 日曜 晴れ/曇り 10:20〜17:00

・PL31 いず 新港埠頭在泊(北向き)
横浜海上防災基地在泊の船艇
・ 警備艇 ユジノサハリンスク(ロシア国境警備隊)
・ PL128 あまぎ (ホストシップ)

今日は、ロシア国境警備隊 警備艇 ユジノサハリンスクの見学と、海上保安庁観閲式へ出動。8:01西小山⇒8:09/8:11田園調布・急行⇒8:30頃 桜木町。横浜海上防災基地周辺は、物々しい警備。外国からの参加でロシアの名前も聞こえていたが、警備艇では北方水域で印象が悪いので、救難タグでも連れてくるのではと思っていたら、ためらいも無く、警備艇を持ってきた。また4/21北方海域で「遠洋トロール漁船第7大徳丸に対するロシア監視艇による銃撃・連行」という事件も有り、警備は厳重を極め、報道の取材も無いらしいから、本来、私如きがのこのこやってこられる物ではないのだが、ロシア外交筋を経由した話になったので、実現の運びを見た。8:50過ぎ、海保通訳担当の方と合流、早速桟橋へ。ここでまず撮影という所だったが、出港時間が迫っているので、真っ直ぐ乗船へ(これが最大の失策)。ホストシップの「あまぎ」で、更に特警隊のガード。そして、ロシア国境警備隊 警備艇 ユジノサハリンスク乗艇。上部構造物は、前半分は、サロンなど、後ろ半分は、機器などの区画のようだ。1層下は、居住区や、機関室のようだ。直ちに士官室へ通されるが、なぜか結構待たされた。やがて簡単な挨拶の後、見学へ。お土産を持ってきたらサハリンの写真集をくれた。先ずは艦橋。艦内の通路は、すれ違いは厳しいくらい狭く、階段も、垂直に近い。ま、小型艇だから致し方あるまい。艦橋は、モーターボート方式の操作盤と、後方に海図台。艦橋周辺は、ドイツの魚雷艇のような雰囲気だ。艇首の砲を旋回させてくれたのだが、28-70mmレンズはパンパン。上構後部のガトリング砲は、艦橋の直後の操作機で制御する方式。動かしてくれようとしていたのだが、具合が悪そうで、2度ほど砲塔の蓋を開けていたが、結局動かなかった。本艇の兵装は、あと、魚雷発射管が両舷後部に各1本、艦尾両舷に、爆雷投下条、となっている。艇体は、ダークグレーで、舷側排気の為、排気口以後の舷側は黒く塗られている。甲板は、普通のロシア艦が茶色なのに対して、グレーだった。機関室も見れそうだったが、出港直前は、暖機運転で賑やかなので遠慮した。名残惜しいが退艦し、さて外部から撮影と思ったら、もうもうとした煙が立ち込める。舷側排気は、「あまぎ」の舷側との間でたち込め、後進をかけると、煙幕展張の状態。とても写真にならない。10:00頃、出港していった。今回、独占乗艇に舞い上がって、資料調達など基本事項を外したのは痛い。
さて、隣の桟橋へ、警備の関係から乗船桟橋が分けられたようだ。10:45いず 乗船。本船は観閲部隊の1番船、受閲部隊の単縦陣が撮影できる絶好の位地だ。今回は、視点を変えて船橋上へ布陣、が吹きっさらしで寒い。今年の海上保安庁観閲式は、両日本行だが、昨日が主賓式だった。今回パンフレットは、参加船艇の写真一覧や、訓練展開図などの豪華版。12:25頃出港。13:15?東京燈標沖。14:00前、やしまも揃い、東京港沖で整形し、14:35 観閲開始。総合訓練では、今迄の海上防災訓練、人命救助訓練に続いて、大規模な高速追尾補足訓練。DDG154あまぎり、PLH31しきしま が20ktでの快走。波切りが全く違う。そして、関係省庁参加の、違反船捕捉。去年までの、部署間の協力体制不備の話なんて、100年前から存在しなかったような、見事な連携演出。また、水路部、灯台部の船舶も、業務を紹介するなど、極めて広報内容の充実した物だった。17:00前着桟、17:20?下船。撤収。

ロシア国境警備隊(太平洋管区) 警備艇 ユジノサハリンスク
328t、49.5m×9.2m×2.14m、ディーゼル、32kt、乗員約40(+派遣団5人)
76.2mm砲×1 30mmガトリング砲×1 対潜魚雷発射管×2
ハルソナー、艇尾曳航式ソナー。

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新規作成日:2000年4月30日/最終更新日:2000年4月30日