642 横須賀港 SSN758 ASHEVILLE 取材

642 横須賀港 観測記 平成12年5月9日 火曜 晴れ 10:30-13:00

在泊の艦船
SSN758 ASHEVILLE、SSN713 HOUSTON、DDG56 JOHN S MCCAIN
LCC19 Blueridge、FFG48 VANDEGRIFT

今日は、学研から発行予定の(仮称)米海軍図鑑 の取材で、横須賀へ。9:03西小山・奥沢止まり⇒9:14田園調布・普通⇒日吉・急行⇒9:35/9:41(9:39)横浜・特急⇒10:06汐入。10:15前、米海軍基地ゲートで合流、車両でフラッキーホールへ。ここは、米海軍第七潜水艦隊(日本流に言うと、第七潜水隊群)のオフィスだ。インタビュー班と別れて、写真班は車両で桟橋へ。取材潜水艦は、SSN758 ASHEVILLEのようだ。セイルの上部には、足場がセットされ、整備中である。約1ヶ月の航海と言う事だが、水線周辺は、おびただしい海藻が付着している。本艦は、SSN688 LOS ANGELES級の、後期建造艦で、艦首ソナーと、艦内区画の間に、12基のトマホークVLSが、艦首から2・2・4・4と装備されている。11:15?インタビューを終えて、米海軍第七潜水艦隊司令官・少将らが到着、艦内へ。セイル前方のハッチより艦内へ。ここは、魚雷搭載口を兼ねている。機材を置いて、一度艦外へ。そして再び艦内へ。更に1層下がって、士官室へ案内され、ランチタイム。米海軍第七潜水艦隊司令官・少将、艦長・大佐らと10名で、11:30-12:00すぎ、昼食。アメリカの潜水艦では、最上席は、艦長だ。昼食は、隣の厨房で用意され、専任の職員の給仕がなされる。揚げ物、スープ、ライス物、そしてディナー・コーヒーと、なかなか豪勢だ。潜水艦では、ランニングなどの運動空間が無いから、このような食事を毎日続けていると相当太るのではと心配するが、逆にカロリー計算され調理されているのかも知れない。さて、艦内取材。船体幅は約10mと、海上自衛隊の潜水艦と大差ないのだが、完全複殻式涙滴型の海上自衛隊の艦と比べて、単殻式のアメリカの潜水艦は、大きく感ずる。まあ、直径で2割違うと、容量は5割ほど違うからそういう事かもしれない。壁は意外な事に、化粧板だった。艦長室、やはり潜水艦の為か、コンパクトだ。発令所、映画「レッドオクトーバーを追え」の印象ではかなり広々としていたが、どうして6畳間程度の感覚だ。中央には潜望鏡。左舷前方には操舵装置、左右両舷には、戦闘指揮コンソールが並び、右舷前方の部屋は、水測室(ソナー制御室)となっている。機器がずらりと並んでいる為、通路では人がすれ違う事は困難な状態だ。続いて、寝室。3段ベッドだが、私でもきついくらいの寸法しかないから、長身のアメリカ人では、窮屈そうだ。どうしても窮屈なひとは、魚雷と寝るらしい。NBC防御用のマスクは、頭から布で覆われると共に、天井のバルブに、空気パイプが接続される方式になっている。そして、艦首下層の発射管室。この部屋には、左右各舷2門の発射管が有り、魚雷、トマホーク(キャニスター)、ハープーン(キャニスター)の射出が可能だ。搭載本数は、現物を見たので分かるが、公表は控える。海上自衛隊の発射管室よりも、広い分、通路が1本多い。13:00前退艦。やはり機密度の高い艦艇なので、取材地区も限られ、撮影個所も制限が有ったが、何しろ潜水艦の艦内取材は、そう簡単に出来る物ではないので、貴重な体験だった。一同、記念写真の後、車両でゲートへ。13:00過ぎ、解散。

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新規作成日:2000年5月9日/最終更新日:2000年5月9日