695 川崎港 PS201つるぎ 進水式
695 川崎港 観測記 平成12年11月9日 木曜 曇り 9:30〜15:15
- MSC685 とよしま 日立造船神奈川工場北東側岸壁にて艤装工事中(南向き)
- PS201 つるぎ 日立造船神奈川工場にて進水
- CL251 たまつばき 川崎海上保安署桟橋在泊(入船)
- CL48 しおかぜ 川崎海上保安署桟橋在泊(入船)
- CL35 うみかぜ 川崎海上保安署桟橋在泊(入船)
- 消防艇 第5川崎丸 川崎臨港消防署桟橋より出港
- 消防艇 第6川崎丸 川崎臨港消防署桟橋在泊(入船)
- 消防艇 第4川崎丸 川崎臨港消防署桟橋在泊(入船)
- 警備艇 はやかぜ 神奈川県警警備艇桟橋在泊(入船)
- 警備艇 やまゆり 神奈川県警警備艇桟橋上架中(入船)
今日は、海上保安庁の巡視船 PS201 つるぎ が進水するので出動。見学の申し出に、結構たらいまわしされたものの、順次、日時が特定され、逆に「なぜ公表前に知っているの」と。本船の任務の性格上、かなり厳しいようだったが、最終的に了解を頂いた。
8:43駐車場(70588km)⇒9:30-9:40川崎市営桟橋(70604km)⇒日立造船神奈川工場(70672km)。
報道各社が勢ぞろい。テレビは全局ではなかろうか。
11:00?式が始まり、国旗掲揚・国歌(録音)、命名(運輸政務次官?)、進水準備、進水準備終了、11:03?支綱切断でシャンパンと薬玉が割れ、紙ふぶきが舞ったが、船は岸壁上から微動だにせず、式は終了。参列者へパネルによる説明の後、記念写真で解散。本当の進水はこれからで、先ずは紅白の幕の撤去。写真撮影に付いては、吊り上げ時、水線下は見るだけとの事で、「浮いてからは自由」とされ、「浮く」の定義で、「喫水表示2.8mが浸かったら」とされたが、燃料も搭載しておらず、「そこまで浸かるのか」の問いに苦慮している頃、GOサイン。
11:30?クレーンup、12:00?洋上垂下、12:15後進、12:45?着岸。13:00?解散。
曇り/晴れの予報だったが、一面の曇天、気温も低く、風があって、なかなか堪えた。
13:10⇒13:30-15:15川崎市営桟橋(70618km)⇒16:00駐車場(70634km)。
海上保安庁 第三管区海上保安本部 広報官による発表
巡視船 PS201 つるぎ
220t, 40kt+, 配属先:新潟, 武装:20mm機関砲、夜間暗視装置, ダメコンを装備(系統の二重化により被害による機能停止を防止), 船価:23億円
これ以外の発表は控えるとの事だが、見た目についての感想の発表は止められていないので、(推測を交えて)補足すると。
ここでいうダメージコントロールは、艦艇で言う、被害拡大防止体制とは、やや異なり、系統の二重化により、被害による機能低下を極限することとされている。
ウォータージェット推進、ディーゼル3基3軸。船の半分は動力と思われ、確かに高速そう。ま45ktくらい楽に出ないと40ktの船は追跡できまい。
本船は、言うまでもなく、北朝鮮の不審船追跡の教訓から建造される、高速警備救難用巡視船の1番船である。同様に、海上自衛隊では、航洋性の有るミサイル艇を建造する。
能力秘匿は、必要時に遺憾なく発揮されると言うものの、抑止効果としては、内外にその能力・体制を誇示することが有効と考えるが、当局とは見解が異なるようだ。
新規作成日:2000年11月9日/最終更新日:2000年11月21日