759 追浜・浦賀港 DD110たかなみ 進水式、回航
759 追浜・浦賀港 観測記 平成13年7月26日 木曜 曇り/小雨 10:30-15:00
住友重機械工業 横須賀造船所
- DD110 たかなみ 船渠より進水(北向き)、浦賀へ回航
住友重機械工業 浦賀造船所
- DD110 たかなみ 横須賀より回航、東側岸壁北側に接岸(北向き)
- PL31 いず 船渠にて工事中(南向き)
- 海上自衛隊潜水艦 西側岸壁中央にて工事中(北向き)
- 海上自衛隊潜水艦 西側岸壁中央にて工事中(北向き)
今日は、住友重機械工業 横須賀造船所で、海上自衛隊の改むらさめ型(4600t)護衛艦2239番艦の進水式が行われるので出動。実は、IHI東京も、住友重機械工業浦賀も、艦艇の船台進水を行わなくなったので、もはや関東では見るべき進水式か無いという状況から忘れていたが、新刊の「世界の艦船」をふと見ると「来たる26日」すなわち「明日」と言う情報が目に付いた。明日と言うことは、ぎりぎりではあるが、まだ終わった話ではないので出動を企画、手配。8:40西小山⇒8:48/8:49田園調布・急行⇒9:11/9:18横浜・特急⇒9:30追浜。10:08送迎バスで住友重機械工業 横須賀造船所へ。受付後、車で構内を通って10:30?式場へ。建造ドックでは、南の護衛艦の他、北に2隻建造中。ここの建造ドックは、長さ560mの両開き式50万tドックで、開設当初は、超大型タンカーを、工期のかかる船尾部分を先行建造し、反対側で同時に丸1隻分を建造し、中仕切りを移動して交互に進水する方式の計画であったが、その後タンカーの経済的サイズが20-30万tに落ち着いたので、同時にすっぽり4隻建造できる状態に成っている。北西の船はほぼ完成状態。北東の船は船体の前半分が未搭載なので船体断面が良く分かる。護衛艦2239番艦の写真を前後から写して待機位置へ。通常なら式台は艦首正面なのだが、今回は船渠が大型で特殊なため、東岸(右舷艦首)に式台が設けられていて、シャンパンも薬玉も、艦首右舷に用意された。今回は、マリンユナイテッド最初の護衛艦の船渠進水と言う特殊性から、NHKや報道10社程が来ていた。11:30から式は始まる予定だったが、事務次官が遅刻で始まらない。定刻に始まっていれば天気も何とかだったが、遅れた分、雨が降りだし、雷もゴロゴロ。そして終わった頃やんでいる。12:15車で正門へ、更に追浜へ12:35。そのまま浦賀へ回航されると言うので追跡。12:40追浜⇒13:05浦賀。1時間前後との事なのでヤキモキしたが、13:20?着いてみると影も形も気配も無く、今度はいつ来るのかと不安がつのる。13:40マストが見え、タグの先導により、曳航されてきた。そしてまた雨も。14:20?ほぼ着桟。15:15浦賀⇒堀の内・快速特急⇒16:05品川にて撤収。
「DD110 たかなみ」の進水式の様子は次の通り。
11:37事務次官到着で式は始まり、11:39国家奏楽、11:40防衛事務次官による命名式、11:41進水用意発令、陸上要員準備、船上要員準備。11:43支綱切断、シャンパンが割れ、軍艦マーチ演奏裏に、船体はゆっくり(比較的早く)タグにより引き出され、11:45花火、祝賀汽笛、そして船渠外へ。11:46式は終了。MU石川社長、SHI日納社長、冨田工場長、他工場側22名、佐藤防衛事務次官、河野契約本部長、経田海幕副長、福谷横須賀地方総監、他防衛庁側20名、その他来賓が参列。
滑走進水なら、『「ただいまより進水作業を行う」「進水準備」「腹受盤木取り外し始め」盤木を取り外す作業「進水作業始め」安全確認発令「安全ピンを外せ」』支綱切断、シャンパンが割れ、船体はゆっくり、そして物凄い轟音と共に加速され滑走、タグの祝賀汽笛の中、進水。』となるのだが、船渠進水は、船体は既に浮かんでおり、感激も割り引かれる。
艦名だが、本艦は「たかなみ」となった。「あめ」の名前は、9隻ものシリーズの名前としては、かなり苦労したようだが、「なみ」なら充分な隻数に対応できるだろう。
新規作成日:2001年7月26日/最終更新日:2001年8月11日