793 羽田空港 平成13年度航空機事故消火救難医療総合訓練

793 羽田空港 観測記 平成13年11月15日 木曜 曇り 11:40〜15:00

今日は、平成13年度航空機事故消火救難医療総合訓練を見に、羽田空港へ。どうせなら早目に行ってターミナルデッキでと思ったが、出遅れて、11:30?羽田空港。さっそくターミナルデッキ屋上へ出ると、ちょうど、JAL(日本航空)のディズニーアニバーサリー機がスポットへ。着陸はA滑走路34L、離陸はC滑走路34R。B747,B767,B777,エアバスが殆どで、かつての主力だったB737,DC9等は珍しい存在になっているが、個別の塗装や機体も増えている。航空燃料の燃えるにおいが心地よい。
12:00集合との事なので、11:40管理塔にて待機。当初、事前手続も要らない話だったが、管理部門が幾つか有って、総合した話ではなく、空港入場に際して、別の手続が必要とかで、急遽手配。
12:40リムジンバスで移動。空港消防署?にて受付し、リムジンバスで現場へ。さて、訓練の想定だが、あまりにも盛りだくさんで、びっくり仰天のシチュエーションではある。ちょうど、14:00前後は、特別塗装機などが着陸してくる時間帯でも有り、落ち着かない。 14:00訓練開始、消火救難隊出場、14:02脱出開始、14:04前進指揮所開設、14:08タラップ車セット、14:12救助隊救出完了、14:13毒劇物処理活動開始、とテキパキ進行。シューターでの脱出は、意外とうまく行かない人が多い。脱出者は、トリアージポストにて判別され、仮設の救護所や、大型救急車で手当てなどの処置を受けていた。毒劇物処理活動は、今回初めての項目で、防護服に身を固めた隊員が、周辺を測定、機内から危険物を回収、処置するもの。14:36一斉放水にて、14:37訓練終了。14:45?挨拶などが有り、解散。報道も多数来ていたが、テレビばかりで、カメラは極一部だった。

平成13年度航空機事故消火救難医療総合訓練
●東京国際空港において発生した航空機事故火災の消火・人命救助及び医療救護等の活動を適切かつ迅速に実施することを目的として31機関、674名、車両89台(うち東京消防庁246名、41台)が参加。昭和46年11月以来、今年で32回目。
●想定
○○航空2001便DC-10型機は、乗客・乗員75名を乗せ羽田空港に向け飛行中、上空8,000m付近にて何らかの原因により、第一エンジンから火災が発生、直ちにエンジンカットオフを行い自動消火装置にて消火を試みたが消火できず、推力の低下によりC滑走路34R側岸壁に激突大破した。これにより火災発生と共に、多数の負傷者が出た模様である。また、機内に毒性物質と思われるものが発見された。
●参加部隊(東京消防庁)
指揮隊:5、ポンプ小隊:9、救急小隊:7、担架隊:8、大型化学小隊:3、特別救助隊:2、特殊小隊:4、人員輸送車。38隊、41台、246名。
●参加機関
国土交通省東京空港事務所、東京消防庁、大田区役所、警視庁、神奈川県警本部、日本赤十字社東京都支部、日本赤十字社神奈川県支部、(社)田園調布医師会、(社)蒲田医師会、(社)大森医師会、(社)川崎市医師会、東京国際空港診療所、(財)航空医学研究センター、ドクターズ・ボートセンター、東日本電信電話(株)東京支店、航空保安協会、第三管区海上保安本部、川崎市消防局、JAL:日本航空、ANA:全日本空輸、JAS:日本エアシステム、ANK:エアーニッポン、チャイナエアライン、スカイマークエアラインズ、AirDO:北海道国際航空、空港グランドサービス、国際空港事業、東亜エアーサービス、日本空港ビルディング、三愛石油、東京空港交通。
−東京消防庁が活動の主体。医師会関係は救護活動。JALは機材と乗員。ANAなどは乗客役。−


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新規作成日:2001年11月15日/最終更新日:2001年11月15日