860 東京港 ドイツ艦隊寄港

860w1 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 入港

860w1 東京港 観測記 平成14年6月28日 金曜 曇り 7:00〜11:50

今日は、ドイツ海軍の艦艇が晴海に入港するので出動。車の方が便利なのだが、横浜へも行きたいので電車で。6:13西小山⇒6:25/6:28白金高輪⇒6:31/6:33三田⇒6:39/6:50銀座⇒7:02晴海埠頭。が〜、なかなか姿をあらわさない。果たして7:33重厚な艦影が台場沖に姿をあらわした。7:41レインボーブリッジを通過しF218メクレンブルグ・フォアポンメルン入港。左舷側にはタグが付いていたのだが、晴海埠頭前で回頭したのでラッキーと思ったのもつかの間、防舷材が十二分に降ろされていた。続いてF209ラインラント・プファルツが、8:00レインボーブリッジを通過し、沖合で待機。8:17 F218メクレンブルグ・フォアポンメルンの着桟が完了する前後になってようやく、豊洲埠頭沖で回頭、着桟。9:15-9:45入校歓迎式典。
岸壁で雑談していると、F209ラインラント・プファルツの乗員がなにやら頼み事にやってきた。どうも、乗員に持たせる「迷子札」を作りたいらしい。迷子札と言っても、当然インテリジェンスなもので、船への戻り方や町角での会話に関するものだった。と言うことは、わたしの肉筆のコピーが乗員に配られ、街中での救難信号として活用されるわけかぁ??。三笠へも行きたいと言うので「横須賀の地図をコピーするか」と見せると、フリーハンドで複製を始めたが、これが見事。普通、半島を描くと、始まりと終わりで縮尺が狂って元につながってこないのだが、重ねてトレースしたかのごとく写されて行く。聞けば海図の転記も訓練するらしい。一旦解散後、その関係で、士官室でジュースを頂きながら続きの解説、模型店や、百円ショップも見たいようだ。11:40?下艦後、横浜港国際帆船まつりへ急行。


860w2 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 見学

860w2 東京港 観測記 平成14年6月29日 土曜 曇り 9:50〜12:25

今日は、ドイツ海軍の艦艇が一般公開と記者会見をするので出動。車の方が便利なのだが、横浜へも行きたいので電車で。9:02西小山⇒9:08目黒⇒9:23/9:30有楽町⇒9:50晴海埠頭。結構な行列が出来ていたが、10:00乗艦開始サクサク流れたので、一段落の最終乗艦で約125人目。F218メクレンブルグ・フォアポンメルンの右舷中央の舷梯から乗艦、艦首甲板、左舷通路、格納庫で下がってヘリ甲板。ここからF209ラインラント・プファルツへ移って、昨日の乗員と歓談。彼はこれから横須賀の三笠へ行くようだ。
10:30〜記者会見。再度、右舷中央の舷梯から乗艦(この段階で約200名)、艦内を通って艦橋へ。駐在武官、指揮官、両艦長らが対応。取材には、NHK、フジテレビと海人社より来ている。当初、英語であったが、NHKが日本語を希望したので通訳が来てくれたのはよかったのだが、士官の話がドイツ語になってしまい、ちとまずかったかなと。テレビの方は、ワールドカップ決勝のドイツ戦に絡めた絵が欲しいようで、かなりの誘導と食い込みを見せていたが、観戦はあくまで非番のもので、これはプライベートであると、却下されていた。この後、艦橋後部の機関銃とエクゾセを見て、艦首甲板を回って、ヘリ甲板で解散。再び、艦橋から、VLSを撮影し、12:20?下艦後、横浜港国際帆船まつりへ急行。


860w3 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 見学、夜景

860w3 東京港 観測記 平成14年6月30日 日曜 曇り/小雨 13:30〜22:00

今日は、ドイツ海軍の艦艇が一般公開を行うので、横浜港国際帆船まつりの出港撮影に続いて転進。12:10大黒ふ頭(74226km)⇒13:03芝浦⇒13:15築地⇒13:30晴海埠頭(74259km)。早速、と思ったら、14:00からであった。ならばお台場側に寄れば良かった。14:00一般公開が始まり乗艦。午前に続いてか約230人目。F218メクレンブルグ・フォアポンメルンの右舷中央の舷梯から乗艦、艦首甲板、左舷通路、格納庫で下がってヘリ甲板。ここからF209ラインラント・プファルツへ移って、左舷通路を通って艦首甲板、右舷通路を戻って、ヘリ甲板。
昨日の乗員にお茶を誘われていて、士官室で歓談。アイスクリームまで頂いてしまった。海上自衛隊の士官用双眼鏡は階級によりストラップの色が異なる話をしたら「アドミラルは何色」かと言う。で、黄色のものにして「密かにウッシッシ」と言う気分を味わうつもりらしい。F209ラインラント・プファルツのずっしり重い記念盾を頂いてしまった。そして艦橋を見学撮影させて頂く。なんと各種ドリンクサービスのセットが有り、ビールをもかまわないらしい。続いて機関制御室の見学。ヘリ甲板では、スクリーンが張られ、今夜行われるワールドカップ決勝の観覧席が設営されつつあった。16:30?下艦。
車で台場側から撮影。ふと、おみやげをと言うことになり、ビールやお酒を差し入れ。18:30食事にしようかと言うところ、艦旗降納の時間でもあり、再び艦上へ。19:02?自衛艦の国旗降納よりやや、遅れてドイツ艦艇の国旗降納。コンビニで夕食の手配をしようとしたら、雨がパラパラ。先に夜景撮影。そして、艦上のワールドカップ観戦模様の撮影へ。が、別のNHKが交渉の上体制を組んだものの、問題が有ったのか、一切の撮影はまずいと言うことになってしまった。で、夜景撮影の続きの後、艦外から様子見。NHK、フジテレビ(沖縄放送)、日本テレビ、の取材陣が見守る中、時折歓声が上がるのだが、最終的に2:0でブラジルが優勝し、最高の盛り上がりには至らなかった。台場側からの撮影もしたかったのだが、自衛艦は22:00で電燈艦飾を終了したので、このまま撤収。22:50駐車場(74291km)。


860w4 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 見学、夜景

860w4 東京港 観測記 平成14年7月2日 火曜 曇り 13:00〜22:00

今日は、ドイツ海軍の艦上で、ドイツ海軍用装備品産業によるプレゼンテーションが開催されるので出動。駐車場⇒給油(74292km)⇒12:55晴海埠頭(74308km)。当初、水上バスからの洋上撮影も企図していたのだが、ちと、間に合わない時間となってしまった。まずは、昨日の乗員の同僚にお茶を誘われていて、F209ラインラント・プファルツ士官室で歓談。
艦内での食事の時間は、7:00-8:00(7:45-8:30), 11:50-12:50(11:15-12:00), 19:00-20:00(17:00-18:00), 23:00-等のようだ。
14:00から、F218メクレンブルグ・フォアポンメルンで、ドイツ海軍用装備品産業によるプレゼンテーション。先ずは関係者の挨拶と、グループ分け。総勢約200名の、海上自衛隊、艦艇関係工業、官庁、駐在武官などの関係者が招待されていた。3つに分けられたグループにより行動。14:30〜我々は、まず、左舷格納庫で、展示の見学。15:30続いて、右舷格納庫で、スライドによる、艦(F218メクレンブルグ・フォアポンメルンの123級)とMEKO級の解説。そして艦内見学。艦内を通って、艦橋へ。艦橋後部の機関銃とエクゾセを見て、OPC(CIC)。艦橋の一層下で、上部構造物の中に有るのは、最近の設計としては珍しい。そして、機関制御室。17:00ヘリ甲板へ戻り、ドリンクとサンドウィッチによる歓談。ビールもあって、少し頂いたが、のど越しさわやか。下艦時、資料の入ったセットを頂き、一旦下艦。
再びF209ラインラント・プファルツ士官室で歓談。艦旗降納の時間となり、19:02?自衛艦の国旗降納よりやや遅れてドイツ艦艇の国旗降納。
19:30?〜夜景撮影。一旦撮ったと思ったら、調定が甘く、+0.7だったので、+2.0でリトライ。21:40作戦終了。お台場側へ。ふと時計を見ると、もう何分も残っていない。可及的速やかに準備して数枚撮影。自衛艦は22:00で電燈艦飾を終了したが、先日の例からドイツはまだだと思っていたら、間隔を空けずに終了。台場(74316km)⇒22:40駐車場(74329km)にて撤収。


860w5 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 訪問、夜景

860w5 東京港 観測記 平成14年7月3日 水曜 曇り 12:40〜20:10

今日は、ドイツ海軍の艦艇が、碇泊している状態を洋上から撮影に出動。昨日もそうだが計算が狂って、11:52?西小山⇒12:05/12:08白金高輪⇒12:15/12:21三田⇒12:25/12:33浜松町⇒12:48フジテレビ前バス停。水上バス乗り場へ急行するが、ちょうど12:50ジュビリーが離岸していった。あ〜あ、と思ったら、沖から「遊」がパタパタと外車を回しながらやってきた。ラッキー。12:50は3隻同時刻なので、ハーバークルーズは後回しになるらしい。13:05?出港、一路晴海埠頭沖へ。洋上は靄で、艦艇塗装の低視認性とあいまって、写真にならない。それでも、28-80mmの写界になると、何とかと言うところか。13:40日の出桟橋到着。13:54竹芝桟橋⇒14:02大門⇒14:21勝鬨⇒14:26?晴海埠頭。F209ラインラント・プファルツの乗員にお願いしてあった、F218メクレンブルグ・フォアポンメルンの帽子を受け取り、見納めに両艦を眺めながら軽食。一旦撤収。
夕方、再びお台場側へ展開。昨日はゆっくり写す間もなく電燈艦飾を終了したので、名残のリトライなのだが、靄だ。19:02?国旗降納に続いて、ドイツ艦艇点燈。海自艦艇は19:30?点燈。今回、レインボーブリッジの入口あたりから撮影。道路と分離しているのだが、やはり少々揺れる。約10枚のフィルムエンドのみで作戦終了、撤収。
今回、ドイツ艦艇は7日間在泊するのだが、公式行事のほかに、在泊中と言えども当直などの任務がある為、フリーで外出することは意外に少なく、(親しくなった2名の乗員の話では)計2日間のみのようだ。


860w6 東京港 ドイツ海軍 F218 Mecklenburg-Vorpommern、F209 Rheinland-Pfalz 出港

860w6 東京港 観測記 平成14年7月4日 木曜 曇り 12:40〜20:10

今日は、ドイツ海軍の艦艇が出港するので出動。9:30レインボーブリッジ到着。しかし、昨日にもまして海上には霞がかかっている。やっとのことで晴海埠頭の碇泊が確認できる程度だ。とりあえずノースルートに上がってみると、1隻離岸したので、布陣予定位置へ急行。艦艇塗装の低視認性とあいまって、客船ターミナルの背景は写真にならない。それでも、接近するに従って何とかと言うところか。DD106さみだれは9:35?離岸、9:45通過。DD125やまゆきは9:45離岸、9:56?通過。F209ラインラント・プファルツ は10:00離岸、タグ無しで後進し、10:12通過。F218メクレンブルグ・フォアポンメルンは10:20離岸、10:30?通過。今回は、F801にネガ、F601にポジ。ターミナルをバックから、300mm側での単艦をF601。レンズを換えて300mmから100mmまでF801。28-80mmでF601。搭載機器のアップを100-300mmでF801。10:42エントランスへ。約1時間歓談し、撤収。
尚、出港した4隻は、この後洋上にて、対潜シミュレーションを含む訓練を行うようだ。


部隊指揮官:ドイツ海軍 海軍中佐 トーステン・ケーラー

F218 メクレンブルグ・フォアポンメルン Mecklenburg-Vorpommern (123級)
Brandenburg class (Klasse 123)の4番艦。1996.12.6就役
艦長:海軍中佐 マイケル・バッデ(41) 乗員:約200名(212、内士官22) 候補生:約30名

F209 ラインラント・プファルツ Rheinland-Pfalz (122級)
Bremen class (Klasse 122A) の3番艦。1983.5.9就役
艦長:海軍中佐 マイケル・プレタウ(45) 乗員:約160名 候補生:約30名

9/29記者会見より
パンフレット記載の予定に対し、クレタ寄港とミサイル発射訓練が追加となった為、8/25の本国帰港となっている。
今回の目的は、士官候補生の訓練と、寄港先の友好親善。日独両国海軍は良好な関係にあるが、旧知の仲でもときどき会って友好を深めることは大切である。
F218メクレンブルグ・フォアポンメルンは旧東ドイツのバルト海沿岸の州名である。対潜を主任務としており、旗艦として、司令室、作戦室、通信機能などを有する。
F209ラインラント・プファルツも、ライン川沿いのドイツの州の名前が付けられており、対潜を主任務としている。
ドイツでは男子には兵役があるが女子は志願制である。女子の実戦配備に対する問題もあり、限定入隊となっている。
士官候補生は、去年の7月に入隊し、大学に4年間就学する。この間、約3年で少尉に任官する。
今回の航海は、出港〜インド、〜韓国、〜インド、〜帰国、の4つのパートに別れており、出港からインドまでの3つのパートに、各艦約35名づつ交代で乗艦する。最後のパートは艦自体の訓練に当てられ、その為、クレタ沖ミサイル発射訓練海域でのミッションが行われる。
今年の候補生は204名(うち女子は28)で、現在約70名(うち女子は13)が乗艦している。また、他に8名の女性乗員も勤務している。
今回の寄港ではヘリコプターは搭載していないが、これは、航空機要員のスペースを、候補生に当てる為の措置である。
ドイツの水上艦部隊は5群あり、1群が駆逐艦、3群がフリゲート、1群が補給艦となっている。

F218 メクレンブルグ・フォアポンメルン Mecklenburg-Vorpommern (123級) のOPZ
OPZ:Operations Zentrale(Operation Centere)
中央:対潜指揮官席、艦長席、対空指揮官席
左翼:対潜コンソール群で、ソナー、魚雷、ヘリの管制卓
正面:チャート台。データリンク、艦内防御、航空通信の制御卓。電子戦機器(非公開)。
右翼:兵器制御卓。エクゾセ、OTO3吋砲、シースパロー。
右後方:テレタイプ
アラームランプ:AIR,SURF,SUB,MINE,NBC



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新規作成日:2002年7月4日/最終更新日:2002年7月5日