867 東京港 近海郵船RO/RO船「しゅり」見学
867 東京港 観測記 平成14年7月29日 月曜 曇り/晴れ 12:15〜14:30
- RO/RO船 しゅり(近海郵船) 有明埠頭VKバース付近在泊(北向き)
今日は、近海郵船の新造RO/RO船「しゅり」の見学へ。2週間前に就航披露を見ているのだが、再び出動。今回、新規導入のニコンのデジカメD100のトライアルも兼ねている。
五反田⇒11:54大門⇒12:15船の科学館バス停。まずは、船の科学館で、PL107宗谷を対象に、画質モード(FINE、NORMAL、BASIC)と記録サイズ(L,M,S)の試験撮影。
12:38船の科学館バス停⇒フェリーターミナル入り口バス停。ここからフェリーターミナルまでは、バスルートもあるのだが、今の時間帯はないので、徒歩で。
デジカメなのでプリント枚数が気にならないので、港湾機材などもバシバシ写してみる。
13:20頃、本船前。同行予定のイラストレーターの西村さんから電話で「船がいない」とかかってきたのだが、琉球海運沖縄航路のバースと間違えたようだ。近海郵船のご担当の方も見えたのだが、まだ揃わず、やむなく車でピックアップしていただいた。
さて、船首ランプウェイより乗船、車輌甲板へ。一層下がって、船首車輌甲板。戻って、機関室口より、上に上がって、ドライバーズルーム、食堂、厨房などを見て、一層上がって、船橋。甲板から煙突付近を見て、船首甲板より下がって、車輌甲板へ、選手ランプウェイより下船。船尾、船首を写して、車で国際展示場バス停まで送っていただき、バスで撤収。
ドライバーズルームは、3人部屋が3室あるのだが、現時点では、航路申請に入っておらず、旅客運送は行わない。船体後部は機関がスペースを占めているが、船首側には2層の車輌甲板がある。最下層へは、トレーラーごとリフトダウンする。リフトの荷重は45tであり、陸上自衛隊の大半の車輌の運搬も可能だ。船体のオレンジ色だが、先に就役した日本海航路の船が、目立つ塗装ということでオレンジ色を採用し、本船もそれにあわせたとの事。
近海郵船(東京、前田恭孝社長)は、那覇―大阪―東京の貨物定期航路に新造船の「しゅり」を就航させた。
この就航に合わせて、従来の那覇港―大阪港航路を、東京港まで延長。
更に、琉球海運と業務提携し、両社で週3便(往復)体制の確立を図った。
9日に大阪より初就航。
11日朝に那覇港(新港)に初入港、同日那覇市内のホテルで記念パーティーも行われ、夕方大阪向け出港した。
琉球海運との業務提携は、スペース交換方式により行われる。
これは、あらかじめ、両社間の取り決めにより、相手社船の貨物スペースと、自社船のものを交換し、相手社の航海によっても、自社分貨物を運搬することを可能とするもの。
別の形態としては、両社合弁により、集荷、運航を分かち合う方式もある。
琉球海運では、既に同航路に、「みやらび」と「にらいかない」を就航させており、本船の投入で、週3便体勢となる。
また、近海郵船では、既に、北海道航路(東京港−苫小牧港、東京港−釧路港)を運航しており、今回の体勢によって、北海道から沖縄までの、一貫した運航体勢が整備されることとなった。
しゅり 総トン数 約9813t、重量トン数 約6000t 、航海速力 21kt 、積載能力 12mシャーシ122台 乗用車約100台 、建造年月 平成14年7月、船籍 愛媛 波方
新規作成日:2002年7月29日/最終更新日:2002年7月29日