885 東京港 川崎近海汽船 RO/RO船 神川丸 就航披露

885 東京港 観測記 平成14年10月4日 金曜 晴れ 11:50〜17:20

今日は、川崎近海汽船の新造RO/RO船「神川丸」が就航披露を行うので出動。12:00-14:00のように聞いたので、各所調整し、出動。先ずはレインボーブリッジからも全景を写したいので、自転車で。果たして橋の中央からと思ったが、既に太陽が品川埠頭の向うに有って、海上の靄とあいまって、霧の彼方状態。11:50〜12:00橋、12:20品川埠頭。さて、受付らしいテントがあるのだがだれも居ないし、岸壁では、せっせと荷役をやっている。午前中だったのだろうか…。しばらく様子を見ていると、13:00前、担当者らしい方々がテントで準備を始めた。
13:10さて、船首ランプウェイより乗船。「まず船橋へ上がって」と言う事で見て行くが、どうも矢印を逆順へ向かっている。一旦戻って13:30仕切り直し。船首の階段で、2層上がって最上甲板へ。上部構造物の下の階は、ドライバーズルーム等の客室設備、浴室、ランドリー、休憩室、厨房、食堂など。ドライバーズルームは、個室が8部屋ある。一層上がって、乗務員区画と、事務室、船橋。船橋直後には船長室。食堂では、桝酒などにより、歓談がされていた。15:20下船。
車両甲板は見学ルートになかったが、小型車(新車)、貨物トレーラーシャーシなどが満載。人間の通路もないくらいにひしめいている。小型車(新車)の荷役(搭載)は、ドライバーが数名居て、陸上から個別に運転搭載し、バンで船内から戻ってくる。トレーラーはバンバン、ランプウェイから進入して行く。この船にはターンテーブルやリフトはなく、全てはドライバーの技量にかかってくる。最終段階では、トレーラーがバックでうにうに隙間に突っ込んで行く。すごい。陸上自衛隊向けのトラックも4台ほど、隙間に収まっていった。
16:50頃、ランプウェイが格納され、16:55離岸、右回りに前進回頭し、出港していった。

川崎近海汽船(吉田啓一社長)は10月3日、新造船「神川丸」を苫小牧、釧路、仙台、東京、名古屋、大阪を結ぶ航路に投入した。川崎近海汽船では同船の就航とともに、同航路で栗林商船(栗林宏吉社長)との共同運航の提携をスタートさせた。
川崎近海汽船と栗林商船の提携は、苫小牧、釧路、仙台、東京、名古屋、大阪を寄港地とする航路で共同運航を行うもので、両社で1万2000総トン級のRORO型貨物船4隻(川崎近海汽船「神川丸」1隻、栗林商船「神明丸」、「神瑞丸」、「神泉丸」3隻)を運航し、釧路を起点に週4便のサービスを利用者に提供していく。

神川丸 全長 161.84m、型幅 26.6m、総トン数 12560t、載貨重量6500t 、航海速力 21kt 、積載能力 12mシャーシ151台 乗用車約200台 、
ランプウェイの制限荷重は50tで、陸上自衛隊の90式戦車も問題なく輸送できる。
平成14年4月1日起工、、平成14年6月11日進水、平成14年10月2日引渡、平成14年10月3日大阪より就航、船籍 東京
航路 苫小牧/釧路/仙台/東京/大阪/名古屋/仙台/苫小牧
船主は川崎近海汽船であるが、集荷荷扱いの大半は、栗林運輸が行い、スペースチャーター方式が取られる。
船名は、栗林商船の「神」シリーズに、川崎近海汽船の「川」を組み合わせたもののようだが、知る事ぞ知る、川崎汽船「神聖君国」の高速ライナーで、太平洋戦争時、特設水上機母艦などとして活躍した、神川丸、聖川丸、君川丸、国川丸の1隻のリバイバルでもある。


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新規作成日:2002年10月4日/最終更新日:2002年10月6日