993 東京 乃木邸一般公開
993 東京 観測記 平成15年9月13日 土曜 晴れ 10:10〜13:30
今日は、東京赤坂の、乃木邸一般公開へ。乃木邸は、すなわち日露戦争の旅順攻撃などで有名な、乃木希典陸軍大将の邸宅である。
場所は赤坂。六本木の旧防衛庁跡地のそばである。
9:30?西小山⇒溜池山王/国会議事堂⇒乃木坂。10:20さっそく乃木邸へ。すいているかと思ったら、団体のバスも何台も来ていて入場待ち行列。邸内には約35人づつと制限している。
10:30?待ち行列で、11:00?入場。
邸内見学は地階の内玄関から入るようになっており、地階には「広間」「書生部屋」「台所」「料理場」「浴室」「便所」「納戸」「女中部屋」「茶の間」「調度品置場」等がある。
一階は表玄関側に「大応接室」「小応接室」「書斎兼来賓食堂」があり、地階からの階段に面した側には「大将居室」「夫人居室」等がある。
「大将居室」。すなわち「乃木夫妻殉死」の部屋。遺品が並べられている。そして部屋の中央には「血痕のシミ」が作り出した畳の一部が展示されている。
十分広いように見えるが「陸軍大将」として考えると「書斎」が「来賓食堂」と兼用されている点からも、その質素さがわかる気がする。
二階は構造上、屋根裏ともいうべきもので「書庫」「令息居室」、煉瓦造りの「暖炉の煙路」がある。
乃木の令息は「西南戦争」や「旅順攻防」で戦死している。
12:55乃木神社、宝物館を見て13:15退場。
ふと、紅茶博物館があるので寄ってみるが、建物は綺麗に残っているが、中はかたずけられていて、要するに閉館されていた。
途中、川口居留地の銘板があった。
13:40?青山一丁目⇒13:45?溜池山王経由で撤収。
◎乃木邸(3583-4151港区麻布土木事務所) 東京都港区赤坂8-11-32
\0 9:00-16:00 9/12-13のみ邸内公開。
◎乃木神社・宝物館(3408-6087) 東京都港区赤坂8-11-27
\0 日露戦争の英雄 乃木希典陸軍大将を御祭神とする神社。乃木大将の遺品を公開。
乃木邸
1902年(明治35年)新築。1901年(明治34年)竣工、1889年(明治22年)新築1902年(明治35年)改築という説もある。厩舎は1889年(明治22年)建立。
建築面積は168.2平方メートル、床面積は400.36平方メートル。
明治の軍人乃木大将の邸宅で、大正元年(1912)9月13日、明治天皇大葬の日、乃木夫妻が殉死したところ。
フランス軍隊の建物を模して自ら設計したといわれており、木造の日本瓦葺きで、正面玄関から見ると一見大きな平屋にもみえるが、実際は傾斜を利用した3階建てとなっている。この建物は地階の天井が一階の床板となっており、一階の天井が二階の床板を兼ねているという合理的な構造となっている。当時の将官の邸宅としては非常に質素であり、簡素で合理的に造られた邸宅は、明治期の和洋折衷建築として大変貴重なものである。
将軍はドイツ留学前はおしゃれな人だったが、留学後は謹厳無比な軍人になったという。
この屋敷も将官の住まいとしては大変質素で、レンガ造りの厩舎の立派さと比べ評判になったそうだ。
明治45年7月30日、午前零時43分。明治天皇崩御。
明治45年9月13日、明治天皇大喪の日、朝8時すぎ、写真師に幾枚かの写真を撮らせた後、殯宮に参拝。大喪の葬列が宮城を出発する午後8時、乃木夫妻殉死。
遺言によって「乃木希典」邸宅は東京市が管理することとなった。現在は港区赤坂土木事務所が管理をしている。
隣接して乃木神社が建てられている。
神社前の乃木坂は大正元年(1912)乃木大将の葬儀と同時に幽霊坂から改称された。
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新規作成日:2003年9月13日/最終更新日:2003年9月23日