川崎近海汽船RO/RO船「神川丸」就航
川崎近海汽船(吉田啓一社長)は10月3日、新造船「神川丸」を苫小牧、釧路、仙台、東京、名古屋、大阪を結ぶ航路に投入した。川崎近海汽船では同船の就航とともに、同航路で栗林商船(栗林宏吉社長)との共同運航の提携をスタートさせた。
川崎近海汽船と栗林商船の提携は、苫小牧、釧路、仙台、東京、名古屋、大阪を寄港地とする航路で共同運航を行うもので、両社で1万2000総トン級のRORO型貨物船4隻(川崎近海汽船「神川丸」1隻、栗林商船「神明丸」、「神瑞丸」、「神泉丸」3隻)を運航し、釧路を起点に週4便のサービスを利用者に提供していく。
神川丸 全長 161.84m、型幅 26.6m、総トン数 12560t、載貨重量6500t 、航海速力 21kt 、積載能力 12mシャーシ151台 乗用車約200台 、
ランプウェイの制限荷重は50tで、陸上自衛隊の90式戦車も問題なく輸送できる。
平成14年4月1日起工、、平成14年6月11日進水、平成14年10月2日引渡、平成14年10月3日大阪より就航、船籍 東京
航路 苫小牧/釧路/仙台/東京/大阪/名古屋/仙台/苫小牧
船主は川崎近海汽船であるが、集荷荷扱いの大半は、栗林運輸が行い、スペースチャーター方式が取られる。
船名は、栗林商船の「神」シリーズに、川崎近海汽船の「川」を組み合わせたもののようだが、知る事ぞ知る、川崎汽船「神聖君国」の高速ライナーで、太平洋戦争時、特設水上機母艦などとして活躍した、神川丸、聖川丸、君川丸、国川丸の1隻のリバイバルでもある。
船内配置
1:船橋、船長室、事務室、浴室、船員室
2:食堂、ランドリー、ドライバーズルーム、車輌甲板
3:船首錨甲板、車輌甲板
4:車輌甲板、ランプウェイ
関連情報
新規作成日:2002年10月4日/最終更新日:2002年10月4日