2003.5.31-2004.2.15 北朝鮮工作船一般公開
2003.5.31-2004.2.末 東京港の、船の科学館で、北朝鮮の工作船が、一般公開される。
今回、一般公開される工作船は、平成13年(2001年)12月22日 東シナ海(鹿児島県・奄美大島の北西沖)において、海上保安庁の巡視船と銃撃戦の末爆発沈没し、その後、海上保安庁により、引き揚げられたものである。
一般公開は、船の科学館の、本館南西の敷地で行われる。
入場無料 (船の科学館を見学する場合は、別途)
公開時間 初日13:00-18:00、平日10:00-17:00、土日祝・夏期10:00-18:00
2003.12には来場者数150万人を突破しており、今回の展示関連費用1億円(日本財団の負担)で換算した場合、一人当たり70円以下となる。
最終的には、1,626,299名もの見学者があった。
◆本館横(第1会場) 工作船と小型舟艇の展示
・工作船、小型舟艇、14.5mm対空機関銃。
◆羊蹄丸(第2会場)武器類や工作員の遺留品、工作船ドキュメントの放映
・パネル解説。
・国籍関係 電球スイッチ、金日成バッチ、腕時計、ボタン、タバコ、菓子袋、缶詰、コイン
板、集魚灯電球ソケット、救命浮環。
・偽装品・船体部品関係 プロペラ、銘板、刷板。
・通信機器関係 無線送受信機、無線機、ヘッドホン(2種)、無線送受信機、GPSプロッター、スイッチボックス、無線受信機。
・工作関係 英・ハングル辞書、手帳、地図(錦江湾付近、枕崎付近)、ポケットコンピュータ、携帯電話、トランジスタラジオ、双眼鏡。
・武器関係 7.62mm機関銃、7.62mm弾、5.45mm自動小銃(AKS-74)、82mm無反動砲(B-10)、携行型地対空ミサイル発射機、14.5mm弾、手榴弾、鉄カブト、85mmPG-7(改)榴弾、RPG-7、鉄製箱。
・衣類・国籍関係 木箱、潜水用手袋、チョッキ、オレンジ色防寒ジャンパー、毛布、防寒上着、赤色ベスト型救命胴衣。
・潜水関係 水中スクーター、水中スクーター部品、潜水靴、潜水具。
・偽装品・船体部品関係 扉、アルミ板、木片(ベニヤ板)、電子機器、ゴムボート。
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一般公開にあたり、5/27に内航貨物船「弘聖丸」(499GT)で船の科学館前の桟橋に着岸、クレーン台船で公開場所へ搬入された。
敷地は船の科学館であるが、公開は海上保安協会業務部が行う。
また、警備は、海上保安庁が、交代であたる。
第一陣は、PM07いさず、があたることとなり、5/27東京港へ入港している。
当初、2003.5.31-9.30の3ヶ月間公開される予定であったが、連日1万人の見学者を迎え、2ヶ月の延長が決定され、更に2004.2.末に延長された。
参考
自衛隊の秘密作戦 (三修社) 第9章「海自と海保の不審(工作)船対策」
新規作成日:2003年5月27日/最終更新日:2004年2月20日