ガリンコ号東京来航

ガリンコ号東京来航

ＤＯいなか博では、道外ＰＲの一環として、７月19日～21日に東京・お台場で行われる「２００３地球元気村ｉｎお台場～夏休み元気大博覧会」に参加する。

この一環として、紋別のガリンコ号Ⅱも、はるばる東京へ来航した。

元来、流氷海域での観光船であり、長躯東京までの航海は、なかなか厳しいものと思われるが、頑張って、元気にやって来て欲しいものだ。
そして、紋別までの無事の航海の終了を心から祈ると共に、暖かく見守りたい。

ガリンコ号Ⅱは、７月９日に紋別港を出港し、根室、十勝の広尾、浦河、八戸を経由し、１４日には建造の地である石巻への初めての里帰りも果たしたのち、銚子港を経て、横浜には、１５日の夕方、MM21ぷかり桟橋に入港した。
１６日には大桟橋へ移動し、一般公開を行ない、約１５００名の見学者で賑わった。
横浜港での一般公開は１７日の１０時～１７時、大桟橋埠頭の「はまどり」用桟橋で行われた。
船首のドリル(砕氷装置)のデモも６回行われ、11:00と15:00には、離岸して桟橋沖で実施された。
詳細は、下記横浜港の「流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」に乗ろう！」を参照。

東京港入港は１７日朝。
また、東京港の出港は２２日早朝、その後、銚子、小名浜などに寄港し、２９日には紋別に帰港する予定であった。
航行中の状況は、ガリンコ号のホームページの「今日のガリンコ号」で毎日報告されている。

7/22 3:40お台場出港、7/22 16:00-7/23 5:45銚子港、7/23 14:00前-7/24 4:40 小名浜港、7/24 14:35? 石巻港。7/25 2:40 石巻港を出港するが、悪天候により石巻へ帰港。
7/26 00:13 地震発生により、エンジンをスタンバイし、01:00石巻を出港、八戸へ向かうも悪天候の為、8:20頃気仙沼入港。

東京港での一般公開は、１９日から２１日、１０時～１７時、お台場の潮風公園近くの官公庁船バースで行われた。
内容は、船内一般公開のほか、クリオネや写真等の各種展示、船首ドリルの回転実演等を実施した。

またあわせて、お台場のレインボータウン・センタープロムナードで、地球元気村ｉｎお台場というイベントが開催されており、その中に、来年度、北海道紋別市周辺１２市町村で開催する、「オホーツクＤＯいなか博」のＰＲゾーンを設け、流氷展示や牧草ロールレースなど各種イベントを行った。

流氷砕氷船ガリンコ号
船首に特殊なドリルを装備した実験砕氷船として建造され、その後１９８７年から１９９７年まで観光船として運航された初代ガリンコ号に代わって、本格的な観光船として建造され、１９９７年２月から運航を開始している。
基本的な構造は、初代ガリンコ号と同様で、船首に特殊なドリルを装備しているが、より大型化されている。
船首のドリルは、正式には「アルキメディアンスクリュウロータ」と呼ばれている、三井造船の開発品。
また、このドリルは、航行中は推進抵抗を減らす為、氷海以外でも回転する。
流氷の航海は冬場(1-3月)だが、ガリンコ号Ⅱの運航は夏期(5-10月)も行なわれており、釣りクルーズ、ホタテ業ウォッチング、カニ食べ放題など、季節毎の企画も行なわれている。
尚、初代ガリンコ号は、陸上に保存されている。

船主オホーツクガリンコ観光汽船、運輸施設整備事業団共有
運航オホーツクガリンコ観光汽船
1996.3起工、1996.7進水、1996.10竣工
150.00総トン、34.77m x 7.00m
乗員５名、乗客１９５名
砕氷能力約５０cm、最高速力 9.5kt
建造所ヤマニシ