東シナ海海域探査船「RAMFORM VICTORY(ラム・フォーム・ビクトリー」
東シナ海の海底資源を探査するため、沖縄県の那覇港に停泊していた「ラムフォーム ビクトリー」(10297トン)が7月4日朝、中国が開発を進める天然ガス田付近の日本海域へ向けて出航した。
天候などに問題がなければ、一両日で調査海域に到着し、予定通り7月7日から約三カ月間にわたり海底の地質調査を実施する。
今回の調査について中国政府は「一方的」と反発しているが、政府筋は「粛々と進める」と語っている。
調査対象は排他的経済水域(EEZ)の境界として日本が主張する「日中中間線」沿いに日本側の幅三十キロ、北緯二八度から三〇度まで二百キロ余りの範囲。
豊富な天然資源が存在するとされており、中間線から中国側の海域約四−九キロ近辺では、中国が天然ガスの採掘施設の建設を進めている。
調査船は日本政府が委託先を通じノルウェーからチャーター。
地震波を使って地質構造を立体的に把握できる三次元の探査能力を備えており、天然ガスや石油層の存在を確認する精度が高い。
費用は約三十億円。
調査船は6月30日午前、沖縄の那覇港に入港していた。
中国が続々と海底資源の採掘施設を建設していることに対しては、中川経済産業相が、音波などで地下構造を調査する考えを打ち出していた。
所管は資源エネルギー庁。
経済産業省が石油天然ガス・金属鉱物資源機構に委託した東シナ海の物理探査で使用。
M/V RAMFORM VICTORY
Research
Langsten Slip & Batbyggeri, Norway 1998
Delivery of AC and Provisioning plant.
ノルウェーの調査船「RAMFORM VICTORY(ラムフォーム・ビクトリー)」
ヨーロッパ (Europe) 、西アフリカ (West Africa) とブラジル (Brazil) などで調査活動を行っていた実績を持つ。
船名:Ramform Victory
船籍:ノルウェー
総トン数:約1万トン
全長:約86メートル
幅:約40メートル
喫水:約7メートル
PGS社は10隻の船隊をもち、うち6隻はもっとも近代的な探査能力を持っている。
Ramform Explorer (1995)
Ramform Challenger (1996)
Ramform Valiant (1998)
Ramform Viking (1998)
Ramform Victory (1999)
Ramform Vanguard (1999)
Ocean Explorer (1993)
Nordic Explorer (1993)
American Explorer
Atlantic Explorer
日本航行警報
番号:04-1413 発表日時:2004年07月02日 20時
東シナ海、
長さ約4800メートルの電線10本をえい航した作業船RAMFORM VICTORY(10297トン)による測量作業、
7月7日−10月3日、
28-00.0N 125-00.0E 28-00.0N 124-24.2E
28-10.3N 124-42.5E 28-17.2N 124-56.4E
28-25.6N 125-03.4E 28-40.2N 125-16.9E
28-54.6N 125-32.1E 29-01.6N 125-35.9E
29-33.0N 125-54.1E 29-53.1N 126-08.1E
29-59.6N 126-10.9E 30-18.6N 126-04.8E
29-55.8N 126-31.2E 28-45.1N 125-47.4E
28-31.0N 125-32.4E 28-04.8N 125-08.4E
で囲まれる海面。
新規作成日:2004年7月5日/最終更新日:2004年7月21日