Jpn 巡視船 PL15 だいおう型 MSA

900トン型巡視船 PL15「だいおう」型
建造当時は、10指に入る、数限られた大型船の部類であった、第二世代の巡視船。改2−900トン型巡視船。かつての、遠距離救難体制の花形であった。OICが備えられていて、現在としては小型ながら、現場指揮能力(艦艇で言う旗艦設備)を有している。
この型以前は、配備地によって、船体構造や船内艤装など、南方型(防暑対策)、北方型(耐氷構造、寒冷地対策)の区別が明確に付けられていたが、本型より、全船、耐氷構造(北方配備可能な船体構造)とされている。
1000トン型の特徴とも言える、船橋後部の減揺タンク(アンチ・ローリング・タンク)が目立つ。
平甲板型。
船尾甲板には、在来型巡視船の特徴である、曳航ロープのハンドリング用ステーが装備されている。
1000トン型巡視船 PL101「しれとこ」型は、本型をタイプシップとし、OICなどを省いて量産向けとしたものである。
就役後約30年の長きに渡って活躍した本船も、新型巡視船の就役により、間もなく交代の運びとなり、2005.1.4解役された。
船名は、高知の「室戸」に因んで命名されている。

総トン数: 939t
全長: 76.6m
最大幅: 9.6m
深さ: 5.3m
主機: ディーゼル2基 2軸
出力: 7000馬力
速力: 20kt
航続距離: 4,400浬
武器: 40mm単装機関砲, ×1, 20mm単装機銃×1
船質: 鋼
航行区域: 遠洋
最大搭載人員: 45名

同型船
PL15 だいおう 昭和48年9月28日 境 H13.8.26(解役)
PL16 むろと 昭和49年11月30日 塩釜 H17.1.4(解役)


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新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2005年1月25日