Jpn 巡視船 PL41 あそ型 MSA



Dcim1750/DSC_9011. Dcim1755/DSC_9310.

1000トン型巡視船 PL41 あそ型
平成11年に発生した「能登半島沖不審船事案」を教訓として建造される大型巡視船。
高速高機能大型巡視船と呼ばれる。
従来の大型巡視船の速力:20ktを一挙に5割以上強化する。
そのため、大型巡視船としては珍しく、船体は軽合金製で、ウォータージェット推進である。
平成13年12月に発生した「九州南西海域工作船事案」の教訓により、若干計画変更が加えられた。
ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(PL51「ひだ型」)、高速高機能大型巡視船(PL41「あそ」型)、高速特殊警備船(PS201「つるぎ」型)、航空機等で構成される、対不審船部隊を構成することになる。
800総トン近い大型巡視船ながら、船体は軽合金、推進装置はウォータージェットと、高速船の拡大型である。
船橋側面には、電光表示板が備えられ、船名判読機能付探照灯、が装備される。
赤外線暗視装置連動となる40mm単装機関砲は、砲等式の新型のものであり、不審船に対する、アウトレンジ能力をなすものであるが、当初30mmと予定されていたものが、北朝鮮工作船の重武器に対抗するために、変更された。
目下、3隻が建造されることになっており、1番船「あそ」は平成16年10月28日に三菱下関造船所で進水し、平成17年3月15日に就役、後続の2隻も、平成18年4月に就役する予定である。
報道向け航海時には最大36ktまで出したが特に揺れる事もなく、高速感はさほど感じられない。僅かに急停止した際に急加速(減速)を感じた程度だった。 停船命令等表示装置は、従来のパネルタイプのものではなく、シート状のものになっており、使用しないときはカーペットのように巻いて格納できる。
船橋と隣接するOICには、全乗員34名分のシートが確保されており、すべてシートベルトがついている。
また、女性乗員用の設備も整っている。
船価は約53億円。
船名は、「阿蘇山」に因んでつけられている。


総トン数: 770t
全長: 79.0m
最大幅: 10.0m
深さ: 6.0m
主機: ディーゼル4基 ウォータージェット4基
速力: 30+kt
武器: 40mm単装機関砲×1
乗員: 34名
主要装備: 射撃精度を向上させた「40mm機関砲FCS」、付近を航行する船舶の動静等を表示する「警備救難情報表示装置」、夜間においても捜索監視が可能な「赤外線捜索監視装置」、五カ国語による電光表示で昼夜を問わず意志の伝達が可能な「停船命令等表示装置」、高い耐航性能・機動力を有する「7m型警備救難艇」、推進性能・操縦性性能を向上させた「ウォータージェット推進」

同型船
PL41 あそ 平成17年3月15日 福岡
PL42 でわ 平成18年4月12日 秋田
PL43 はくさん 平成18年4月12日 金沢




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新規作成日:2004年11月9日/最終更新日:2006年6月6日