Jpn ヘリコプター搭載型巡視船 PLH02 つがる型 MSA

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ヘリコプター1機搭載型巡視船 PLH02「つがる」型
PLH01「そうや」に続いて建造された、ヘリコプター搭載型巡視船。
主として遠距離海域での任務に就く。
昭和52年の、領海12浬、漁業専管水域200海里など、新海洋秩序に基づき整備された。
「そうや」が砕氷船で有ったのに対して、通常の船体設計とされているので、よりスマートな印象となっていて、速力:も若干高速。
OIC(Operation Information Center)を持ち、大規模な警備救難活動の際、指揮船として活躍する。OICは、艦艇のCICに相当する機能だが、任務の性格上戦闘としての攻撃を受ける訳ではないので、視界のよい所へ設けられている。
大きさは、海上自衛隊の護衛艦「ゆき」クラスよりやや小さい。
姉妹船が順次建造されているが、逐次改良が加えられているので、1隻づつ違いが見られる。
平成2年2月建造のPLH08「えちご」は、船橋が大幅に省力化が図られている。
また、平成12年3月建造のPLH09「りゅうきゅう」以降は、実質的に再設計された新型船である。
遠方海域での急患ヘリ輸送の際、ヘリの洋上中継にも使用され、ヘリ巡2隻の「飛び石救助作戦」も何度も実施されている。
PLH04「はやと」は、かつて横浜で活躍していた時代には「うらが」という名前で、昭和56.11.26-12.28には東南アジア諸国を親善訪問している。
PLH05「ざおう」は、平成12年12月に金華山沖で発生した、シンガポール船籍タンカー乗員の救難活動では、塩釜の巡視船PLH01「そうや」と協同で、ヘリコプターによる飛び石搬送による救助活動を行った。
PLH07「せっつ」は、平成14年5月に、ワールドカップを前に、テロによるシージャックを想定した訓練を、初めて日韓で行った。
PLH08「えちご」は、平成11年3月23日に発生した、日本海での「不審船追尾」に際して、船橋直前に装備されている20mm機銃により、威嚇射撃を行っている。
船橋後部、煙突の前に装備されている箱は、減揺装置(アンチローリングタンク)。
長船首楼型船型であるが、ヘリ甲板があるため、平甲板型に近いシルエット。
船名は、青森の「津軽半島」、九州の「大隈半島」「薩摩隼人」「筑前」、新潟の「越後」、沖縄の「琉球」など、半島名や旧国名などの配属地に因んで命名されている。

総トン数: 3,221t
満載排水量: 4,037t
全長: 105.4m
最大幅: 14.6m
深さ: 8m
主機: ディーゼル2基 2軸
出力: 15600馬力
速力: 23kt
航続距離: 6,000浬
武器: 40mm単装機関砲×1,20mm単装機銃×1
搭載ヘリコプター: ベル212×1
船質: 鋼
航行区域: 遠洋(国際航海)
最大搭載人員: 69名

同型船
PLH02 つがる 昭和54年4月17日 函館
PLH03 おおすみ 昭和54年10月18日 鹿児島
PLH04 はやと 昭和55年3月5日 鹿児島
PLH05 ざおう 昭和57年3月19日 塩竃
PLH06 ちくぜん 昭和58年9月28日 福岡
PLH07 せっつ 昭和59年9月27日 神戸
PLH08 えちご 平成2年2月28日 新潟
PLH09 りゅうきゅう 平成12年3月31日 那覇
PLH10 だいせん 平成13年10月1日 境


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PLH02 つがる(98.4.23観閲式訓練)


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PLH07 せっつ(98.4.23観閲式訓練)


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PLH08 えちご(94.5.22観閲式)



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新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2004年11月9日