巡視船 PM89 たかとり型
特350トン型巡視船 PM89「たかとり」型
昭和49年11月東京湾での、第10雄洋丸の衝突炎上事故から、海上防災体制強化のために建造された、特350トン型巡視船。
警備救難任務の他、消防船、曳船としての機能を重視されている。
消化能力としては、3000リットル/分の泡沫放水銃2基、35kg/秒の粉末消化剤噴射銃による化学消化設備を有している。
また、オイルフェンスのハンドリングも行え、油流出災害にも対応できる。
中型巡視船ではあるが、船橋にOICを備え、海上災害時の指揮船能力を備えている。
船型は、巡視船と言うより、サルベージ船(救難曳船)に近く、速力もさほど速くはない。
海上自衛隊の掃海艇とほぼ同程度の大きさ。
既に船齢を重ねており、耐用年数に迫っているが、厳しい予算状況では代替も望み薄で、延命策が検討されている。
船名は、「鷹取」「熊野」などに因んで命名されている。
総トン数: 469t(旧)
常備排水量: 600t
全長: 45.7m
最大幅: 9.2m
深さ: 4.3m
主機: ディーゼル2基 2軸
速力: 15kt
航続距離: 700浬
船質: 鋼
航行区域: 近海
最大搭載人員: 34名
同型船
PM89 たかとり 昭和53年3月24日 横須賀
PM94 くまの 昭和54年2月23日 高松
PM89 たかとり(94.5.22観閲式)
新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2004年11月9日