Jpn 巡視船 PS01 みはし型 MSA

180トン型巡視船 PS01「みはし」型
領海警備を考慮して建造された、高速の180トン型巡視船。従来の小型巡視船が、排水型の船で有ったのに対し、滑走型の船型となっている。
昭和60年に発生した「日向灘不審船事案」の教訓により整備された。
在来型より7ktも高速な、35ktと、海上保安庁最高速の部類に入っていた。
海上保安庁観閲式では、高速機動など、豪快な航行を披露してくれる。
従来の小型巡視船とは、船体設計が大きく異なるので、斬新な高速艇スタイルとなっている。
当初、13mm単装機銃が装備されていたが、暗視装置による射撃指揮が可能な20mm多銃身機関砲に換装されており、奄美大島沖不審船事件において、その正確な射撃は、暗視装置による画像と共に、生々しい映像として伝えられた
この措置は、平成16年度のPS02「さろま」、PS05「かむい」の改造工事を以って全船に実施完了した。
20mm多銃身機関砲は、遠隔操作型RFS(Remort Firing System)で、武器使用時の乗員の安全性と、射撃精度の向上が図られている。
ネームシップの「みはし」は、配属先変更により、船名を「あきよし」更に「しんざん」に変更している。
長崎海上保安部巡視船いなさ(第七管区海上保安本部)、串木野海上保安部巡視船きりしま(第十管区海上保安本部)は、2001年12月22日に発生した、九州南西海域不審船事案(奄美大島沖不審船事件)対応に係り、2002年3月11日海上保安庁長官表彰された。今回長官表彰の副賞として、海上保安庁としては初めて「長官表彰記念プレート」を授与され、表示する。
船名は、北海道の「サロマ」、長崎の「引佐」などに因んで命名されている。

総トン数: 182t
満載排水量: 200t
全長: 43m
最大幅: 7.5m
深さ: 4m
主機: ディーゼル 3基 2軸, ウォータージエット 1基
出力: 9400馬力
速力: 35kt
航続距離: 600浬
武器: 13mm単装機銃 ×1(不審船事件に対応するため、20mm多銃身機関砲×1に換装)
船質: 軽合金
航行区域: 近海
最大搭載人員: 15名

同型船
PS01 しんざん 昭和63年9月9日 秋田
PS02 さろま 平成1年11月24日 根室
PS03 いなさ 平成2年1月31日 長崎
PS04 きりしま 平成3年3月22日 串木野


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PS01 みはし(94.5.22観閲式)

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PS03 いなさ(94.5.22観閲式)

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PS04 きりしま(94.5.22観閲式)



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新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2005年5月27日