Jpn 潜水艦救難艦 ASR403 ちはや 型 JpnE

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支援艦
AUXILIARY SHIP
潜水艦部隊が元気に活躍できるのは これら支援艦の存在あるがため

潜水艦救難艦
SUBMARINE RESCUE SHIP

21世紀の潜水艦の支援艦
潜水艦救難艦 ASR403 ちはや (ASR403ちはや型)
「ふしみ」の代替えとして建造された、最新の潜水艦救難艦。
潜水艦救難母艦「ちよだ」に準じた艦であるが、母艦的規模は縮小されている。
深海救難艇(DSRV)を搭載し、海中の事故潜水艦乗員の救助に当たる。救助された乗員は、必要に応じて艦内の減圧室で数日間を過ごし、潜水病の防止治療に当たる。
医療設備として、医務室のほか、手術室、レントゲン室などの設備も充実している。
艦橋上には、RIC(Rescue Information Center)が設けられ、護衛艦のCIC同様、救難作業が一元的に統括される。
球状艦首の装備と、センター・ウェル(DSRV揚収口)に開閉扉が設けられたことにより、推進効率は大幅に向上している。
水中エレベーターであるPTC(Personel Transfer Capsule)、再圧タンクで構成するDDC(Deck Decompression Chamber)などにも改良が加えられたほか、ROVも搭載されている。
深海救難艇(DSRV)は、対圧カプセルを連結した小型深海潜水艇で、海中を自航し、潜水艦の脱出ハッチに接続し、乗員を乗り移らせ、救助する。レスキューチェンバーによる救助方法より、効率的かつ、多局面での救難を可能としている。
2001年2月9日にハワイ沖で「えひめ丸」がアメリカ原潜と衝突、沈没する事故が発生したが、その引き揚げ支援に参加している。
水中エレベーターであるPTC(Personel Transfer Capsule)、再圧タンクで構成するDDC(Deck Decompression Chamber)なども搭載されている。
PTC(Personnel Transport Capsule)は、球体のポッドで、通信ケーブルと保温用の温水ホースが救難艦と繋がれている。
ダイバーは深度約500mにも耐えられるヘルメット(バンドマスク)とレギュレータを装備して、PTCに収容されて、現場に派遣される。
ダイバーは、潜水艦の詳細な状態を救難艦に報告する役目を担い、必要に応じて支援作業も行う。
ダイバーは、作業開始前に、事前に酸素とヘリウムを充填した特殊な部屋(DDC:Deck Decompression Chamber:艦上減圧室)にて数時間をかけて長時間の潜水作業が可能な状態に体調調節を行う。
また、作業終了後も同様に、数時間をかけて、通常の大気圧に慣れるための体調調節を行う。

艦名は、名所旧跡(城)の名称から、楠正成の激戦地である「千早城」に因んで命名されている。
ASR とは Submarine Rescue Ship の略号。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
潜水艦救難艦 ASR403 ちはや 平成12年3月23日 第1潜水隊群 直轄 呉 三井玉野 H8

基準排水量:5400t / 満載排水量:6200t
主要寸法 全長128m×幅20.0m×深さ9.0m×喫水5.1m
主機:ディーゼル2基2軸, 出力:19500PS, 速力:約21kt
船型:船首楼型, 乗員:約125名
主要装備:深海潜水装置:一式, 深海救難艇:1隻


参考
潜水艦救難


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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2005年8月16日