Jpn 護衛艦 DDG171 はたかぜ 型 JpnE

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対空誘導弾搭載護衛艦
GUIDED MISSILE DESTROYER
護衛艦隊の防空を担う

在来の対空システムでは最強の艦隊防空艦
護衛艦 DDG171 はたかぜ (DDG171はたかぜ型)
海上自衛隊、第三世代の対空誘導弾搭載護衛艦。最新鋭のイージス護衛艦を除けば、世界的にも最有力艦である。
従来の対空誘導弾搭載護衛艦とは艦容を一変させ、ミサイルランチャーを艦首甲板に装備し、前方警戒能力を高めている。進行方向から来襲すると言う観点からは、当時としてはむしろ正しい配置である。これは艦前方上空からの攻撃に対して即応できるように配置されたものであるが、現在では、ミサイルは発射後に方向を変更できるので、必ずしも初めから目標を指向している必要はない。
また、このランチャーを波浪から守る為、海上自衛隊の護衛艦として唯一、艦首にブルワークを装備している。
後甲板は、哨戒ヘリの発着が可能なヘリ甲板が設けられているが、固有のヘリ運用能力は持たない。
また、対空誘導弾搭載護衛艦として、初めて、SSMハープーン発射機を搭載し、対空専用艦の色彩から、汎用化が進んだ。
本型の就役により、3個護衛隊群に各2隻の防空艦を有する編成が達成された。
当初4隻の整備が計画されていたが、イージスシステムの導入が決まり、「こんごう」型の建造に移行した。
使用する対空誘導弾は、スタンダードSM1-MRである。
ミサイルの誘導方式は、セミアクティブ・レーダーホーミング方式で、ランチャーから発射されたミサイルは、艦のイルミネーターから目標に照射される誘導電波が、目標に反射してくる電波を、ミサイルが感知し、ホーミング誘導される方式である。
この方式では、同時に対処可能な目標は、イルミネーターの数に制限され、同時多数の来襲に対処する事は、自ずと限度が有り、イージスシステムへと移行されて行く。
イルミネーターは、2基装備されているが、通常の運用では、1基が誘導、もう1基で次なる目標の追尾を行う。前述の理屈から、同時に飛行中の弾体は、最大2発と言う事になる。
戦闘指揮システムはOYQ−4−1を搭載している。
本型の特徴として、群旗艦としての機能を有していることがあげられる。護衛隊群の司令部機能は通常DDHに置かれるが、整備等により不在であったり、有事の際にDDHが機能しなくなったような場合に備え、旗艦に転用できるよう本型には司令部機能も備えられている。
「しまかぜ」は、平成12年5月30日〜7月5日にハワイ周辺海域で実施されたリムパック2000に、第2護衛隊群司令の指揮の下「八八艦隊」を構成して参加した。
艦名は、天象気象の名称のうち、「旗風」「島風」など、「風」に関する名称が付けられている。
この場合の「旗」は、艦尾にたなびく自衛艦旗、「島風」は、旧海軍で40ktの高速を記録した駆逐艦と言う、誉れ高い命名である。
DDG とは Guided Missile Destroyer の略号で、元来は、ミサイル駆逐艦 の意。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
護衛艦 DDG171 はたかぜ 昭和61年3月27日 第1護衛隊群 第61護衛隊 横須賀 三菱長崎 S56
護衛艦 DDG172 しまかぜ 昭和63年3月23日 第3護衛隊群 第63護衛隊 舞鶴 三菱長崎 S58

基準排水量:4600t / 満載排水量:5600t
主要寸法 全長150m×幅16.4m×深さ9.8m×喫水4.8m
主機:COGAG ガスタービン4基2軸, 出力:72000PS
速力:約30kt
船型:長船首楼型, 乗員:約260名
主要装備:  5インチ54口径単装速射砲:2基
 高性能20mm多銃身機関砲(CIWS):2基
 対空誘導弾発射装置一式, 4連装SSM発射機:2基
 アスロック(ASROC)8連装発射機:1基
 3連装短魚雷発射管:2基
電子装備:  OPS-20 航海レーダー
 OPS-28 対水上レーダー
 OPS-11C 対空レーダー
 SPS-52 三次元レーダー
 FCS-2 射撃指揮装置2型
 SPG-51C 射撃指揮装置(スタンダードSAM管制用)
 NOLQ-1 電子戦装置(ESM/ECM)
 スーパーバード衛星通信アンテナ


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DDG171 はたかぜ(97.10.22事前訓練)


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DDG172 しまかぜ(97.10.22事前訓練)




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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2002年6月18日