機雷戦艦艇
機雷戦は、創設当初からの任務である機雷掃海を主任務とする艦艇である。
当初は、旧海軍、海上保安庁航路啓開隊からの引継ぎである、MS01掃海船ちよづる型(MSI690よしきり型)、MS18掃海船うきしま型(MSI680うきしま型)、MSその他型、MS雑型に加え、アメリカより供与/貸与された、MSC651やしま型、MSC655うじしま型、が主力であった。
当初から国産も行われ、MSC601あただ型、MSC603やしろ型の結果により、MSC604かさど型が量産された。
戦後の業務掃海も完了した時期以降、MSC630たかみ型、MSC649はつしま型、MSC672うわじま型と改良が進んでいたが、湾岸戦争後の多国籍軍としての経験により、MSC681すがしま型が建造されている。
浅海面の掃海には、小型のMSB701掃海艇1号型が整備され、代替としてMSB707掃海艇7号型が整備されていたが、現在では、遠隔操縦自航式掃海具(SAM)が取って代わっている。
また、深海掃海のため、MSO301やえやま型が整備されている。
掃海艦と呼ばれたGP441 桑栄型は、モルモットのような艦であつたが、現在ではこの種の艦艇は存在しない。
忘れて成らない艦艇として、掃海母艦、掃海母艇がある。小型の掃海艇にとって、補給、休養の為に、無くてはならない艦艇で、母艦の存在なくして掃海艇の活躍はありえない。
アメリカからの購入/供与のMST461はやとも型、MST471なさみ型が創生期の任に当たっていたが、代替として、MST462はやせ型、が建造されると共に、MST473 こうづ(MSC604かさど)型が改造の上、任についた。
掃海艇の耐用年数は約20年とされているが、船体そのものはまだ寿命を残しており、かつ、掃海に随伴するには、木造の船体は好都合あり、代替としてMST475 うとね( MSC630たかみ)型も使用された。
掃海管制艇は、最新の艦種で、遠隔操縦自航式掃海具(SAM)の母艇であり、掃海艇を改造して、MCL721 ふくえ(MSC630たかみ)型、後継とてMCL722にいじま(MSC649はつしま)型が任についている。
もうひとつ重要な艦種は、機雷敷設艦である。AMC491えりも型、後継のMMC951そうや型が整備されており、相応の掃海母艦任務も保持していた。
最新の掃海母艦として、MST463うらが型が就役しており、機雷敷設機能も併せ持っている。
新規作成日:2002年6月15日/最終更新日:2002年6月15日