Jpn 潜水艦 SS573 ゆうしお 型 JpnE

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潜水艦
SUBMARINE
海の忍者 深く静かに潜航せよ!

今や古参 海上自衛隊第二世代の涙滴型潜水艦
潜水艦 SS576 おきしお (SS573ゆうしお型)
海上自衛隊初の涙滴型(ティアドロップ)潜水艦として建造された「うずしお」級の後継として、建造された。既に、第一線を退いた艦も出初めている。
「うずしお」型に比べ、潜航深度、航続力、装備、居住性などの改善が計られた為、大型化している。
艦首に巨大なソナーを装備している為、魚雷発射管は、左右に開いて射界を確保している。
10隻の建造期間中には、順次改良が加えられ、「もちしお」からはマスカーが搭載され、「おきしお」からはTASS(Towed Array Sonar System)も装備されるようにり、「なだしお」より、USM(水中発射対艦ミサイル)ハープーンも発射可能な、魚雷/USM(水中発射対艦ミサイル)兼用発射管が装備され、「あきしお」以降では管制航行装置も搭載されている。
涙滴型、一軸推進方式で、複殻式。高張力鋼NS80が採用されている。
高張力鋼のNS80とは、1平方ミリメートル辺り、80キログラムの水圧に耐えうる鋼板である。
涙滴型(ティアドロップ)は、1953年(昭和28年)アメリカの潜水艦「アルバコア」で具現化された艦型で、文字どおり、水滴のような形で、在来の潜水艦が、単に潜航できる形であったのに比べ、水中抵抗を大幅に減少させ、かつ、水中での運動性に極めて勝っている。しかしながら、水上航行には不向きな艦型で、水上速力は、著しく劣っているのは、やむを得まい。
安全潜航深度は、極秘中の極秘だが、約400メートルと推測されている。
(第二次世界大戦中の潜水艦は約80メートル前後であり、「うずしお」型では、約300メートルと推測されていた。ナチスドイツのUボートの中には、400メートル迄潜っても潰れなかったものも有るが、これは結果として持ちこたえた例で、設計上保証された安全深度ではない。)
潜水艦の船殻構造には、単殻式と、複殻式があり、単殻式とは、船体内壁=船体外板の外側が、海であるが、複殻式は、船体内壁と船体外板が、別となっていて、二重船殻である。
単殻式は、船体幅一杯まで、艦内容積を確保する事が出来るが、攻撃による船体の損傷が、浸水に直結する。
複殻式は、船体幅よりも、一回り小さい艦内容積しか確保する事が出来ないが、攻撃による船体の損傷は、まずは外壁の被害となるので、残存性は高い。
但し、海上自衛隊の潜水艦の場合、外壁は、耐圧船殻とはなっていないので、水圧その物に対する、耐久性は変わりない。
また、単殻式の場合は、バラストタンクなどを艦内に設けるが、複殻式の場合、船体内壁と船体外板の間に設ける事などにより、艦内容積を著しく割く事はない。
現在のアメリカの潜水艦は、単殻式である。
操縦方式も、以前のような、舵と各ポンプ毎の注排水方式から、ジョイスティックによる、3次元の操舵が、そのまま艦の水中での3次元の動きを行える方式となっている。
「あきしお」以降の艦は、艦内の完全システム化が実施された。
「はましお」は、2001年3月20日〜5月1日、外洋練習航海部隊として、「ゆうぐも」「はるゆき」とともに、飛行幹部の訓練航海を実施している。
「あきしお」は、2000年10月2日〜14日には「ちよだ」と共に、シンガポール沖で実施された、西太平洋潜水艦救難訓練パシフィック・リーチ2000(アジア多国間演習)に参加している。 艦名には、海象の名称から、「沖潮」「灘潮」「浜潮」「秋潮」「雄潮」「雪潮」「幸潮」など、「潮」に関する名称が付けられている。
海上自衛隊の潜水艦は、すべて神戸にある造船所で建造されており、三菱重工神戸造船所と、川崎重工神戸造船所で、交互に建造されている。
2000年10月2日〜14日には「ちよだ」と共に、シンガポール沖で実施された、西太平洋潜水艦救難訓練パシフィック・リーチ2000(アジア多国間演習)に参加している。 SS とは Submarine の略号。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
潜水艦 SS573 ゆうしお 昭和55年2月26日 三菱神戸 S50 ATSS8006
潜水艦 SS574 もちしお 昭和56年3月5日 川重神戸 S52 ATSS8007
潜水艦 SS575 せとしお 昭和57年3月17日 三菱神戸 S53 ATSS8008
潜水艦 SS576 おきしお 昭和58年3月1日 川重神戸 S54 TSS3603
潜水艦 SS577 なだしお 昭和59年3月6日 三菱神戸 S55 2001.6.1
潜水艦 SS578 はましお 昭和60年3月5日 第2潜水隊群 第6潜水隊 横須賀 川重神戸 S56 2000.3from第2潜水隊群 第2潜水隊
潜水艦 SS579 あきしお 昭和61年3月5日 第1潜水隊群 第5潜水隊 呉 三菱神戸 S57
潜水艦 SS580 たけしお 昭和62年3月3日 第2潜水隊群 第4潜水隊 横須賀 川重神戸 S58
潜水艦 SS581 ゆきしお 昭和63年3月11日 第2潜水隊群 第4潜水隊 横須賀 三菱神戸 S59
潜水艦 SS582 さちしお 平成1年3月24日 第2潜水隊群 第4潜水隊 横須賀 川重神戸 S60

基準排水量:2250t / 水中排水量:2450t
主要寸法 全長76m×幅9.9m×深さ10.2m×喫水7.4m
主機:ディーゼル2基メインモーター1基1軸, 出力:3400PS
水中出力:7200PS
速力:約12kt, (水中)約20kt
船型:完全複殻式涙滴型, 乗員:約75名
主要装備:魚雷発射管:6門


SS573ゆうしお 艦内配置
Pict_0627.

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SS577 なだしお(97.10.22事前訓練)


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SS578 はましお(97.10.22事前訓練)


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SS589 あさしお(97.10.22事前訓練)


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SS580 たけしお(97.10.22事前訓練)


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SS581 ゆきしお(97.10.22事前訓練)






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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2002年5月11日