Jpn 練習潜水艦 TSS3601 あさしお 型 JpnE



潜水艦
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新時代の潜水艦動力のさきがけ
練習潜水艦 TSS3601 あさしお (SS583はるしお型)
「ゆうしお」型の改良型として建造された、海上自衛隊の三代目に当たる、涙滴型潜水艦「はるしお型」の最終艦である。
通常、練習潜水艦(かつての特務潜水艦)には、第一線を退いた潜水艦が当てられるが、本艦は、新鋭艦といっても差し支えない年数である。
これは、新時代の非原子力動力として、実用化が図られている、AIP機関の実用試験艦として、改造される為である。
2000年3月9日練習潜水艦に種別変更された後、2000年12月〜2001年11月、三菱重工神戸造船所で、船体を2分割し、AIP区画を挿入する、大規模な改造工事が付された。AIPには、スウェーデンのコックムス社製のスターリング機関が採用されている。
船体を分断する事による、潜航時に対する危惧が言われるが、建造自体から溶接により行われており、高度な技術を持って施行される工事により、改造前と同様の潜航能力を維持していると言われる。
海上自衛隊の涙滴型潜水艦も、徐々に大型化され、更に本艦のように全長が大きくなると、かなりスマートな印象となる。
2006.11.22 宮崎県沖で訓練中、浮上時に航行中の小型タンカーと接触し、艦尾縦舵を損傷した。

艦名には、海象の名称から「朝潮」など、「潮」の名称が付けられている。
TSS とは Training Submarine の略号。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
練習潜水艦 TSS3601 あさしお 平成9年3月12日 第1練習潜水隊 呉 三菱神戸 SS589

基準排水量:2900t / 水中排水量:3200t
主要寸法 全長77m×幅10.0m×深さ10.5m×喫水7.7m
主機:ディーゼル2基メインモーター1基1軸, 出力:7200PS
実験用スターリング機関1基
速力:約12kt, (水中)約20kt
船型:完全複殻式涙滴型, 乗員:約70名
主要装備:魚雷発射管:6門


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新規作成日:2001年12月1日/最終更新日:2006年11月22日