日本の外航客船

明治維新以降、海運立国となった我が国は、日本郵船、大阪商船などの海運会社により、外航航路の客船が多数運航されていました。
戦後、多くの船舶を失った我が国は、日本郵船「氷川丸」を残して、外航客船がなくなってしまいました。
その後、南米移民船として、大阪商船系の「ぶらじる丸」「あるぜんちな丸」が運航されましたが、やがて航空機に旅客輸送を奪われ、外航航路客船は姿を消して行きました。
しかし、「ぶらじる丸」「あるぜんちな丸」の経験により、チャーター船の事業が行われ、商船三井客船が設立されました。
その後長く、「にっぽん丸」「さくら丸」「新さくら丸」などの時代が続きましたが、やがて客船元年と呼ばれるクルーズ客船時代を迎えました。
日本郵船の「飛鳥」「クリスタルハーモニー」「クリスタルシンフォニー」
商船三井客船「ふじ丸」「にっぽん丸」
川崎汽船「Song of Flower」
昭和海運「オセアニック・グレイス」
日本クルーズ客船「おりえんとびいなす」「ぱしふぃっくびいなす」
などが整備され、日本周辺から、アジア、太平洋、世界に向けてクルーズを展開しました。


現在の外航客船

日本郵船「飛鳥」
28856総トン、全長 192.81m、全幅 24.7m、速力 21kt、乗客定員 592名、1991建造

日本郵船「クリスタルハーモニー」
49400総トン、全長 241m、全幅 29.6m、速力 23kt、乗客定員 960名、1990建造

日本郵船「クリスタルシンフォニー」
51044総トン、全長 238m、全幅 30.2m、速力 22kt、乗客定員 960名、1995建造

日本郵船「クリスタルセレニティー」
68870総トン、全長 250m、全幅 30.2m、速力 22kt、乗客定員 960名、1997?建造

商船三井客船「ふじ丸」
23235総トン、全長 167m、全幅 24m、速力 18kt、乗客定員 600名、1989建造

商船三井客船「にっぽん丸」
21903総トン、全長 166.6m、全幅 24m、速力 18kt、乗客定員 600名、1990建造

日本クルーズ客船「おりえんとびいなす」
21884総トン、全長 174m、全幅 24m、速力 21kt、乗客定員 600名、1990建造

日本クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」
26518総トン、全長 183.4m、全幅 25m、速力 20.8kt、乗客定員 648名、1998建造

現在の外航定期客船

カメリアライン「かめりあ」
博多−釜山(韓国)
9707総トン、全長 166m、全幅 24m、速力 20kt、乗客定員 563名、1990就航

JR九州「ジェビ」
博多−釜山(韓国)
164総トン、全長 30.4m、全幅 8.5m、速力 45kt、乗客定員 215名、1998就航

JR九州「ビートル2世」
博多−釜山(韓国)
164総トン、全長 30.4m、全幅 8.5m、速力 45kt、乗客定員 215名、1991就航

JR九州「ビートル3世」
博多−釜山(韓国)
162総トン、全長 30.4m、全幅 8.5m、速力 45kt、乗客定員 215名、2001就航

関釜フェリー「フェリーはまゆう」
下関−釜山(韓国)
16187総トン、全長 162m、全幅 23.6m、速力 18kt、乗客定員 500名、1998就航

オリエントフェリー「ゆうとぴあ3」
下関−青島(中国)
15771総トン、全長 162m、全幅 26m、速力 18kt、乗客定員 336名、1995就航

有村産業「飛龍」
名古屋−大阪−与論−那覇−台湾
10342総トン、速力 25kt、乗客定員 408名、1995.7.6就航

有村産業「飛龍21」
名古屋−大阪−与論−那覇−台湾
14700総トン、速力 24.3kt、乗客定員 330名、1996.4就航

東日本海フェリー「アインス宗谷」
稚内−コルサコフ(ロシア・樺太)
2628総トン、速力 17.1kt、乗客定員 223名、1997就航



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新規作成日:2002年3月2日/最終更新日:2002年3月4日