警部、巡査部長の階級名称

軍隊や、警察など、実力組織には、階級が存在する。
その中で、不思議な名称がある。
警察の階級の中の、警部と巡査部長である。

通常「部」といえば、総務部、人事部、など、組織である。
警察にも、交通部等があるが、その部長なら、階級上、警部補なり警視なり、かなり上級となる。
巡査部長は、通常「部長」と呼ばれるようだが、交通「課」長よりも、巡査「部」長の方が上なわけはない。
また、そもそも巡査部というもがあるわけでもない。

警視正、巡査長、警部補、等の「正」「長」や「補」は、原階級の、上なり次席を意味する。
ならば、「部」はなんなんだぁ。

ふと、思ったが。
その昔、明治維新で、警察制度が出来た時、警視。その上に、大警視という、今の警視総監に当たる職が設けられた。そして、軍隊の「大」「中」「少」に対応し、少警視なども出来ている。更に、権大警視というのもある。
「権」というのは、次席を意味する、平安以来のものである。
その時代なら、式部や、刑部、兵部、などの役職があった。

という事で、警部というのは、警を司る部、その「部」なのかもしれない。

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新規作成日:2002年5月8日/最終更新日:2002年5月8日