砕氷船

砕氷船とは、氷を割りながら航行する船である。
また、貨物船などでも、砕氷能力を持った船もある。

砕氷船が耐氷構造であることは当然だが、必ずしも耐氷構造の船体で砕氷能力があるということではない。

船首船底は、若干の角度を持っており、氷にのし上げつつ、船体の重さによって割ってゆく。
ある程度の厚さまでは、通常の航行により、砕氷航行が可能だが、厚くなってゆくと、チャージングと呼ばれる方式をとる。
これは、一旦200-300m後退してから、最大馬力で前進し、氷に乗り上げ砕氷する。
そして行き足が止まった段階で、再び後退し、これを繰り返す。
従って、速力何ktというような、一様な航行ではない。


連続砕氷航行
Pict_1506c.

チャージング Charging
一旦200-300m後退してから、最大馬力で前進し、氷に乗り上げ砕氷する。
そして行き足が止まった段階で、再び後退し、これを繰り返す。
近年では「ラミング」(Ramming、衝角で突いて押し込む)と呼ばれる。
Pict_1506a. Pict_1506b. Pict_1506c.

砕氷航行
船体をアップトリムにして前進し、船首を氷の上に載せ、船首にトリムを移し、船首重量によって氷を砕く。
Pict_1507a. Pict_1507b. Pict_1507c.

融雪用散水装置 ハル・ウォッシュ・システム(Hull wash system)
海水を取り込んでポンプで船首部の氷板上に噴射して船首と氷板との摩擦を減らす装置。
スウェーデンの砕氷支援船「Oden」に採用され、日本の砕氷艦AGB5003「しらせ」にも搭載されている。
Dcim4839/DSC_0398. Dcim4839/DSC_0399.

上部見張り所
高所より広範囲の氷海の状況を監視し、最適な航路を求める。
Dcim4835/DSC_6726. Dcim4836/DSC_0009.

船首フレーム構造
右は一般の構造。外板に対して直角にして強度性を高めている。
Pict_1503b. Pict_1503a.

砕氷船 アイスベルト
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南極観測船 ふじ 模型
Dcim0579/DSC_9731. Dcim0679/DSC_4125.

AGB5002しらせ艦首
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AGB5003 しらせ艦首
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海上技術安全研究所 氷海船舶試験水槽
Dcim0846/DSC_3644. Dcim0846/DSC_3647. Dcim0846/DSC_3648. Dcim0846/DSC_3649. Dcim0846/DSC_3651. Dcim0846/DSC_3653. Dcim0846/DSC_3654. Dcim0846/DSC_3655. Dcim0846/DSC_3656. Dcim0846/DSC_3657. Dcim0846/DSC_3658. Dcim0846/DSC_3659.
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一般に、砕氷船は、船首で氷を割ってゆくが、一部に、ドリルにより砕くタイプもある。
Dcim0465/DSC_4205. Dcim0465/DSC_4221. Dcim0465/DSC_4222.
2003.7.15 横浜港ぷかり桟橋へ入港する ガリンコ号U



ロシアなどには、観光船の砕氷船もある。
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ロシアなどには、貨物船の砕氷船もある。
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各国砕氷船の比較
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参考
日本の砕氷船




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新規作成日:2004年4月19日/最終更新日:2009年5月26日