海上自衛隊の職種
海上自衛隊には約50の職種がある。
ここでは、そのいくつかを紹介しよう。
共通
- 総合
- 監理
- 人事
昇任・転勤など人を適材適所に配置するための人事管理を行います。
- 厚生
- 体育
- 警備
- 語学
各種語学能力を駆使して、他国の情報収集・分析などを行います。また、教育にも携わります。
- 数理
- 電計処理
コンピューターの操作及び各種統計資料の整理などを行います。
- 潜水
アクアラングを使用した潜水を行い、機雷等の爆発物の処分等を行います。
水中における救難作業や掃海作業に欠くことのできない潜水の技術(スキューバ)を取得することができ、海上自衛隊では人気職種の一つです。
用兵
- 艦艇用兵
- 艦艇
艦艇における航海・船務・通信・射撃・水雷・機雷掃海・機関等に関する業務を行います。
- 航海
艦艇の艦橋において航海に関する業務を実施します。
発光・手旗・旗流信号、操舵などを行います。
手旗・発光・旗流信号を駆使してまわりの船と交信します。 信号を行う他にも、艦の操縦装置や航法機器を扱ったり、国旗や自衛艦旗掲揚時には ラッパを吹いたりといろんな仕事をこなしています。
- 運用
船体の整備や錨・索具・帆布などの船具の操作、防火防水等に従事し、ボースンと呼ばれる仕事をします。
- 船務
レーダー・電波探知装置等を活用し、戦術活動を実施します。
- 射撃
護衛艦等において、砲、ミサイルを操作し、各種目標に対する攻撃を実施します。また弾火薬等の取り扱いを実施します。
- 射管
射撃管制の略。射撃員と一対となって仕事を行います。攻撃してくる敵の目標(ミサイルなど)を捕らえ、コンピューターで制御された射撃指揮装置でロックオンして攻撃します。
- 水雷
護衛艦、潜水艦で魚雷等の水中武器、ソナー等の水中検索武器を操作し、潜水艦の捜索、攻撃及び器材の整備を行います。
- 機雷掃海
掃海艦艇等で機雷探知機、掃海具等を操作し、機雷の処分及び機雷の調整、器材の保守整備を行います。
- 電測
作戦の中心となる水上・対空レーダー、対勢作図装置、電波探知装置を操作します。
- 水測
ソーナーなどの水中音響装置や電子機器などの水中の目標探索機器を取り扱い、主として潜水艦を探知します。
- 機関
エンジン(ガスタービン、ディーゼル等)発動機等の運転、整備及び火災、浸水対処等を業務とします。
- 蒸気
ボイラー室や機械室にてボイラーの運転・整備をするほか、艦橋からの指示による艦の速力調整や、海水を真水に変える機械の運転・監視等を行います。
- 電機
電気機械の運転や整備を行う。艦においては、エンジンの種類に関わらず、全ての艦艇に配置されている。
- 応急工作
艦内において、機械加工の仕上げ、板金、溶接、木工などのほか、火災、浸水対処を行います。
- 航空用兵
- 飛行
固定翼哨戒機・回転翼(ヘリコプター)哨戒機・輸送機等のパイロット並びに航法・通信及び戦術情報処理に関する業務を行い防衛の任につきます。
P3-C大型哨戒機、US-1A水上救難機、SH-60 J艦載ヘリコプタ−等の搭乗員として飛行任務を実施します。
- 航空管制
空港で離着陸する航空機又は飛行場周辺を飛行する航空機を無線・レーダー等での誘導等を業務とします。
- 地上救難
大型化学消防車等の操縦、整備、防火の技術を身につけ、航空機の地上救難を実施します。
- 情報
情報資料の収集、処理及び情報の配布、秘密保全、映像技術及び関連器材の整備を業務とします。
写真撮影、現像、焼付けなども行う。
- 通信
陸上基地、艦艇及び航空機等の通信、暗号の作成及び翻訳、通信機材・暗号器材及び関連機材の操作整備を業務とします。
- 気象海洋
気象・海洋観測、天気図類の作成、気象・海洋関係の情報の伝達に関する業務を行います。
気象・海洋観測等を行うとともに関連器材の保守整備などを行います。
装備
- 装備
艦船・航空機・電子・武器等の整備、造修、補給等に関する業務を行います。
- 艦船整備
艦船、艦船用電気器材及び船用品の修理、整備、補給に関する業務を行います。
- 電子整備
各種レーダー、通信機器などの電子機器を整備します。
- 武器整備
- 航空機体整備
航空機の機体及並びにこれらの整備用の器材等の整備、修理、補給等に関する業務を行います。
- 航空発動機整備
航空機のエンジン、プロペラ等並びにこれらの整備用の器材等の整備、修理、補給等に関する業務を行います。
- 航空電子整備
航空機に搭載されている通信機器、航法機器等の電子機器などを整備します。
航空基地での地上勤務と、航空士として機上勤務があります。
- 航空電機計器整備
航空機の電気装置、動力計器、自動操縦装置等の整備を行います。
- 航空武器整備
航空機に搭載する武器弾薬の整備と操作のほか、落下傘の補修等を行います。
- 技術
経補
- 経補
予算・資金・給与・調達等の会計業務から部隊における食事の世話等まで部隊の縁の下の働きを行います。
- 経理
給与・旅費等の計算、物品等の調達を実施します。
隊員の給料や旅費の計算・支給するほかに、物品や食料の調達もします。また、庶務係として文書や総務といった業務を行います。
- 補給
部隊の任務を遂行するために必要な装備品等を準備し、供給する業務を実施します。
- 給養
食品の加工、調理などを行う。
衛生
患者を治療したり、医療施設へ送るなど隊員の健康管理に関することを行います。
病院における医療及び医務室における健康管理や身体検査を実施するとともに、潜水に関する調査・研究を業務とします。
- 医科
- 歯科
- 薬剤科
- 衛生医事
施設
- 施設
国有財産についての管理、運用、施設器材・施設車両を用いての建設、道路等の工事及び器材の設備を行います。
艦船を係留する桟橋、航空機の滑走路、格納庫等及び隊員の居住する隊舎等を建設、計画する業務を行います。
- 施設整備
法警
訴訟、損害賠償等に関すること並びに隊員の規律違反の防止、犯罪捜査など部内秩序の維持に当たります。
- 法務
訴訟、損害賠償、損失補償及び海難審判等に関する業務を行います。
- 警務
自衛隊の警察です。主として、海上自衛隊内の犯罪の捜査や犯人の逮捕、国内外高官の身辺警護、犯罪の予防、規律違反の防止等を行っています。
陸自業務学校で必要な法律の基礎などを教育する。
音楽
- 音楽
音楽の演奏を通じて隊員の士気を高揚します。また、オリンピック・国体等でも演奏しています。
参考
自衛艦の艦内編制
新規作成日:2004年4月30日/最終更新日:2004年4月30日