煙突(給排気口)

煙突、すなわち船のエンジンの排気口である。
帆船の時代から蒸気船の時代に移り、船の設備に煙突が加わった。

Dcim0365/Dsc_1093. Dcim0365/Dsc_1086.

また、煙突は単なる排気口から、看板の役目を担うことにもなった。
ファンネルマークとして、船会社の看板にもなり、艦艇においては、識別のためのマークが記載される。
Pict_1104n. Pict_1107. Pict_1110a. Pict_1194. Pict_1212.
Pict_1213a. Pict_1213b. Pict_1213c. Pict_1213d.

やがて船が大型化高速化するにつれて搭載機関も大型化し、複数搭載され、ために煙突も大型化複数化することとなってゆく。
p0031/p0031028. Pict_1228w. Pict_1232w.

Pict_1237. Pict_1236b.

そして蒸気機関からディーゼル機関に移り、また、機関の性能も向上することにより、煙突はコンパクトになってゆく。

コンパクト化された煙突は、もはやただの排気口でもよく、ために煙突は不要とさえいえるようにもなるが、ファンネルマークを必要とする船にとって、ダミー煙突が必要ともなった。
かつての船は、船体中央に機関を置いたが、小型化する機関は船尾に持ってゆかれ、本来の煙突は船尾に移ってゆく。
しかし、船体のデザイン上、ファンネルマークは中央のほうが体裁がよかったりすることから、ダミー煙突が生まれた。

Dcim0681/DSC_4352. Dcim0700/DSC_6624. Dcim0758/DSC_3524.

また、煙突そのものを持つ必要もなくなる。
舷側排気方式が生まれた。
が、この方式は、僅かとはいえ排気の煤が船体を汚す。

p1308014. p1314031.

その為、船尾排気方式も生まれる。

Dcim1748/DSC_2140.

潜水艦も、通常は舷側排気の一種である。
p1915017. p1913015.
Dcim1110/DSC_7178. Dcim1110/DSC_7185. Dcim0873/DSC_1823.

また、潜水艦は、シュノーケルにより、給排気も行う。
Dcim1030/DSC_9695. Dcim1030/DSC_9704.

給気口は、この燃焼のための空気の取り入れ口である。
昨今の艦艇で多用されるガスタービンは、極めて大量の空気を必要とする。
そしてまた、海上の塩分を含んだ湿気の多い空気は、機関にとって腐食の問題も多い。
その為、空気取り入れ口は、フィルターを組み込んだ、巨大な装置となってゆく。

吸気口
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煙突
Dcim1974/DSC_9698.

並列煙突
Dcim3445/DSC_0784. Dcim3445/DSC_0852.

煙管
Dcim8976/DSC_1655.


ファンネルマーク


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新規作成日:2005年5月22日/最終更新日:2013年4月30日