軍事・艦船の用語
【あ行】
アウトサイドキャビン (Outside cabin)
船の外側に設置してある船室。
アフト (Aft)
船の後部。形容詞、副詞なので「船尾の」という使い方をする。同意語でスターン (Stern)があり、これは名詞。
アンカー (Anchor)
錨。通常、船首に左右一対格納されている。クルーズ中は岸壁での停泊が多く、錨を使用することは少ない。南洋の島など、着岸できない港や、サンゴ礁 の近くに停泊するような時に使用される。アンカーを下ろし停泊するのを錨泊という。
インサイドキャビン (Inside cabin)
内側に設置されて窓のない船室。
オフィサー (Officer)
士官。3等級以上の航海士、機関士、通信士、事務長などの上級乗組員。
【か行】
浬(海里、マイル)
海洋での距離は浬で表し、緯度1分の距離(地球中心角1分に対する子午線の弧の長さ)が1浬であり、約1.85318km。英語では Nautical Mile または Sea Mile という。ちなみに、陸上で使われる哩(マイル)は、英語でStatute Mileといい約1.690km。 丸い地球は全周360度で、1度は60分、1浬は1.85318Kmであるから、1.85318km×60分×360度=40028.688Kmで、地球の1周は約4万キロメートルとなる。
尚、この数値は、厳密に言えば、地球が一様な球面でないことから、実際には計測緯度によって異なり、同じはずの1浬でも一定ではないことになる為、IHOで約1.852kmと決めている。逆に海洋測量においては、緯度毎に定められた数値を使用する。
滑走型船型
モーターボートのように、水面上を滑走し、水の抵抗を少なくして航走する物。
ガスタービン機関
タービンに直接燃料を送り、燃焼させて軸を回す。
ジェットエンジンそのもので、最近の艦艇で多用されている。
ジェットエンジンは、排気を推力とするが、こちらは排気により推進タービンのブレードを回し、推力を得るので、航空機のターボープロップに近い。
艦載兵器
艦艇に搭載される兵器。古くは大砲、銃などの砲煩兵器に始まり、魚雷などの水雷兵器、攻撃武器、レーダーなどの電子兵器、センサー類、更にはコンピュータなどのシステム体系も含まれる。
旗艦
一般に艦艇は複数を持って作戦行動をとり、そのうちの1隻に指揮官が座乗し、これを旗艦と呼ぶ。指揮官、幕僚が乗りこみ、作戦指揮にあたる。旗艦には、高度な通信設備が要求される。
(大)艦隊、艦隊、小艦隊、戦隊、隊、など多くの種類の編成があり、それぞれに旗艦が存在する。
ギャレイ (Gally)
船の調理場。
キャビン (Cabin)
船室を意味し、主に客室を指す。ステートルーム (State room)とも呼ばれる。船の外側に設置してあるアウトサイドキャビン (Outside cabin)と内側に設置されて窓のないインサイドキャビン (Inside cabin)に大別 される。キャビンの等級は、おもに広さによって区別されている。 一般的にデッキ (階)上方に行くほど高級な部屋、つまり広い部屋になる。しかし、上に行くほどローリング (横揺れ)は大きくなるので、初心者には喫水線あたりの中間部の部屋が揺れが少なくお勧め、ということになる。
キャビンスチュワード (Cabin Steward)
客室担当の接客係。客室の清掃、ベッドメーキング、ルームサービスなどが職務となり、各室の担当者は決められている。キャビンボーイ (Cabin boy)とも呼ばれる。
キャビンスチュワーデス (Cabin Stewardess)
客室担当の女性接客係。
キャビンボーイ (Cabin boy)
客室担当の接客係。
キャプテン (Captain)
船長。コマンダー (Commander)ともいう。 客船運航にたずさわるすべての部署の最高責任者。制服には、金筋4本の記章がある。ウエルカムパーティーやフェアウェルパーティーはキャプテンの主催で開催されるので、ホストを努めることになる。
クルー (Crew)
下級乗組員を指す。客船の乗員は、運航部門と船客部門に大別されるが、運航部門のスタッフをクルーと呼ぶ。3等級以上の航海士・機関士・通 信士や医師・事務長などの上級乗組員はオフィサー (Officer)と呼ばれる。
クルーズディレクター (Cruise Directer)
船内のイベント、エンターテイメントなどの船客レクリエーションの企画、実行の責任者。船客部門のスタッフは、通常、乗組員の3分の2程度を占め、客室関係、エンターテイメント関係、レストラン関係などの専門職務に分けられ、各部門には責任者が配置される。
【さ行】
サイド・ハル
トリマラン型船型の中央の船体に対して、両外側の船体を指す。
航行安定と、補助的浮力を分担している。
散布弾頭
1つの弾体に、多数の子弾を内蔵した弾。
目標付近で散布、広範囲に被害を、およぼすことが出来る。
類似のものに、クラスター爆弾がある。
通常弾頭より1発当たりの点目標に対する破壊力殺傷力は劣るが、広い範囲に分散した目標を、1度に破壊できるので、地上陣地、飛行場、補給物資集積場や、散開した戦闘車両・地上軍部隊などの攻撃に有効である。
自動装填
大砲の弾込め(装填)は、元来人力で行っていた。しかし、弾丸重量の増大や、速射、更には省力化(乗員の削減)を図る為に、機力化が図られている。最新の物では、給弾、装填、薬莢排出と、完全自動化され、砲塔内人員ゼロを実現しているものが増えている。
射撃指揮装置
大砲やミサイルなどの射撃の為、目標への諸元を計算し、正確な射撃を支援する装置。
実際の射撃には、発射から着弾までに時間差が発生することもあり、自艦及び目標の、位置、進路、距離など、さまざまな要素を勘案した、計算が必要である。太平洋戦争までは、目視による測定と、簡易計算機により、ディレクションを行っていたが、レーダーの発達により、正確な目標測定が可能となり、コンピュータの発達により、正確な未来位置の推定と、目標指示が可能となっいる。
ジャミング
相手のセンサーを妨害すること。レーダーやソナーなどの索敵や、ミサイル誘導には、電波や音波が利用される。これに対して、妨害電波や、欺瞞を行うことにより、相手の意図をそらせるもの。
重量トン (DWT Dead Weight Ton)
船の大きさを計る単位。安全航行の限界最大積載量を一定の計算式によって求めるもので、おもに貨物船に用いられる。
ショアエクスカーション (Shore Excursion)
寄港地でのツアー。オプショナルツアーが一般的だが、乗船料金に組み込まれているツアーの場 合もある。船内には専用のカウンターがあり、そこで申し込む。
蒸気タービン主機
ボイラーにより発生させた蒸気により、タービンを回転させ、推力を得る機間。
一般に、化石燃料を燃やすことにより、蒸気を発生させるが、原子炉によるものもある。ディーゼル機関に比べて、装置の規模が大型であるが、高出力が得られ、艦艇に多用されていたが、最近では、ガスタービンに移行されつつある。
水中測的
潜水艦などの水中目標や、潜水艦から水上艦艇など、水中を介する目標確認方法。
水中では、電波が伝播できないことから、レーダーなどの電子兵器が利用できない。
その為、ソナーなど超音波音響によるセンサーを活用することになる。
音波は、海中の、海流や温度差などにより、電波のような一様性が得られない為、平時からの海洋調査や、データ分析が欠かせないバックボーンである。
水中翼型船型
船体外部に取り付けられた翼により、航走時の揚力を利用して船体を水面より浮き上がらせ、水の抵抗を少なくして航走する物。
全没水型と、半没水型がある。
垂直発射機
VLS(Vertical Launch System)
従来のミサイルは専用のランチャーにより、装填、射撃されていたが、連続発射には、極めて貴重な時間をロスすることになる。これに対して、ランチャーがそのままユニットとなったVLSとすることにより、同時に一斉発射することも可能である。また、艦内に埋め込み装備することにより、防御性も格段に向上し、1ランチャーの故障による戦力激減がなくなると言う利点がある。VLSを利用する為には、ブースターの強化と、発射後の方向変換、姿勢制御機能を付与する必要がある。
スターボード (Starboard)
右舷、面舵、進行方向右側の意味をもつ。緑色の舷灯をつける。バイキングの時代の船では、舵が右舷に付けられており、操舵する側をスティアボード (Steer boad)といい、転じてスターボードになった。
スターン (Stern)
船尾。船の後方部分。
ステートルーム (Stateroom)
客室。キャビンをこのようにも呼ぶ。
ステルス形状
従来の艦艇(航空機)の形状は、レーダーにより容易に探知が可能であるが、技術の革新により、このレーダー反射を局限することにより、レーダー探知から逃れ、秘匿する、いわゆるステルス技術が新化している。
従来の形状は、あらゆる方向にたいして、面を構成し、為にレーダー反射を誘引するが、ステルス形状は、いくつかの面に統合した形状とされ、ごく一部の特定方向以外に対して、レーダー反射を起こさせない形状である。
スラスター
船首、または船尾に、舷側方向に装備される、小型のプロペラ。
艦船は、一般に前進航行を前提として設計されており、入出港などの小回りを必要とする場合は、タグボートなどの支援を受ける。
しかし、省力・合理化や、海洋観測など、きめ細かい動きを要求される場合、スラスターを装備することにより、単独で円滑な行動を可能とする。
成形炸薬弾頭
スリバチ状に成形した炸薬を爆発させると、スリバチの上方に向かって超高速のジェット噴流が発生する。このノイマン効果によって、装甲を貫通するもの。
弾体が回転するとノイマン効果が弱まるため、砲弾の場合は滑腔砲から発射されことが望ましい。
赤外線画像処理方式
テレビカメラにより映し出された赤外線画像を、電子処理する方式
セミ・アクティブ・レーダー・ホーミング
発射母体が目標をレーダー照射して、その反射波により、ミサイルが誘導する方式。
この方式では、発射から命中までを直接管制する必要があり、同時多数目標対処能力や、発射母体の針路などに制限が多い。
これに対して、ファイア・アンド・フォゲットは、撃ちっぱなしとも呼ばれるように、発射時点で目標を指示された後は、ミサイル自身が完全自動制御より目標に突入する為、発射母体の管理が次ぎに移ることが出来る。
戦闘指揮所(combat direction center)
CDCなどとも呼ばれる。CIC(Combat Information Center)戦闘情報センターの機能を拡充したもの。
艦艇の指揮は、元来艦橋で行われていたが、近代戦では、指揮官が視認して戦闘指揮する機会は減少している。
代って、多くの情報を活用する必要が増大し、艦橋は、艦の運用指揮に限定され、指揮官は、情報中枢に移動することとなった。更に、武器の操作も、省力化が進み、戦闘指揮所におかれたコンソールにより直接行えることが出来るようになっている。
総トン (GRT Gross Registered Ton)
船の大きさを計る単位。客船ではおもにこの尺度を用いる。グロストンや容積トンとも呼ばれる。1トンを100立方フィート (3048×3048o)と定め、船の総体積から操舵室やトイレなどの船客収容施設以外の体積を引いたものが総トンとなる。
【た行】
ダビッド (David)
救命艇の昇降機。
ダメージ・コントロール
艦船が攻撃などによる損害を被った際、損害拡大を防ぎ戦力維持をする為の技法。
艦船が損害を受けた場合、火災などによる損害拡大を食い止め、進水による沈没を回避することは、戦力維持に必要不可欠である。一般に、乗員の手により、応急対処されるものを指す。
また、機関をシフト配置にしたり、機器を二重化するなどにより、抗堪性を高める設計もも、指すことがある。
ツーシッティング (Two Sitting)
乗船客を2つの時間帯に分けてダイニングでの食事をサービスするシステム。1回目をファーストシッティシグという。2回目はセカンドシッティング。一般 的に18時と20時半頃からのスタートとなり、乗船時までに決める。先と後は、それぞれ一長一短があり、どちらが良いとはひと言では言い切れない。二回目の方がゆっくりできるともいわれるが、待たされる事もある。ダイニングでのテーブルは、最初の食事で着席配置 (Sitting)を決められてしまい、通 常は変更出来ない。テーブルを決めないシステムをフリーシッティング (Free Sitting)。いずれの場合でも、自分の要望をしっかりと申し入れれば、要望は叶えてくれるはすだ。
テーブルスチュワード (Table Steward)
ダイニングのウェイター。テーブルでの担当は決められているのが一般的。
テンダーボート (Tender boat)
接岸できない寄港地などで、船と陸との交通 に使用する小型船。テンダー (Tender)と略していうのが一般的。救命艇とは違いそれぞれに船名が付けられ、所属官庁に登録されている。シャワーなどの施設を設けているものもある。もちろん、緊急時には使用される。
デルタ翼
航空機の翼の掲示用の一種で、主翼と水平尾翼を兼ねた、大きな三角形を成す翼。
超音速飛行に最適な形状とされているが、離着陸時の操縦に、高度な技術を要する為、すべての超音速機に採用されるには至っていない。
その為、デルタ翼と共に、カナードと呼ばれる姿勢制御装置や、小型の水平尾翼を装備するものも多い。
コンコルドなどが有名。
デッキ (Deck)
船内各階のことを指す。甲板の意味で正しい発音はデック。各デッキにはそれぞれの名称が付けられている。たとえば、レセプションのあるデッキがメインデッキ、プールのあるデッキがプールデッキなど。しかし、その船独自の名称を付けている船もあり、乗船時にデッキの名称を覚えると便利だ。
デッキプラン (Deck Plan)
各デッキでの客室や公室の配置図。エレベーターホールなどが掲示されており、各室にも全デッキのデッキプランが配付されていることが多い。
ドラフト (Draft)
喫水。船の水線下の深さのこと。
タングステン子弾
イギリスとスイスが共同で開発中のもので、剛性のある小さな断片を用いることにより、破壊力を増すもの。
長魚雷/重魚雷
短魚雷/軽魚雷に対して、長魚雷(または重魚雷)と呼ぶ。
一般に魚雷と言えば、長魚雷を指す。主として対艦船攻撃用の兵器である。
重量5トン前後、全長5m内外、直径533o以上の大型重重量の魚雷で、射程は40kmに及ぶものもある。ほとんどの機種が音響ホーミング誘導機能を持ち、有線誘導方式のものもある。特殊な方式として、ウェーキホーミングと言うものがあり、船舶の航走波による水圧差を感知しつつ追尾するものもある。
太平洋戦争以前の主力海戦兵器であったが、潜水艦を除いて、現在ではミサイルにその主役の席を譲っているが、旧東側では、大型水上戦闘艦にも搭載されている。
ディーゼル電気推進
ディーゼル機関により電気を作り、その電力でモーターを回して軸を動かすエンジン。キメの細かい推力調整が利点。
通常型潜水艦や、砕氷艦、調査船に多用される。
【な行】
ノット(knot)
海洋での速度はノット(knot)で表す。1ノットは1時間に1マイル(海里)走る速度である。
1海里は1852メートルで、これは地球の子午線の1分の長さ。
【は行】
排水量トン:船体重量
船全体の重さを指す。艦艇など、容積や積荷が問題ではない船を、統一的に図る尺度。見た目同じ大きさでも、排水量トンが大きいと言うことは、武器弾薬が多く積んであるとか、装甲重量・隔壁が大きく強いと言うことである。基準排水量、常備排水量、満載排水量、水中排水量 など、色々な基準がある。満載排水量:燃料弾薬など、積めるだけ積んだ重さ。=/=出港時の重さ。 港で浮かんでいるだけなら、もっと積めるだろうが、それでは戦えない。水中排水量:潜水艦の潜航中の排水量を示す。基準排水量:燃料が何割など、戦場に着いた時の想定。=/=実際働いている時の重さそういう意味では、出港時の排水量 > 入港時の排水量 である。軍縮会議の時、どの時点の排水量を基準にするかが焦点となった。船自体の重さ、いや、燃料弾薬があってはじめて戦力、いやいや、戦闘海域に着いた時の重さが初めて勝負の時点・・・航続力の大きい日本の艦は搭載燃料を計上したくなかったし、搭載量の不足分を随伴するタンカーからもらうアメリカは燃料をすべて計上しても問題はなかったし。(日本は1隻単独でも戦力だが、アメリカは補給を含めて戦力と言う、この時点から発想が異なっていたワケ) もちろん各国、計算値をごまかし、正直に作った国などどこにもない。
排水型船型
一般の船舶がこれで、航行中も停泊中も、同様に浮かんでいるタイプ。航行時、水の抵抗をもろに受ける。
バウスラスター (Bow thruster)
船首水線下にある横方向の推進器。船尾部に付くとスクンスラスター。その両方を指してサイドスラスター (Side thruster)と総称する。おもに着岸、離岸に使用され、タグボートの助力を削減する。水面下にあるので、見ることは出来ないが装着部の喫水線上に○に+の字のマークがあるので位 置を確認できる。
バウ・ソナー
船の船首(bow)に装備されるソナー。自己雑音の一番少ない艦首に装備することにより、探知能力を高めることが利点。バルバスバウ(球状船首)を兼ねた設計がとられる。
船体下部に装備されるハルソナーに対してこう呼ばれている。
パッシブ・レーダー・ホーミング
相手の発する電波に対して目標指示し突入する方式。
自己の発信するレーダー波により目標指示するアクティブ(能動)方式に対して、パッシブ(受動)方式と呼ばれる。
パーサー (Purser)
事務長。チーフパーサー (Chief Purser)とも呼ばれ、もともとは「財布を預かる人」の意。船客部門の責任者である。ホテルマネージャー参照。パーサーの職務範囲は広く、接客部門から乗組員の人事、管理。郵便など通 信物の管理。貴重品やあらゆる金銭の保管。補給品の買い付けと管理など、きわめて多岐に渡っている。会社組織で言えば総務担当取締役といったところ。
ハンヴィー汎用車
アメリカ軍で採用されている、四輪駆動車。ジープより大型で、機銃搭載や、誘導弾、その他、各種バリエーションの車輌が生産されている。
わが国では類似の物として、高機動車が整備されている。
破片弾頭
通常の弾頭は、炸薬の破壊力により、目標そのものを破壊することを目的としているが、これに対して破片弾頭は、弾頭内の多数の弾片を、目標で発散させることにより広範囲に打撃を与えることを目的とする。
近代艦艇は、多数の電子装置を装備しており、これに損傷を与えることにより、戦闘能力を激減、実質的無力化することが可能である。
表面効果型船型
ホーバークラフトのように、ファンで船体を水面より浮き上がらせ、水の抵抗を少なくして航走する物。
船体下部全面をスカートにより覆っているホーバークラフト(エアクッション)型、両舷を船体鋼板としエアクッション効率を向上するSES(表面効果)型などがある。
ビルジキール (Bilge keel)
船底と喫水線との間にあるヒレ状の羽。左右に一対ある。船体の左右の動きを押さえ安定させる役目がある。ビルジとは、船底の湾曲部。キールは船の構造部分にあたる竜骨を指す。海に浮かんでいる時には見えない。
ピッチング (Pitching)
船の前後の揺れ。縦揺れともいう。外洋での波のうねりの最大波長は150メートル程度といわれ、これより長い大型船ならば、ピッチングはほとんど感じないことになる。
複合機関
各種機関の利点を有効活用する為に、複数の機関を組み合わせて使用するもの。
COSAG:Conbined of Steam and Gusturbine、巡航時:蒸気タービン、高速時:蒸気タービン+ガスタービン
CODOD:Conbined Diesael or Diesael、巡航時:ディーゼル、高速時:高速用ディーゼル
CODAD:Conbined Diesael and Diesael、巡航時:巡航用ディーゼル、高速時:巡航用ディーゼル+高速用ディーゼル
CODAG:Conbined of Diesael and Gusturbine、巡航時:ディーゼル、高速時:ディーゼル+ガスタービン
CODOG:Conbined of Diesael or Gusturbine、巡航時:ディーゼル、高速時:ガスタービン
COGAG:Conbined of Gusturbine and Gusturbine、巡航時:巡航用ガスタービン、高速時:巡航用+高速用ガスタービン
COGOG:Conbined of Gusturbine or Gusturbine、巡航時:巡航用ガスタービン、高速時:高速用ガスタービン
CODLAG:Conbined of Diesael Electric and Gusturbine、巡航時:ディーゼルエレクトリック、高速時:ディーゼルエレクトリック+ガスタービン
COGLAG:Conbined of Gusturbine Electric and Gusturbine、巡航時:ガスタービンエレクトリック、高速時:ガスタービンエレクトリック+ガスタービン
などがある。
Conbined は、Conbination と言う事もある。
ファイア・アンド・フォゲット性
一般に対空ミサイルは、セミアクティブホーミング方式が取られており、これは、発射母体が目標をレーダー照射して、その反射波により、ミサイルが誘導されるが、この方式では、発射から命中までを直接管制する必要があり、同時多数目標対処能力や、発射母体の針路などに制限が多い。
これに対して、ファイア・アンド・フォゲットとは、撃ちっぱなしとも呼ばれるように、発射時点で目標を指示された後は、ミサイル自身が完全自動制御より目標に突入する為、発射母体の管理が次ぎに移ることが出来る。
ファンネル (Funnel)
船の煙突。
ファンネルマーク (Funnel mark)
ファンネルに表されている船会社のサイン。旅客航空機の垂直尾翼にあるマークと同じ。ファンネルマークには、商船三井客船のように色で表しているもののほかに、クリスタルハーモニーのようにロゴマークを装着しているものや、ロゴマークや文字を描いているものなどがある。また、カーニバルクルーズやロイヤルカリビアンクルーズのようにファンネル自体に特徴を持たせているものもある。飛鳥は白地に赤の二本線だが、日本郵船の商船は黒のベースに白地で赤の二本線が入る3色になっている。
ファーストシッティング (First Sitting)
乗船客を2つの時間帯に分けてダイニングでの食事をサービスするシステムをツーシッティング (Two Sitting)といい、1回目をファーストシッティシグという。
ブリッジ (Bridge)
船橋。操舵室ともいう。操舵室が左右に細長い格好をしていることからこの名が付いたといわれる。
ブリッジツアー (Bridge tour)
操舵室の見学ツアーのこと。クルーズ中の乗客サービスのひとつとして行われ、船内新聞などに案内が載る。通常は立入禁止区域になっているので、人気がある。24時間開放して出入り自由という客船も増えており、このサービスをオープンブリッジという。
フィンスタビライザー (Fin Stabilizer)
横揺 (ローリング)防止装置。船体ほぼ中央の水線下に左右一対ある翼状のもの。コンピューター制御による可変式のものが多く、船体への収納、角度が変更できる。
フォア (Fore)
船の前部。形容詞、副詞なので「船首の」という使い方をする。同意語でバウ (Bow)があり、これは名詞で「船首」。
ポートホール (Porthole)
舷窓。小さな丸い窓のことを指す。ポートと略して使用することがある。
ポートサイド (Portside)
船首を前に船の中心から左が左舷、右が右舷といい、ポートサイドは左舷、取り舵、進行方向左側の意味もつ。ポートと略して使用するのが一般 的。右舷はスターボード (Starboard)と呼ぶ。バイキングの時代の船では、舵が右舷に付けられており、港 (Port)への接岸は左舷で行われていたので、左舷にポートサイドの名が付いた。左舷に赤色、右舷に緑色の舷灯を付けるが、これは航空機も同様。出入口が左にあるのも船の伝統を受け継いでいる。
ホテルマネージャー (Hotel Manager)
船客接待の全般を受け持つ総責任者。つまり支配人で、陸上のホテル支配人と同職。船での船客サービスは、パーサー (Purser)と呼ばれる専門職があるが、近年はイベントやエンターテイメントが質、量 ともに高まってきており職務が広範囲になってきた。このためパーサーの上にホテルマネージャーを配置するようになった。客船の乗組員はキャプテンの下にオフィサーとホテルマネージャー。オフィサーの下にはクルーが配置され、ホテルマネージャーの下には、クルーズディレクター、カジノ、シェフ、メイトルディなどが配置される。それぞれの部門に専門職のスタッフが配置されている。
【ま行】
マルチロール
多機能のこと。従来は、対潜、対艦、対空、あるいは、観測、など、個々の機能に対して、艦艇を建造し、航空機を開発されてきたが、任務の多様化、冷戦終結による予算の削減、省力化を踏まえて、1つの固体で、複数の任務に当たれるよう、多機能化が進んでいる。
メイトルデテル (Maitre d'hotel)
給仕長。メイトルデイ (Maitre d')と略されるのが一般 的。ダイニングの入口で船客のシッティング (Sitting=着席配置)を決めるのがメイトルデイ。食事やサービスを監督し、船客のクレームやリクエストの窓口。食事に関しての要望は、メイトルデイに申し込む。
【や行】
揚陸作戦発令所
両用戦は、海、空、陸と、3次元の戦いとなる。輸送部隊、上陸部隊、上陸支援部隊、護衛部隊など、さまざまな部隊、戦闘を、有機的に運用する必要が有る。
これに対して、揚陸作戦発令所は、中枢艦(主として大型揚陸母艦)におかれ、全体の作戦を掌握、指揮運用する。
【ら行】
離陸補助ロケット(Rocket Assisted Take off)
航空機は一般に長大な滑走路を必要とするが、空母のように艦艇の上では充分な滑走路を確保することは不可能である。
そこで、RATOと呼ばれる補助推進装置を利用し、離陸時の推力を格段に強化することにより、滑走距離の短縮を図るものである。
他に、ジェット方式のJATOがある。
連続波イルミネーター
電波のパルス(断続波)ではなく、連続した発信により、目標照射するもので、CW(Continuous Wave)イルミネーターとも言う。
ライフボート (Life bort)
救命艇。
ライフボートドリル (Life bort drill)
非常時の避難訓練。略してボートドリルやドリルとも呼ばれる。外航航路を航行する客船は、国際法で出港後24時間以内のボートドリルが義務づけられている。
ローリング (Rolling)
船の左右の揺れ。横揺れ。近年の客船はフィンスタビライザーの開発で、ローリングは大幅に解消されている。
ログブッグ (Logbook)
航海日誌。ログともいう。航海のデータを毎日記録するもので、船長が記入をする。
【わ行】
ワインスチュワード (Wine Steward)
ワイン係。ソムリエのことだが、船ではこのように呼ばれる。
【アルファベット】
ADCF(Air Defense and Command Frigate)=防空指揮フリゲイト
高性能の対空ミサイルシステムを搭載し、艦隊防空にあたると共に、高度な指揮通信システムにより、旗艦任務を果たせるフリゲイト。
AEW=空中早期警戒機
大型の哨戒レーダーを装備し、洋上上空に長時間滞在してレーダー哨戒を行う機体。
艦艇に装備されているレーダーは、マストの高さの限界からそれほど高い位置には設置できず、地球が丸い為、水平線以遠のレーダー哨戒は不可能である。
そこで、艦隊上空にAEWを配置することにより、広範囲のレーダー哨戒を可能とし、早期警戒任務にあたる。E2Cホークアイなどが有名。
AHCDS(Advanced Helicopter Combat Direction System)
ヘリコプター用先進情報処理装置
AIP(Air Independent Propulsion)=非大気依存型推進
一般に艦艇の動力は、空気を必要とするが、潜水艦の場合、潜航中に空気を使用することには大きな問題がある。そこで開発されたのがAIPであり、潜航中でも動力の確保を可能とされている。
AOE(Fast Combat Support Ship)
高速戦闘支援艦
艦隊の長期間の活動には、補給が欠かせない。先ず必要とされるのが燃料であり、タンカー(AO)がこれを補う。また、乗員の為の糧食や、戦闘により消耗する弾薬の補充も必要であり、糧食補給艦(AFS)や、給兵艦(AE)がこれにあたる。
空母機動部隊など大規模な部隊が行動する為には、これら多数の補給艦を必要とし、また艦隊に伍して行動するため、高速力も要求される。
そこでアメリカ海軍などでは、AO,AFS,AEを1隻にまとめた、大型のAOEを整備している。
APAR
先進型フェイズド・アレイ・レーダー
CIWS(Closed In Weapon System)
近接防御兵器
幾多の防御手段をかいくぐって飛来する、ミサイルなどの誘導兵器に対して、最終的に対処する武器。
クーローズド・インと呼ばれるように、独立したユニットとして、目標確認、射撃、効果判定、再処理、などを行うことが出来る。
わが国ではファランクス20mm機関砲が有名だが、ゴールキーパーや、メロカなどの機関砲のほか、RAMのような小型ミサイルも含まれる。
CLOS(Command to line of sight)
有線誘導方式。一般に、細い光ファイバーケーブルにより、直接信号をミサイルへ送り制御する。
従来の誘導方式では、ECMなどによる対抗により、無力化される場合があるが、有線誘導方式とする事により、より対ECM能力の向上が図られる。
CV汎用型航空母艦
冷戦当初、多数の艦艇をふんだんに装備できるアメリカ海軍では、攻撃型空母(CVA)、対潜空母(CVS)など、複数の任務に、複数の種類の空母を当てていたが、しかし、予算上の事情や、作戦上の都合から、統合される事となり、攻撃型空母(CVA)に対潜能力を付与することにより、実現した。
CVN汎用型原子力航空母艦
航空母艦は大型で、その行動には莫大な燃料を必要とすることから、原子力化が図られた。
これにより、無補給での長期連続航海も可能となり、不要となった燃料タンク部分には、航空機用燃料や、弾薬など他の物資搭載スペースに当てることが出来、更に戦力を増大させることが出来ている。
EO(Electro Optical)センサー
電子、光学センサー。電子センサーには、レーダー、電波探知装置などが含まれる。光学センサーには、レーザーや赤外線などの感知装置がある。
FCLP(Field Carrier Landing Practice)=陸上空母着艦訓練
空母搭載機の発着訓練は、空母自身で行うことが好ましいが、空母が碇泊時などは行うことが出来ない。長期修理などの場合、搭乗員の錬度維持に支障が出る。そこで陸上の滑走路を使用して、タッチアンドゴーなどの離発着訓練を行う。
日本国内では、雨李の空母搭載機をもって、厚木基地や硫黄島などで行われている。
FLTSATCOM(Fleet Satellite Communication)=艦隊衛星通信システム
太平洋戦争前後では、本国から遠く離れた海域で行動する艦隊との通信には、長波が用いられていたが、ノイズやロスなど、現代のデジタルデータ通信には問題外である。
そこで、軍事衛星を利用した、艦隊衛星通信システムが利用されている。
From the sea 1992.9発表された米海軍の新戦略
ソ連崩壊による冷戦終結により、東西陣営による大規模な海洋戦略は過去のものとなった。
対して、湾岸戦争に見られるような、限定的な紛争の危機は高まった。
そこでアメリカでは、大規模な見なおしを行い、世界的な展開対処能力を基調とする新戦略「フロム・ザ・シー」に転換した。
HE弾頭
TNT火薬など、高性能爆薬による通常弾頭。対して、核弾頭がある。
IPS(Integrated Power System)
統合電力システム
IRST(Infrared Search and Track)
艦艇搭載で、低空を飛来する対艦ミサイルに対し、水平線監視を強化したシステム。
Lockheed Martin と Hughesにより開発され、開発は最終段階に向かっている。
LAN
Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略。
オフィスや家庭でも見られるようになった、通信システム。
比較的限定された地域での、コンピュータネットワーク。
コンピュータ及び周辺機器をケーブルや光ファイバーで結び、端末や機器、ファイルやプログラム、データを共有する事を可能とするシステム。
LAV(Light Armoured Vehicle)軽装甲車
通常の装甲車より軽量で、装輪式で機動力がある。
水上航行能力も備えている。
LCAC(Landing Craft Air Cusion)
エアクッション型揚陸艇。エルキャックと呼ばれる。
エアクッション(ホーバークラフト)型である。
従来の揚陸作戦では、上陸用舟艇が用いられていたが、速度が遅かった。
エアクッション(ホーバークラフト)型の特性として、50kt前後と言う、従来の数倍の機動性を有すると共に、水深を考慮することなく、広範囲の海岸における作戦を可能とすることと成った。
MAD
磁気探知装置
対潜航空機に搭載され、海域を哨戒飛行する際、海面下に潜む潜水艦の磁気を探知することにより、潜水艦を発見する為の装置。
MIDS(Multi-function Information Distribution)
多機能情報割当システム
MSC(Military Sealift (Sea) Command)=軍事海上輸送部隊
アメリカ軍における、大規模な艦船支援部隊。
主として、輸送艦船を運行するが、海洋監視艦AGOS、海洋観測艦AGORなども運行する。
直接的な戦闘は実施しない。
民間船舶のチャーター船も多数在籍する。
海軍艦艇をUSSと呼ぶのに対して、USNSと呼ぶ。
NCW(Network Centric Warfare)
洋上における、通信ネットワークを利用した、一元的指揮戦闘体系。
従来の艦隊指揮は、すぐれた通信システムを利用したリンクといえども、データ交換にとどまり、各艦の指揮は、個別艦長に委ねられていた。
これを更に進め、旗艦からの指揮により、艦隊各艦の武器そのものをも統制運用すると言うもの。
これにより各艦は、単なるプラットフォームユニットともなりうる。
SEAD(Suppression of Enemy Air Defenses) 敵防空網征圧
侵攻作戦時、敵防空戦力は、脅威である。
開戦へき頭に、ステルス機や、対レーダーミサイルなどにより、防空基地を壊滅させ、その後の制空権優位を図るもの。
SLBM(Submarine-Launched Ballistic Missile) 潜水艦発射弾道ミサイル
弾道ミサイルは、戦略的抑止力であり、最後の兵器である。
その残存性向上には、その所在地が不確定となる潜水艦は、最大のポイントである。
大型原子力潜水艦へSLBMを搭載することにより、戦略核抑止力は格段に向上した。
射程も、当初は短かった為、敵地近海での待機を余儀なくされていたが、ICBMにも匹敵する射程を有する弾道弾が配備されることにより、本国近海の、安全な海域での待機が可能となっいる。
SURTASS 広域捜索曳航ソナー
Surveillance Towed Array Sonar System
複数の聴音機を長大なケーブルに連結し、海洋を低速で曳航することにより、海中の潜水艦などの動きを探索するもの。
主として海洋監視艦(AGOS)などに搭載されている。
T-ADC(X) (Advanced Dry Cargo Ship) 新型後方支援艦
艦隊の長期間の活動には、補給が欠かせない。先ず必要とされるのが燃料であり、タンカー(AO)がこれを補う。また、乗員の為の糧食や、戦闘により消耗する弾薬の補充も必要であり、糧食補給艦(AFS)や、給兵艦(AE)がこれにあたる。
空母機動部隊など大規模な部隊が行動する為には、これら多数の補給艦を必要とされる。
そこでアメリカ海軍では、AFS,AEを1隻にまとめた、大型の補給艦を整備する事となった。
TDMA(Time Division Multiple Access) 時分割多元接続(呼び出し)
コンピュータが開発された当初は、専用の機器が1つのシステムを構成し、連続してデータを占有していた。
コンピュータ本体の処理能力も向上し、かつ、複数同時接続により、データや、情報資源を共有するにあたり、各装置の占有時間を分割し、共有させ、見かけ上、同時に共有利用させるもの。
UCAV-N(Naval Unmanned Combat Aerial Vehicle)
海軍型戦闘用無人飛翔体
艦艇に搭載される、無人小型の航空機。
USCG(United States Coast Guard)=アメリカ沿岸警備隊
当初財務省所管であった、海洋警察組織、歴史的には、一次消滅していたアメリカ海軍よりも長く、200年を超える。
日本の海上保安庁と類似の組織であるが、平時から強力な戦闘能力も有しており、準海軍としての任務も持っている。
実際、太平洋戦争においては、多数の艦艇を装備すると共に、多くの戦闘にも参加している。
先ごろ、老朽化した多数の船舶、航空機を刷新する計画が発表された。
VAL 垂直発射アスロック
アスロックは、箱型の8連装発射機が有名だが、VLS垂直発射システムの時代を迎え、アスロックもMk41 VLSより発射できる、VL-ASROCか開発された。
基本的には、在来のアスロック弾のブースターを強化し、発射後の方向変換、姿勢制御機能を付与されたものである。
VERTREP(Vertical Replenishment) ヘリコプターを使用した艦船に対する洋上での補給
洋上補給は、ハイラインなど、被補給艦と、補給艦を接近航行することにより、補給する方式が取られることが多い。
しかし、艦同士が極めて近距離に接近する必要があり、デリケートな操船を要求され、補給中の被攻撃リスクも大きい。
これ対して、ヘリコプターなどの航空機を利用することにより、空輸する方法である。
艦船同士の水平移動に対し、三次元の垂直補給と言うのが語源である。
VLS(Vertical Launch System) ミサイル垂直発射装置
従来のミサイルは専用のランチャーにより、装填、射撃されていたが、連続発射には、極めて貴重な時間をロスすることになる。
これに対して、ランチャーがそのままユニットとなったVLSとすることにより、同時に一斉発射することも可能である。
また、艦内に埋め込み装備することにより、防御性も格段に向上し、1ランチャーの故障による戦力激減がなくなると言う利点がある。
VLSを利用する為には、ブースターの強化と、発射後の方向変換、姿勢制御機能を付与する必要がある。
本項は、歴史群像別冊(学研)最新海洋兵器図鑑に掲載された原稿をベースとし、客船関係を追加したものです。
新規作成日:2002年11月5日/最終更新日:2006年12月14日