記憶装置の考察(98)
[経済性]
本体価格+媒体価格総額
媒体価格総額 = 1枚当りの媒体価格 × 必要数量 × 損失係数
必要数量 = 必要容量 ÷ 1枚当りの容量(切り上げ)
損失係数 = 1.0 〜 1.1 (CD-R等の失敗破棄の余裕を計上)
- フロッピー: 本体:\4000 媒体:\50 実容量:1.4MB
- ZIP: 本体:\16000 媒体:\1600 実容量:100MB?
- PD: 本体:\28800 媒体:\1300 実容量:600MB?
- MO230MB: 本体:\35000 媒体:\700 実容量:207MB
- MO640MB: 本体:\46000 媒体:\2000 実容量:605MB
- CD-R: 本体:\36000 媒体:\300 実容量:650MB
- CD-RW: 本体:\6000 媒体:\2000 実容量:650MB
- DVD: 本体:\100000? 媒体:\? 実容量:GB?
- HD4.3GB: 本体:\30000 実容量:4000MB
記載の金額は、一つの目安。
メーカーや性能、セール時期 その他諸々の条件で相当の価格差があります。
500MB程度なら ZIP = \16000 + \1600 × 5 = \24000 ですが
MO230MB = \35000 +\700 × 3 \37100 、
CD-R = \36000 + \300 × 1 = \36300 となります。
2000MBなら ZIP = \16000 + \1600 × 20 = \48000 ですが
MO230MB = \35000 +\700 × 10 = \42000 、
CD-R = \36000 + \300 × 3 = \36900 となります。
10000MBなら ZIP = \16000 + \1600 × 100 = \176000 ですが
MO230MB = \35000 +\700 × 47 = \67900 、
CD-R = \36000 + \300 × 16 = \40800 となります。
[特性]
- フロッピー: 基本的にすべてのパソコンについている。
- ZIP: 本体価格が安く導入しやすいが、媒体価格が高めで、大量に使うなら不経済。
- MO: 比較的互換性に優れている=媒体価格が安め。媒体に230MBとか表示してあっても、若干実容量は少ない。ハードディスク同様に扱える。ハードディスクの代わりとして(ソフトをMOにインストールもできるし)最適。
- CD-R: 書き出した後はCD-ROMと同じ。CD-ROMは、ほとんど すべてのパソコンについているので配布には最適。(旧式なCD-ROMでは読めない場合がある)
成功・失敗に関わらずWRITEは基本的に1度。方式により書き足しも可能だが、書き足し中に失敗すると、全滅の危険もある。
媒体価格が安く、長期保存に最適。
ハードディスクに最大750MBの容量を確保して処理すると、ベリファイが出来るので安心できる。
WRITEは「焼き込み処理」となるのでパソコン君に専念させる必要があるので、実際その間パソコンは使えず、他の媒体のような、読み書き自在とは行かない。
- CD-RW: CD-Rと同様だが、書き換えが可能である。ただ、やはり「焼き込み処理」なので、他の媒体のような、リアルタイムの随時読み書き自在とは行かない。尚、基本的にCD-R兼用の装置が多い。書き込み何倍速なんていうものも出始めているが、マシン総体の性能が確保されていないと、実際 等速の処理しか出来ない場合もある。
- DVD: 最近出始めたが、メーカー互換が無いかもしれない。
- HD: もっとも信頼性が高い。
[選択の要素]
- 実際、どのくらいの容量を使うのか。
- 1つの装置だけで満足するのか、2つを組み合わせるか。
- セーブなど、書いて保存するだけなら、CD-Rが最適。
- 容量は大きい方が 一括処理に向いている。1つのフォルダで200MBの場合、
CD-ROM や MOなら 1枚で済むが、ZIPなら分割しないといけないし、分割されると、同時に処理できなくなってしまうものがある。
- 自分だけで使うなら考える必要はないが、仲間とデータ交換を考えるなら、相手の環境を考慮しないと交換できない。
- 市場流通性 普及しているものは、供給が安定しているが、マイナーなものは媒体の製造が中止されたりするとアウト。この場合、CD-ROM MO の残存性が最高。
また、ストックを抱えるなら別だが、身近なお店で扱っている事も要素。
新規作成日:1998年4月27日/最終更新日:1998年4月27日