自動パイロットソフト
ようやく、マシンメンテナンスから脱却し、ユーザになりつつあります。
ふと、インターネットの、自動パイロットソフトの試供版(1ヶ月限定)が有ったので、試してみました。
インターネットは、通常、オンラインでリアルタイムに最新の情報をえるわけですが、限られた時間(マシンタイム、回線、利用料金 もろもろの要素)では、思うようにゆっくり見れません。また、素敵なページが有っても、後日見に行くと、なくなっていてさびしい思いをしたりします。「名前をつけて保存」とかもできるわけですが、添付してある絵や写真、ネストの階層等、元どおりに見れないこともしばしばです。この自動パイロットソフトは、指定したアドレスからリンクしてあるページを手繰っていって、自分のパソコンの中に、そのホームページをそっくり取り込んでくれます。ネットサーフィンと違って、自分で手繰る必要がないので、手放しでやらせておけます。今まで目をつけていたものを順番に取り込んで、あっという間に、10GBを超えるデータが集まってしまいました。そのため、ハードディスクを何とか空けて場所を確保し、容量をチェックしながら、MOに保存しては削除し、の繰返しで、230MBのMOが有ればこその作戦です。
各ホームページの容量は、個人のものは大体2-3MBですが、組織のものは100MBを超えてしまうものが多々あります。NASAに至っては、1.5GBを超えても終了しませんでした。
もちろん、ネットサーフィンを行っていただけでは、とてもこれだけの情報を見尽くす事はできませんから、確保したデータの運用に悩むところです。ただ、量が有ればよいというものではなく、これだけの容量差を感じさせないほど、個人のホームページは、絞られた内容に成っているということが言えます。
しかし、防衛庁全体で100MBを超えているところ、陸31.5MB、海5.02MB、空51.2MBという差(小数点の位置に注意)は、ちょっと考えてしまいます。
自動パイロットソフトは、あくまでホームページ内に記載されているアドレスを頼りに探し回ってくれますが、やはり自分で見ているような融通は利きません。また、このソフトの場合、他のサイトへのリンクは追っかけないので、あくまで単独サイトのローカル参照に成ります。
逆に、オンライン参照で、ボタンが見つからず、その先に進めなかった場合等は有効で、未知なるページも拾ってきてくれます。
問題なのは、「戻る」の扱いで、自動パイロットソフト君にとっては、「戻る」もまた、次のページの一つに過ぎませんから、関係ないページを一生懸命集めてくれます。
探して行くネストの深さは指定できますが、浅くしすぎると、大事な部分が切り捨てられててしまいます。注意が必要なのは、「次へ」だけで一巡させているような場合で、「次」の回数分、ネストと数えられるのです。「一度調べたページは無視する」機能が有るので、この機能を使えば、検索が早く終わりそうですが、思いっきりぐちゃぐちゃなルートが存在していて、その最後に引っかかったところに、だいじなページの頭が居たとすると、そこは、一度調べたことにされてしまうので、正しい順番で探しているときに、その下を持ってきてくれないことになります。また、途中で何らかの障害があった場合も、その先を持ってきてはくれません。一生懸命集めて、ローカルで開いたら、エラーの画面というのもさびしいものですが、その辺の融通は、ソフトには難しいものです。
それと、倫理的な問題として、このように、根こそぎ「かっさらってくる」ような処理そのものが、ちと気にはなります。テレビの録画と同じような観点に立てば、よいのかも知れませんが、二次利用可能な特定のデータですから、運用者の倫理観が問われる部分かも知れません。
そんなこんなで、当初想定していた運用から、どんどん遠ざかって行く、今日このごろです。
新規作成日:1998年2月7日/最終更新日:1998年12月5日