オーディオ機器

その昔、AVといえば、オーディオ・ビジュアル といって、音響・映像をさしていた。
最近では、AVというと、アダルトビデオなので、意味も品位も異なり、うっかり口に出来ない。

うちには、昔から、録音機があった。
オープンリールタイプのものである。

むしろレコードプレイヤーのほうがなくて、ソノシートなんかが聞けずに育った。

やがて、ラジカセなんてものが出回ってきた。
ラジオとカセットが一体化したものだ。

このあたりから、パーソナルな録音機器が目覚しい発達を遂げる。

カセットテープもステレオ化した。

カセットには、LL方式なんてのもでてきて、英会話レッスンなど、テープの発音にあわせて発生録音すると、比較して聞くことが出来たりした。

SONYから、Lカセットなるものもでてきた。
従来のカセットテープの幅は5mm程度、音質を上げるためには、テープ幅を広げ、長さを長くして単位時間当たりの録音密度を上げる必要があった。
が、まもなく、テープの磁性体も急速に発達し、在来のカセットで、Lカセットを凌ぐ性能のものが現れると、Lカセットは発展することなく消えていった。
SONYの敗退は、ベータ以前にも起きていたのである。

ステレオというと、一体型のものがあった。
レコードプレーヤー、チューナー、アンプ、オープンリールデッキを一体化して中央に、同規格(寸法)の左右のスピーカーをセットにしたもの。

これに対して、コンポーネントステレオというものが台頭してきた。
個々の機器を組み合わせて、自分の好みで最高のシステムを揃えるというもの。
一体型よりも割高だが、予算や、個々の性能向上にあわせて、組み合わせを好きに変えてゆける。
この配線などが、若者の技ともなった。

そのうち、4チャンネルなんてものも出てきた。
前後左右に4つのスピーカーを備え、臨場感を増そうというもの。
SQ4、CD4なんて仕組みがあった。

ラジカセもステレオ化し、持ち運んで外でも使うようになった。
やがて、ウォークマンなど、携帯型のものに進化する。

ダブルラジカセなんてのもでてきて、録音、ダビングを意識したものだった。

レコードは、やかてCDに移行する。
CDが74分と決まったのは、カラヤンがある曲の収録時間にこだわったためといわれる。

ラジカセも、CDラジカセがでてくる。
もちろん、CDウォークマンも。

カセットは、そもそもが録音するもの。
ラジオやレコードから録音できた。

製造能力や、音質の面から、著作権で騒ぐほどの複製の問題は少なかった。

やがて、パソコンが普及し、自宅でCDの複写も可能になってくると、著作権の問題が複雑化してくる。

ウォークマンも、MDの時代に移ってゆく。

パソコンも、ネット化が進み、パソコンで音楽のみならず、映像も見れるようになると、オーディオ環境も様変わりしてくる。




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新規作成日:2008年3月3日/最終更新日:2008年3月3日