ジパング ZIPANG

かわぐちかいじ氏作「ジパング ZIPANG」
雑誌モーニングに連載中。単行本にもなっている、マンガである。
イージス護衛艦と海上自衛隊、太平洋を題材とした、ミリタリー物である。
これにより、ミリタリーファンが増え、軍事・艦船に目が向く事は喜ばしい事である。
が、反面、間違った知識や、戦争美化に繋がる事は、ありがたくない。

実は私は、前作「沈黙の艦隊 The Silent Service」を一部見ているが、かなりラフな内容なので、あまり熱心に見る機会を持っていない。しかしながら、世間では、結構盛り上がっているので、艦艇を語る上で、見ておく必要を感じている。

ストーリーそのものは、空想である。登場人物や、実際の駆け引きについては、創作で何ら差し支えない。
ただ、出現する艦艇、航空機などについては、今一つの精度を期待したい所だ。
基本は1942年頃の日・米である。その意味で、時代の統一など、艦艇、航空機が出れば良いと言う姿勢は勘弁してもらいたい。これは、著者が、マンガの絵としてのリアルさに対して、軍事・艦船への裏付けが追いついていない為かと思われる。
架空戦記、マンガとして見ている分には、問題がないのだが、このマンガを見て、現実の大日本帝国海軍や、海上自衛隊を理解する方々が大勢おられる今日、補足の必要を感じる今日このごろである。


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新規作成日:2001年10月14日/最終更新日:2001年10月14日