ジパング ZIPANG
かわぐちかいじ氏作「ジパング ZIPANG」
雑誌モーニングに連載中。単行本にもなっている、マンガである。
イージス護衛艦と海上自衛隊、太平洋を題材とした、ミリタリー物である。
これにより、ミリタリーファンが増え、軍事・艦船に目が向く事は喜ばしい事である。
が、反面、間違った知識や、戦争美化に繋がる事は、ありがたくない。
実は私は、前作「沈黙の艦隊 The Silent Service」を一部見ているが、かなりラフな内容なので、あまり熱心に見る機会を持っていない。しかしながら、世間では、結構盛り上がっているので、艦艇を語る上で、見ておく必要を感じている。
ストーリーそのものは、空想である。登場人物や、実際の駆け引きについては、創作で何ら差し支えない。
ただ、出現する艦艇、航空機などについては、今一つの精度を期待したい所だ。
基本は1942年頃の日・米である。その意味で、時代の統一など、艦艇、航空機が出れば良いと言う姿勢は勘弁してもらいたい。これは、著者が、マンガの絵としてのリアルさに対して、軍事・艦船への裏付けが追いついていない為かと思われる。
架空戦記、マンガとして見ている分には、問題がないのだが、このマンガを見て、現実の大日本帝国海軍や、海上自衛隊を理解する方々が大勢おられる今日、補足の必要を感じる今日このごろである。
- 航跡1 「みらい」出港
第一護衛艦群 ⇒ 第一護衛隊群
護衛鑑 ⇒ 護衛艦
作戦中の連合艦隊なら、不審な艦船を見つければ、直ちに停船命令を発し、従わなければ、警告射撃、続いて攻撃をする。
- 航跡2 「みらい」西へ
ミッドウェー海戦時に、連合艦隊にレーダーアンテナなんかあったか?
ガスタービン艦の加速は優れていても、連合艦隊の駆逐艦の38ktはとても出せないから、追いつかれるのは簡単だ。
護衛の駆逐艦は、接近追跡するくらいなら、射撃する。
- 航跡3 ミッドウェー
- 航跡4 生存者
- 航跡5 ファースト・コンタクト
- 航跡6 漂流者
- 航跡7 雷撃
アメリカの魚雷 Mk.14は、44ktもでない。
- 航跡8 「みらい」の戦闘
- 航跡9 海軍少佐・草加拓海の選択
以下、未
新規作成日:2001年10月14日/最終更新日:2001年10月14日