江ノ島沖不審潜水艇?狂言事件

江ノ島沖に不審潜水艇らしきものが出現。5、6人の潜水服の男が、外国語を話しながら
潜入した模様とのこと。
この通報は、伊勢原在住者が、江ノ島で目撃し、帰宅後通報。
海上保安庁で捜査の所、付近を航行中の北朝鮮船籍の貨物船を発見、立ち入り検査を申し入れた所「拒否」され、千葉に入港後、立ち入り調査となった。
その後、神奈川県警の捜査から、通報者の狂言と判明し、軽犯罪法違反で取調べとなった。

第一報から、すわ大変と思った。
しかし、情報はかなりいい加減なものだった。
そもそも、発見時点で通報せず、なぜ伊勢原まで戻ってからか。
また、外国語の会話が聞こえる距離はどのくらいだろう。
もし、特殊部隊なら、付近に居た人間は、どうなっていたろうか。

しかしながら、通報を受けた以上、捜査は必要である。

ただ、確かに昨年末の一件はあったにせよ、先入観による誤解は慎まなければならない。
付近の北朝鮮船籍の船こそ、寝耳に水で、何事か分からぬ状況から、
公海上を理由に拒否もするだろう。
ここで、発砲、などと言う事態にならなくで良かったと思う。
慎重な対処の海上保安庁は、国の危機を招かなかったわけである。

通報者の狂言は、愉快犯のつもりだろう。
しかし、事は外交に関する問題であり、
顛末の不祥事は、国の安全を脅かす要素である。

通報者が日本国民であれば、まさしく国賊と言えよう。
北朝鮮は、今回、反応は慎重であり、まさに「恩を売った」と言えよう。
海上保安庁の立ち入り検査の正当性は、通報者の嘘と言う点でなんら根拠を持たない。
今後、不審船が、国籍を明示してきた場合、不審の根拠すら失う要素である。

逆に、この通報者こそが、工作員であれば、状況形成工作と言う意味で、理解もしやすい。

世間では、さっそくに付和雷同し、北朝鮮を敵視している向きも多いが、このような軽率な判断こそ、危険極まりないものである。

もちろん、実際の問題も有るわけで、油断は禁物であるが。

しかし、何と言っても、通報者の年齢が41歳と言われ、20歳の成人式を迎える子供が居てもおかしくない年齢と言うのが恐ろしい。
海軍士官なら、中佐前後、艦長を努めていてもおかしくない年齢であり、そのような世代が、このような小学生以下の行動をする我が国も、ある意味、某国より危険な要素が多い。


戻る TOPに戻る

新規作成日:2002年1月7日/最終更新日:2002年1月7日