日本の国旗(日の丸)、国歌(君が代)の問題

私が子供の頃は、もちろん戦後であるが、学校行事では、国旗(日の丸)が掲揚され、国歌(君が代)が吹奏されるのは当たり前であった。

しかし、ここ20年ばかり、そのような状態が異状とさえ言わんばかりの話を多々、耳にする。

学校では、日教組などが中心となって、展開しているようなのだが、その主張とは「国旗(日の丸)、国歌(君が代)は、法律で制定されているわけではなく、また、侵略戦争の礎ともなった物で、許されない。軍国主義復活だ。」と言う。

ならば問いたいのであるが、我が国を、近代的国家とするなら、その国旗と、国歌はなにがふさわしいのであろうか。

現在、通常に知り得る200前後の世界の国家の中で、国旗、国歌の存在しない国があれば、上げてみてもらいたい。

国旗、国歌は、国際社会の中で、国家を代表する、大切な物なのである。
もちろん、日の丸の旗の下で、過去に戦火に怯えた方々も大勢いらっしゃるであろう。
その方々にとっては、日の丸は恐怖の代名詞であるかもしれない。
−それを言うなら、日の丸に怯えた人数より、赤旗に虐げられた人数の方が遥かに多い−
しかし、それは、国旗、国歌が悪いわけではなく、戦争と言う負の事項に問題が有るのである。

また、国旗(日の丸)、国歌(君が代)の下、大日本帝国陸海軍の復活を想定し、軍国主義復活だと主張してみるのも良いのだが、現実的に考えて、他国を圧倒し得る戦力の保持が、どれほど困難かつ無意味かと言うことが理解できない物だろうか。
アメリカと対抗したソ連は、軍事費の負担も影響して経済が崩壊した。
圧倒的な軍事力と言うアメリカでさえ、現代において、一国に圧勝し得る戦力など、持ちあわせていない。
まして、侵略など、前世紀の遺産ではなかろうか。
−太平洋戦争が侵略戦争であったかどうかは、別途議論を要する−
実際、イラクがクウェートに侵攻した際も、一旦制圧したが、国際社会により、排除されている。

オリンピックで、ワールドカップで、参加国する選手は、その国旗を胸に、国を代表して競う。
応援する多くの人々も、国旗を旗印として、応援する。

当然、日本チームは、国旗に「日の丸」を携え、国歌に「君が代」をうたう。
会場を埋め尽くす、日の丸の旗は、何を意味するのだろう。

日本の国旗(日の丸)、国歌(君が代)を反対する勢力も、なぜかこの時には反対しない。
もし、国家的犯罪と言うなら、市民が大挙して、日の丸を振るほうが、危険と言うべきではなかろうか。

否、スポーツ応援が、侵略戦争の序曲とは、とても言えまい。
そうなのだ。
日本の国旗(日の丸)、国歌(君が代)は、日本を代表する際、自然と発生する、旗印であり、象徴なのだ。



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新規作成日:2002年6月9日/最終更新日:2002年6月9日